スケートがらみの話題

2009年10月30日 (金)

GPシリーズ フランス&ロシア大会:男子

 現在グランプリシリーズは中国杯が絶賛開催中です。

 我らが村主章枝が6位、エヴァン・ライサチェクが3位に付けています。
 これ打ってる今は目下ペアのSP真っ最中。 申雪&趙宏博がプロからの復帰で、果たして現役についていけるのかという世論を尻目に、あっさりパーソナルベスト更新してます。君たちは去年まで何をしていたんだ。実はアイスショーに出てたのは影武者のそっくりさんで、本物はヒマラヤの奥地で烏天狗相手に鬼の猛特訓でもしてたんじゃないのか。
 何はともあれ、どなた様も収穫の多き大会でありますよう。ぐっどらっく。

 

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 話変わって、今年は主に地上波にてGPシリーズを堪能しております。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・男子放送少なッ。

 

 

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2009年10月28日 (水)

フィギュアスケートGPシリーズ フランス&ロシア大会:女子

 日曜日にTOEICを受けてきて、まだ腑抜け状態が続いています。あーマジ疲れた。
 何度受けてもあの疲労感には慣れない。家族にはよく「出来はどうだった」と聞かれるのですが、はっきり言って終了直後は、地獄の2時間を乗り切った達成感で脳内が春めいておるので、結果のことなんてなーんも考えられません。すべては成績が返ってきてからです。(←進歩のないやつの典型)

 ともあれ、これでスケートがじっくり見られます。ほんとは今すぐにでも、帰ってきたロシアの鷲っ鼻の勇姿を堪能したいところですが、まずは女子の印象に残った選手を中心にざっくりと確認していきたいと思います。

 

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2009年5月31日 (日)

ベテランたちのGPシリーズ・・・か?

 '09-'10グランプリシリーズのアサインが出た。

 男子 女子 ペア アイスダンス

 

 我らがエヴァン・ライサチェクと村主章枝は共に中国・アメリカ大会にエントリー。ライサ氏、強敵になりそうなのは将軍とベルネルくらいで、こちらはわりとあっさりファイナル進出決まりそうです。

 村主姉さんはっちゅーと、もしかして最後のグランプリシリーズ? でもこれで6大会コンプリートですよ。スケートアメリカだけは出たことがなかったんよね。

 しかしそのスケートアメリカにはヨナ・キムとサーシャ・コーエンの2人がどーんと待ちかまえ・・・あわわ。これはいけませんねー ファイナル進出がどうとかいう以前に、この2人がいるとなるとせっかくの姉さんの舞台にあのシューゾーがしゃしゃり出てくる危険性が・・・あわわ。

 コーエンはコーエンで、フランス大会とアメリカ大会でヨナ・キムとがっぷり四つ状態となかなか難儀そうです。特にフランスは浅田真央も来ちゃうし。復帰して早々に快刀乱麻の大活躍・・・とは簡単にはいかないか。

 もちろん勝っても勝たなくてもコーエンは美しいですが、4年間ずっと現役でがんばってきた村主姉さんのプライドだって負けちゃおりませんで。ベテランの存在感でぶいぶいいわしてほしいものです。

 そしてベテランといえばロシア大会にエフゲニー・プルシェンコ。とうとうあの超絶鷲っ鼻が帰ってきますか。一時期は本田武史兄さんばりにぷくぷくしてましたけど、今は一体どうなってるんでしょう。 対戦相手がパトリックちゃん・ジョニー・バンビ小塚と、ずいぶん強敵ぞろいになりますけど、それ以上にクチピーと一緒ってのがまたいろんな意味でキケンなにおいがプンプンします。

 加えてなんのアナウンスもないんですけど、なんか申雪姉さんと趙宏博兄さんもそろっとエントリーしてんですけど。イヤーーーーーーーッ(歓喜)  これはもしかしたら、フタを開けてみたら伝説のスケーター勢揃いだったりする可能性が!?

 

 そこで:現在空きの枠にそれらしい顔ぶれを無理やり当てはめてみる

  • ロシア男子  → ヤグディン
  • 日本男子   → タケシ兄さん
  • カナダ男子  → サンデュ氏
  • フランス女子 → ボナリー
  • 中国女子   → ルー・チェン
  • 日本女子   → みどりさま
  • アメリカ女子 → クリスティ・ヤマグチ or クワン?
  • ロシアペア  → トトミアニナ&マリニン
  • フランスダンス → アニシナ&ペーゼラ
  • ロシアダンス → ナフカ&コストマロフ 
  • ファイナル特別招待 → ヴィットさま&ロロさま

 うーわー面白い(笑)

 なんかいまの現役の顔ぶれに比べると、えらくフリーダムな人々ばっかな気がするんですが、気のせい?? すっごいやりたい放題な競技会になりそな予感。 カオスです。

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2009年5月23日 (土)

そして始まる有香ちゃんの時代。

 アリッサ・シズニーのジャンプコーチも努めている佐藤有香女史。我らがバンビ小塚のほかにも、実はドイツのアネッテ・ディトルトの振付けも担当しているそうで、プロスケーターと解説業以外でも、なかなかに忙しくしてオラレル模様。

 そしてここへきて、ジェレミー・アボットが有香ちゃんに師事するとの由。

 たいていスケート界には、その時々で勢いのあるコーチなり振付師なりがいるものですが、これはきっと来シーズンは有香ちゃんフィーバーがやって来るというサインに違いないと、今から期待してみるわたくしであります。

 というわけでジェレミーよ、有香ちゃんが輝けるかどうかはキミのがんばりにかかっているぞ。がんばれ!

 (期待のしどころが間違っています)

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2009年4月26日 (日)

世界選手権・女子

 あいだに国別対抗戦の感想が挟まってますが、世界選手権再開しますよぉ。

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世界選手権(ロサンゼルス)

女子

結果はこちら

 

・キャンディス・ディディエ(フランス) 122.08(22位)

SP:「Blues for Klook」(未放送) FS:「トッカータとフーガ・二短調/My Memory」

 3回目の出場。04/05シーズン以来久しぶりのフリー進出を決めた記念すべき大会でとんでもない災難でした。3F、3Lz+2Tときて3つ目のジャンプ、3Tで着氷体勢に入るタイミングが遅れて、フリーレッグのトウを氷に引っ掛けてしまい、バランスを崩して転倒、フェンスに叩き付けられる格好で、わき腹と肩を強打。演技を一時中断する事態に。なまじ回転自体は足りてただけに痛し。

 何とか氷の上に戻ってきて演技を再開するも、この時点で転倒と中断でディダクションが-3.00。このあと、2A+2A+SEQを2回やってしまって2Aの回数制限(3回まで)に引っかかり、2回目の点数が無効に。さらに最初に失敗した3Tにもう一度挑んだため、4つ目のコンビネーションジャンプ/シークエンス、と判断されて点数が無効になったうえに、転倒してさらにディダクション-1.00。結果的に、ジャンプで大幅に点数をロスしたことになってしまいました。が、スピン、ステップで割と落ち着いてレベルを取りにいけたので、思ったほど酷い点数にはならなかったのが救いでしょうかね。

 かなりかぼそーーい選手ですが、根性見せたるねんという姿勢は胸に迫るものがありました。ロスのお客さんたちも立ち上がって称賛。これだけ満身創痍の状況で、それでもジャンプの回転不足がひとつもなかったのは立派りっぱ。

 

・トゥバ・カラデミル(トルコ) 124.31(20位)

SP:「オーシャンズ13」(未放送) FS:「ラタトゥイユ」

 私の念が届いたのか(笑)めでたく3シーズンぶりにこちらもフリー進出を決めたカラデミル。フリーの「ラタトゥイユ」ってなによ、と思ったら『レミーのおいしいレストラン』のサウンドトラックだとか。はー、道理で食いもん。

 彼女はこれまで3Fをプログラムに入れてきましたが、エッジがアウトに傾く癖があって、加点をもらえないことを考慮したのか、ショートプログラムでは3Lzに変更して望みました。だからといってどの選手も、「フリップがアウトになる=ルッツが跳べる」というほど単純ではないようで。カラデミルにとっても、フリップはエッジが危ない、かといってルッツの跳び方ではいまいちフィーリングが合わないといった様子で、いろいろとジレンマがある模様。事あるごとに構成を入れ替えて挑戦しているようですが、あんまりしっくり来てないみたいですね。

 プログラム自体は、カラデミルのユニークでコケティッシュな雰囲気が引き立っていて、「さすがブラウニング先生」という感じなんですが、何気に後半のジャンプがほとんど回転不足だったりして、演じきるにはもう少しカラデミル本人のスタミナが必要かも。前半のメチャ速いステップシークエンスでほとんど体力使い切ってるんじゃないか?

 

・エレーナ・グレボワ(エストニア) 140.02(16位)

SP:「我が母の教えたもう歌」 FS:「ピアノ協奏曲イ短調」

 我が家ではもはや「由美かおる2世」扱いされているグレボワ。かおるさんかおるさんて馴れ馴れしく呼ばれてます。

 FSは「彼女の日」ではなかった。代わりに、SPは語り継ぎたい美しさ。まず最初の3T+3Tでしっかり加点1.00。かおるさん攻めてます。今日はとにかくスピンが好調。いつもと違ってほとんどトラベリングもなく、軸の安定感と回転速度を維持したいいスピンでした。FSSpのスムースなポジション変化は特に素晴らしい。なのにGOEはゼロ。なんで?

 FSでは、解説の千香ちゃんが衣装を変えたのではないか? といってましたが、たぶんこれは変えたんじゃなくて、プログラムごと昨シーズンのものに戻してますね。2回のセカンドトリプルを自重して1回のみに抑えているとはいえ、7つのジャンプのうち、コンビネーション3回を含めた5つのジャンプが後半に置かれているという、ヒジョーに挑戦的な内容でした。が、全体に歯車が噛みあわず。かおるさん頑張って。

 

・イワナ・レイトマイェロワ(スロバキア) 147.41(14位)

SP:「ユノーナ&アヴォシ」 FS:「Nostalgia」

 わりと調子の良かったヨーロッパ選手権からそのままのコンディションを保てたのか、SPとFS、両方でいい流れに乗った演技が出来たのでは。特に難しいことをやっているわけではないのに、間がきちんと計算されているのか、走って跳んでというイメージを受けませんでした。楽曲と呼応したプログラム作りが心がけられていて好感。

 ただ、そのいい流れが、少しだけ間延びしてしまう所もありましたね。フライングスピンのバリエーションが苦手なのか、FCSpのエントランスではバタフライなどの難しい技をいれずに普通のエントランスにして、その代わりに「ノーマル8周→チェンジエッジ→ハーフビールマン→ドーナツ」でレベル4を狙う構成になっていました。しかしあまり回転の速いスピンではないので、これだけ回転数が多いと流れが間延びする原因になってしまう・・・ので、バタフライを習得するなり、チェンジエッジしながら同時に難しい姿勢をとるなり、何かしら回転数をすっきりさせる工夫がほしいかも。

 ルッツ・フリップ・ループの3つのジャンプの習得も急がれますが、若い選手なんだし、これからいろいろな技を見せてほしいですね。

 

 

コストナーは見事に自爆、ポイキオ姉さんも少しばかり痛々しい出来で、なんともコメントをはばかられるので省略。来年思う存分ハッスルしてくださいまし。

 

 

・アリッサ・シズニー(アメリカ) 159.78(11位) 

SP:「白鳥」 FS:「ドクトル・ジバゴ」

 SPはもうこれが標準 シズニーに転倒2回は必須ですと言わんばかりで、もはや別の意味で安定してます。かといって、これだけ転びまくっても特に深刻な故障につながったという話を聞かない、何気に丈夫なシズニー。

 それにこれだけジャンプを失敗しておいて50点台半ばを維持しているのもシズニーのなせるわざ。失敗した2つのジャンプをクリーンに決めていたとしたら、GOEゼロと仮定しても技術点は37.30。5コンポーネンツと合わせると62.58で6位までハネ上がる。でもこんな皮算用がさっぱりアテにならん所もまたシズニー。

 FSのほうは、3Loの回転不足と3Tのダブりだけにミスを抑えて、フリーだけなら8位。コンビネーションジャンプが不発に終わっても、すぐさま別のジャンプに付けて取り返してしまう。シズニーにも確実に逆転ファイターの素質が芽生えつつあります。ステキ。

 観客席はというと、完全に得点は2の次モード。とにかくシズニーLOVEな空気を全身で主張しまくっていて、これまたむっちゃくちゃシンパシーを覚えますね。

 

・エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ(グルジア) 162.48(10位)

SP:「キャバレー」 FS:「ラテンメドレー」

 この人ならではの粗さはありつつも、上手くまとめたなと。月並みだけど、やっぱりコーチを替えて気分が一新されたのがプラスに働いたのかなと。体のキレとジャンプの正確さがないと一気に色褪せてしまうプログラムなだけに、このところ痛々しい演技が続いていましたが、シーズン中にいいものが見せられたのは良いことです。

 FSでは、SPで見せられなかった3T+3Tを決めると、一気に波に乗って最後まで完走。サルコウジャンプの調子がいまひとつ良くなかった以外は、かなり高い水準でまとめましたね。トリノオリンピックあたりの、ハツラツとした中にも少しミステリアスな雰囲気があった頃に比べると、もう完全にノーテンキなねーちゃん化してるのがちょっと寂しい(笑) でも本人の性格からすると、こういうプログラムのほうがフィーリングがよさそう。それぞれにそれぞれの魅力ですね。

 そして、フリーの得点が100点を超えたのは、意外や今回が初めてなんだとか。

 

・サラ・マイアー(スイス) 163.37(9位)

SP:「Samba/Brazilliance」 FS:「黒のラフォリア/秋の紅」

 去年一年間滑っていたFSのプログラムに比べると、SPのほうではどうしても滑り込みの足りない部分があったかなと。腰の故障を考えると、どうしたって仕方ないことではあるんだけど。

 今までのイメージとずいぶん違う路線なだけに、どこかノリ切れてないぎこちなさが残ってしまっていて残念です。もし今年1年滑り通していたら、どんなサンバに仕上がったんだろう。

 FSは去年の青い衣装から一転して、焦げ茶と白のものすごいコントラストで登場。渋いわぁ。もちもちの木に火が灯りそうな配色。 3Sのスッポ抜けと、SpSqとFSSpの取りこぼしを除けば、ケガを抱えた状況下で、最善を尽くしたプログラムだったんじゃないかと。同じプログラムでも、去年のバージョンと比べると、終盤のSlStの時間がずいぶん長くなっていて、今シーズンいかにステップが重要視されているかを実感。

 無事に滑り終えたあとは、感極まって涙。今年は上位以外の選手に「根性見せたんねん」的なスピリッツが満ち満ちていて面白い。

 

・村主章枝(日本) 164.58(8位)

SP:「Fanfan」 FS:「秋によせて」

 「もっとやれた筈なのに」とガックリしていたら、まさかの肋骨骨折のハプニングとはつゆ知らず。ここにもいましたかファイターが。

 SPでは、今まで右足でまわっていたLSpを、左足に戻していたことに注目。右足でまわってもほとんどレベル2止まりだったので、GOEのことも考えると結局普通にまわるのが一番点が稼げる、という判断なのかな。ただし今回はレベル1止まり。サイドウェイズが回転不足だったか、キャッチフットのポジションが認定されるには不十分だったってことかな、と考えてみる。FSSpは相変わらず高い跳躍でホレボレ。

 四大陸からちょこちょこ変えてきた部分が、あまり得点につながってくれなかった印象を受けました。解説の千香ちゃんも相手が身内なだけに微妙にダメ出しモードに。というかどうコメントしたものか戸惑ってる様子。

 FS。昨日に比べるとジャンプに高さも幅も出ていてキレイ。ただ懸念していた2回目の3Fがやっぱりコンビネーションにならなかったのが厳しい。調子のいい1回目のフリップにコンビネーションを付けるほうがいいんじゃないかとずーっと思ってるんですが。来年は構成を変えるなり、きちんと跳べるように筋力強化するなり、いろいろ考えてくるんじゃないかと思うので、まあ静観してみようと思います。

 とりあえず今年の世界選手権は、姉さんらしい伸びのあるスケーティングがまた十分堪能できたことが一番うれしかったかなーー、と。姉さんはいつも「スケート技術」の点数がわりと高めに出て、その代わり「つなぎのムーブメント」の点数が他の選手に比べて割合低く留まることが多いですが、私は姉さんのあのスケーティングのテンポ感がとても好きなので、出来れば無理にステップを挟み込むようなことはせずに、今のままのスタイルを貫いてほしいと思います。たとえ得点に反映されなくてもね。

 

・アレーナ・レオノワ(ロシア) 168.91(7位)

SP:「Al Andaluz」 FS:「La Leyenda del Beso」

 2Aはスパイラルからターンを挟んで。苦手のSpSqはフロントフットのポジションをメインに据えて、硬さを目立たせない工夫でクリア。なかなかよく計算されたプログラムです。ジャンプ以外のエレメンツは全部レベル3なところはさすがにまだジュニア上がりといった感じでちとアレですが。

 FSはジャンプ3つ終わったあたりで、またしてもあのがばーーーーっていう笑顔。もしかしてアレ振付けの一部かなんかですか。SpSqの構成がSPと全然違っていて面白い。前向きでハーフビールマン→チェンジエッジしてアラベスク型→後ろ向いてまたキャッチフットの順番で、SPの時よりも体の硬さが強調される構成になっちゃいますね。 アラベスクのポジションはみどり様とタメ張れる低さ。GOEもゼロでした。今後の課題ですね。

 演技自体は3Lzがツーフットだった以外はノーミス。いつも以上に演技に勢いがあって、ヨーロッパ選手権の時の爽快さに加えて迫力が増してました。ロシア女子の原動力は、やっぱりショートカット。

 

・ラウラ・レピスト(フィンランド) 170.07(6位)

SP:「幻想の海」 FS:「Don Juan DeMarco」

 SPは、滑り自体にいつもの伸びが足りなかったかもしれませんねー。普段なら考えられないようなところでバランスを崩したりして、足元をコントロールできていなかったように感じました。たまたまトップ選手の集団の直後の順番、しかも相当な熱狂を引き起こした演技のあとに出て行かなければならなかったわけで、もともとそんなにメンタルが強い選手でもないだけに、本人的にも相当やりにくかったんじゃないかと。

 そして何の因果かFSは最終グループ最終滑走、しかも前半の4人が人外魔境かと思うような点数を叩き出し、観客も熱狂し疲れてはや燃えカス状態、おまけに直前のコストナーは見事に撃沈。この状況で100%やれゆわれてもごめんアタシ無理、と、普通の人なら思うはずですよ。

 3T+3Tは2T+2Tに、3Loは転倒。課題の3Lzがあやういながらも決まっただけにちょっともったいなかったな。後半はよく盛り返しましたよ。これぞアスリートって感じで。ただトップ選手のグループに技術面でもメンタル面でも追いつくには、3T+3Tをもっと安定させる必要があると思います。

 でも樋口地蔵尊も説いてオラレルとおり、プログラム構成の妙というか、きちんと点の出るプログラムだなと思います。ヨーロッパ選手権に続いて58点台をキープできたのは収穫だったんじゃないかなと。でも地蔵尊も「地味なんだけど華のある選手」って、「地味なんだけど」って前置き、あんまり何度も言わんといてあげて。

 

・レイチェル・フラット(アメリカ) 172.41(5位)

SP:「ティファニーで朝食を」 FS:「ロマンティック・ラプソディ」

 SPでは3Fの着氷でバランスを崩してコンビネーションのはずが単独に。その後落ち着いて3Lzのあとに+2Tをプラス。彼女たち北米勢はこうしたとっさのミスの対処の仕方について、かなり訓練を受けてきているであろうことが、一番の強みでしょうね。冒頭の2つのジャンプ以外は、すべてのエレメンツでプラスのGOEを獲得、加えて5コンポーネンツも6.40~6.90をそろえて、初めて26点台をマーク。

 FSは去年のプログラムに戻して。解釈の難しい音楽を自分なりに分析して乗りこなせていたと思うんですが、スピンのミスで点を伸ばせなかったのが心残りですね。

 FSでは、1.単一姿勢 2.フライング 3.コンビネーション の3つのスピンが要求されます。普段フラットは、

  • FCSp → フライング
  • CCSp → 単一姿勢
  • CCoSp → コンビネーション

 という構成で組んでいます。ところが、何故か今回に限っては、真ん中のCCSpをCoSpに替えてきたため、

  • FCSp → フライング
  • CoSp → コンビネーション
  • CCoSp → 単一姿勢でない(要件外)

 という判定を受けてしまい、最後のスピンが無効になりました。

 CCSpのレベル4は3.2点、CoSpのレベル4は3.0点ということで、基礎点も下がるのに、どうしてこんな選択をしたのかという疑問が残るには残りますが、とにかく複雑きわまる新採点方式、選手やコーチの側でさえもルールを読み違えることがあるのは、我々ニッポン人は織田将軍の一件でよーーーーーく理解したはずですね 演技中に完璧な計算を求めるのは酷ってもんです。ええ。

 とまれ、全体的には3F+2Tの回転不足以外は目立ったミスなくフィニッシュして大喝采。正直エレメンツ自体はまだまだ練度に欠けるきらいは否めませんがね、そういう足りない部分を優雅なプレゼン能力でカバーできるのが◎

 

・浅田真央(日本) 188.09(4位)

SP:「月の光」 FS:「仮面舞踏会」

 とにかく3Lzの失敗のことばかりが取り沙汰されたSPでしたが、その他に目を向ければ、世間のがっくり具合ほど悪い演技ではなかった筈。翌日のFSに比べれば、まだよっぽどスピードを感じたし、何より今年初めて3F+3Loのコンビネーションが認定されるだけの勢いはあった。そしてLSpはレベル3に留まったとはいえGOEが+1.10、シズニーの次に高い評価もらってます。その勢いを3Lzにも持ち込むことが出来ればよかったんだけど。

 FSは、パワーダウンしましたね。2度めの3Aが回転不足で転倒、後半の3F+2Loにも回転不足がありました。「考えすぎている」という意見もありましたが、たしかに今シーズンの後半は、常に揺らいでいるような感じはありましたね。「矯正中・挑戦中の技なんだから、失敗して当たり前」と割り切って次にいければ理想的なんですが、その失敗が、あとの演技に影響を及ぼしてしまう部分が、最近はちょっと多かったかなと。特に今回のFSは、出てきた時からもう疲れてる? と思ってしまうような雰囲気で、演技中もかなり早い段階で疲労が来たように見えました。

 ただ、今シーズンは結果を求めつつも、根本的にはどれだけ苦手を克服できるか、どれだけ自分を追い込めるか、という実験精神がテーマになっていたと思うので、今回のような結果はある意味で想定の範囲内というか、それほど落胆するものでもないのではないかとも思います。4分間でどれだけ難易度の高いコンテンツを詰め込めるか、そして自分の体力で、どこまでプログラムを乗りこなせるかという実験。そしてこの実験はどういう結果が出ても成功とか失敗とかいうものではありません。大事なのはこの結果を踏まえて、来年どう対応していくかです。

 SPの3Lzは「実験」というよりはまあ「訓練」ですが、こちらのほうはもう解決策はひとつ提示されてます。国別対抗戦で成功させた3A+2T。もちろんオフシーズン中にルッツの矯正を完了させるのもいいですが、今年予想以上に手こずったのを見ると、オリンピックまで時間もないこの状況下では、得意なエレメンツをより磨いていく方向にシフトしたほうが確実でしょうね。マダム・タラソワも「来年は冒険しない」といってオラレルようですし。

 

・安藤美姫(日本) 190.38(3位)

SP:「The Chairman's Waltz」 FS:「交響曲第三番オルガン付」

 大会通してとにかく余裕が感じられましたが、特にSPのほうはそれが顕著でした。一番目に付いたのがSpSqの姿勢。今まで、とかくバランスを崩す原因になっていた2つ目のハーフビールマンのポジションを、これまでの上体をぐっと起こす姿勢から、ほぼ水平まで倒した姿勢に変えることによって、安定感を高めてます。スピンは今年、シーズン通してかなり安定してましたが、今回はさらによかったと思います。ただ、つなぎの滑りの評価がもうひとつ上がりきらないのも相変わらずで、3Fが高さと飛距離の割に点数を抑えられたのも、エントランスのコネクティングステップが少なかったのが原因かなと。

 そしてスタンディングオベーションのFS。こちらも勢いと安定感、両方取り合わせた演技で素晴らしかったと思います。中盤の4連続ジャンプの振付けが物足りないと解説陣に指摘されてました。まあ確かにそうですが。他が・・・特に後半部分の気迫が素晴らしかったので、あんまり気にならないですね。そしてこちらのほうでもスピンとスパイラルの安定感は健在でした。冒頭とラストのコンビネーションスピンはそれぞれ+0.80,+0.70のGOEを獲得。レベルも全部3~4で揃えてきてます。

 3Loの回転不足がなければ自己ベスト更新だけでなく、130点台乗せもいけたんちゃうかと思うと残念ですが、それはこれからリベンジすればいい話ということで、何はともあれ銅メダルおめでとう、おめでとう。

 

・ジョアニー・ロシェット(カナダ) 191.29(2位)

SP:「Summertime」 FS:「アランフエス協奏曲」

 とにかく安定感。その一言に尽きるな、と。それほどジャンプに高さは出ないものの、抜群の軸の正確さと流れの良さで、もりもり加点を引き出します。3Lz+2Tは、3Lzの着氷が乱れて加点取れませんでしたが、他は軒並みプラス1.00以上。スピン・ステップでも大半でレベル3~4、特にステップでは+0.90のGOEを稼ぎました。

 FSもご同様。ルッツとループにミスが出ましたが、他はきれいに。全てのスピン・ステップでレベル3以上を獲得し、今回もステップはGOE+0.80、スパイラルも+1.20で、ジャンプに負けず大きな得点源になってます。ジャンプミスのぶん、FSの自己ベストにはわずかに届かず、ですが、総合で初めての190点超えを果たして銀メダル。表彰台でしげしげとメダルを眺める写真を見て不肖栗ご飯、初めてロシェット姉さんを心底可愛らしいと思いました。いやさ今までは雄雄しいとか兄貴とか、そんなんばっかだったもんで。

 ひとつだけ、注文を付けるとしたら、スピンはまだまだ力でぶん回してる感じで、スピン好きとしてはそれじゃイカンよ、まだまだよと思ってます。GOEもSP/FS通して+0.30~0.40に留まっていて、さすがの姉さんも筋力だけで解決できない問題があったかと(笑)。

 それはともかく、銀メダルおめでとう、おめでとう

 

・ヨナ・キム(韓国) 207.71(1位)

SP:「死の舞踏」 FS:「シェヘラザード」

 3F+3Tは!マークがついたものの高く遠く、3Lzも完璧。SpSqは「足を高く上げるだけじゃないスパイラル」の代表格といえそう。個人的には、彼女のエレメンツの中で一番素晴らしいのは、実は2Aだと思いますね。2A+3T、イナバウアーから、助走なし、と非常にエントランスのバリエーションが豊富で、しかもその全てを流れの中でぽん、と跳んでしまうので、下手すると「あ、いま跳んだ?」と見過ごしてしまうほどに自然。単にオマエがうっかりしてるからじゃないかって? ほっといて

 なので、点数自体はさもありなんとは思いますが、個人的には四大陸ほどのインパクトは感じられなかったかなぁ。ヨナ・キムの演技といえば、エモーショナルな動きで魅せつつも常にクールに抑制された部分を持ち合わせているのが大きな特徴であり、魅力でもあったと思うんですね。それが四大陸のSPの時にはまるで真逆をいく演技で、「あのヨナ・キムがここまで感情をむき出しにして滑るなんて!」という新鮮な驚きがあった。けれども今回の世界選手権では、その激しさが再び覆い隠されてしまった。クールであることも、また別の魅力のひとつといわれればそれまでですが、やはりこの「死の舞踏」には、つんのめりそうな荒々しさがよく似合います。

 そういう意味では、FSの「シェヘラザード」は、”抑制された演技”がより映えるプログラムではありましたね。過去の「シェヘラザード」たちと比べるとちょっとかすむなぁという思いは最後まで払拭し切れませんでしたが、それでもようやく初見(スケートアメリカ)のインパクトを超える、完成された演技が見られたなと思いました。

 や、まあ、スポーツの側面から見ると、厳密には「完成」ではないですが。3Sのパンクと、ラストのスピンが無効になったことで、最後の最後でミソがつきましたね。サルコウはこれまでの演技を見る限りでも、大得意というわけではなさそう。ある程度、予想され得た失敗ではあったかもしれませんねー。

 スピンの失敗については、そのパンクしたサルコウの直後のCoSp、これをフライングスピンにしなかったのが主な原因ですね。レイチェル・フラットの失敗と同じような理由ですが、キムの場合は、これまでの試合では、

  • FSSp → 単一姿勢
  • FCoSp → フライング
  • CCoSp → コンビネーション

 という判定を受けるようにプログラムを組んでいたのですが、今回はFCoSpを何故か、普通のCoSpにしてしまって、その結果、

  • FSSp → 単一姿勢
  • CoSp → コンビネーション
  • CCoSp → フライングでない(要件外)

 こういう具合で、最後のスピンが点数外になってしまったわけですね。

 何で今回に限ってこういう構成にしたのか。最初のうちは、サルコウを失敗して曲から遅れたのであわててしまい、跳び上がらずにそのままスピンに入ってしまったのかなー、と推測していたのですが、このあいだ発売された『ワールド・フィギュアスケート』を読むと、どうもそうではなくて、最初からフライングせずに、普通のコンビネーションにするつもりだったらしい。そしたら最後のスピンが無効になったのでびっくりした的な事を言ってました。

 って、これじゃ誰も将軍のこと悪く言えたもんじゃないよ(笑) みんなうっかりミスしてんじゃないよ やっぱり新採点方式は複z・・・・・・・(以下略)

 とにかく(笑)

 オリンピックの前に、絶対に世界選手権を制覇しておきたいという目標を実際に達成したことは、四の五の言わずに賞賛したいと思います。金メダルおめでとう、おめでとう

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 というわけで女子の感想、これにて完了です。全体を見渡すと、最上位は予想通りの顔ぶれ(順位については各々思うところあるとは思いますが)、5~10位には新顔とベテランとが並びましたね。

 2ケタ前半にはあと一歩だった人と無念すぎる人が。ほんとにコストナーにはどんな言葉を掛けたらいいかわかりません。でも4月のミラノのガラには元気に出ていたようなので、うまく来年に向けてリスタートしていることを祈りましょう。

 あと個人的には下位選手のファイティングスピリッツが実は今回の一番の見どころだったんじゃないかと思います。みんな素晴らしかったですねー(←樋口地蔵尊の口癖が乗り移り気味です)。選手の皆さん、お疲れ様でした。

 ってことで、おしまい。

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2009年4月21日 (火)

国別対抗戦の感想(やっつけ)

 国別対抗戦、思ったとおりけっこうな数の選手が完全にオフモードで登場しましたが、わりと楽しめましたね! オリンピックの新種目にというISUの思惑からはちとハズレた盛り上がり方でしたが、正直こんなもんでいいと思います。

 日本は全体では3位でしたが、選手個別に見れば、この大会は浅田真央による浅田真央のための大会だったんじゃないでしょうかね。ヨナ・キムとの対決がどうとか、余計なノイズの介在しない状況に持ち込んでしまえば、ほんとに手の付けようのない野生動物みたいになりますねこの子は(ほめてるんですよ?)。ルッツとかサルコウとか、長い目で見れば苦手を潰していくことも大切ですが、オリンピックまで時間もないわけですから、こうして得意な技をさらに伸ばしていくほうが効率的でいいと思います。あとはこの爆発力がホーム以外でも発揮できるかどうかですね。

 そしてみごと1位に輝いた、アメリカ勢のキス&クライでのだめっぷりも、もちろん素晴らしかったです。icenetwork.comのギャラリーに詳しくのってますが、こちらの写真(左から6番め)ではスケート界一の美女ベルビン嬢が、いよいよだめなひとになってます。すばらしいです。

 とはいえ、それぞれの種目でそれぞれの選手ががんばっていたわけですから、今大会のMVPは?? と訊かれると、なかなか答えづらいですが、あえて決めるとしたら、4日間通してすべての演技を見守った豆しばかぶちゃんに贈りたいということで、けっこう皆さん意見が一致するんじゃないかと思います。ノーミスで誇らしげにフィニッシュするジュベールをつぶらな瞳で見つめる豆しば。4回転を失敗して、派手に転倒するミキティとがっくりモードの観客を、得体の知れない微笑とともに見守るかぶちゃん。いかなトップスケーターも太刀打ちできない存在感を発揮してくれました。見事栄冠です。おめでとう(何が)

 いつもどおりスバラシイ番組構成でワレワレをがっかりさせてくれたテレビ朝日には、「ちっちゃいころママに『ひとがいやがることしちゃダメよ』って言われたで賞」とか贈りたいところなんですが、贈ったところでなにか改善が見られるだろうかと考えると、ただの郵送代のムダな気がしてきました。どうしたものか。

 いずれにせよ、ファンや関係者のあいだでは是非が問われた大会ではありますが、選手たちはそれなりに楽しんでいたようで、何よりです。次の開催は2年後(また日本。いいのか?)だそうですが、その時はどんなことになるんでしょうか。個人的にはすべてのチームのキス&クライがおばかさんの巣窟になっているといいと思います。

 ああそうそう、バンクーバー五輪の必勝祈願に将軍が本能寺まいりをするそうですが、悪いこと言わんからやめときなさい、焼け落ちるから

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2009年4月14日 (火)

世界選手権・男子

 新学期ですね。

 前回の日記で一ヶ月は空けないつもり、とか書いたのに、あと10日足らずで1ヵ月経っちゃう(汗) ってゆーかモタモタしてるうちに国別対抗戦始まっちゃうよ。 もーどうしよ。

 そんなわけで、われら観察隊は最近ほぼ月記状態です。これでブログって呼んでいいのかどうか、書いている自分でもよくわかりませんが、とにかくマイペースにやる以外に取り柄はありませんので、読んでくださる方にも、時々思い出したようにフラッと覗くぐらいのスタンスでお付き合い頂けたらなと思っております。まあ普通はそれだけ間が空けば、忘れられたものと見なされるのかもしれませんけど(汗)

 ともあれ、新しい年度、皆様フレッシュに参りましょう。

 では、いつものように上位陣+注目選手を中心に。テレビ観戦中にメモった文をそのまんま載っけてる部分もあります。ちょっと単語ブツ切り会話みたいになってるかも。

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 世界フィギュアスケート選手権(ロサンゼルス)

 男子

 結果はこちら

 

ハビエル・フェルナンデス(スペイン) 183.55(19位)

SP:「Entre Dos Aguas」(未放送) FS:「マトリックス」

 前回の欧州選手権では、演技以上に「靴ひもがほどけた濃い目の男」として、管理人の脳裏に刷り込まれてしまったちょっと気の毒な青年。スペイン人として初めて3Aを跳んだエポックメイキングな選手なのに、ひどい扱いですな。(って自分で言っても説得力ないけど)

 初進出のフリーがいきなり先頭滑走で緊張していたとは思うけれど、いい演技でした。力任せなようでいて、その実ジャンプは完全に技術だけで跳んでるみたい。後半、つなぎのすべりで大分バテてきたように見えても、ジャンプはしっかりコントロールされてました。スピンやステップではスタミナ切れがダイレクトに響いたのか、レベル・GOE共に伸ばしきれず。ちょっと苦しいか。でもこれからですよこれから。

 男くさい部分と一緒に、スペインらしい洗練された舞踏センスも感じられる・・・ので、パワー路線でも王子路線でもない、独自の方向に突き進んでいきそうで、今後どんな選択をするのか楽しみですね。モロゾフ氏にはじっくり育ててほしい。

 

アドリアン・シュルタイス(スウェーデン) 186.43(18位)

SP:「Detective」 FS:「Hypnotic/Peuton/Peer Gynt」

 SPは、3Aのステップアウト以外はいつもどおりの演技。すべてのスピンでGOE+0.3~0.5と、男子としてはなかなかコンスタントに点が取れたのでは。手術後の不調からはだいぶ脱してきた模様。キス&クライで妙にケミカルな色彩のドリンクを飲んでたのが、栄養よりは燃料っぽくてナマナマしい。エンスト気味のベルントソン氏にわけてあげて。

 一転、FSはまだ体力面に不安があったのか、全体に安全運転気味。調子の上がりきらないところに、ラストでステップとジャンプを4つ立て続けにこなすプログラムはちと負担が大きかったか。特にラスト前の3S+2Tはほとんど浮いてるのかも微妙なラインで、、これでよく回転不足にならなかったなと思ってしまう。それでもジャンプ以外は特に問題なくまとめてフィニッシュ。お得意の変形イーグルも見ものだが、中盤のFSSpでは更に大胆なブロークンポジションを披露してキョーアクな感じ。クチピー伝説に新たな技が加わりましたな。

 それにしてもスウェーデンの一枠減退か・・・来年はどっちが来るんだろう。いやむしろ盲点をついてマヨロフ少年が・・・・・・・・・!?

 

ジェレミー・テン(カナダ) 193.16(17位)

SP:「Leyenda」(未放送) FS:「August Rush」

 解説陣はしきりにサンデュ先輩との類似を指摘。個人的には振付師がデビッド・ウィルソンなせいか、ジェフ先輩の動きにもかなり似ていると思う。

 見た目かぼそーーい割に、特にスタミナ切れするでもなく4分半滑りきれるあたりは、カナダ男子3番手の矜持かな。でもシーズン初めは別にそれほどでもなかったことを考えると、バンクーバーマネーの投資が今年にはいって急に効いてきたってことかしら。筋肉系女子を量産するだけじゃないぞ、と(失礼)

 相変わらず豊富なバリエーションを丁寧にこなすスピンが好印象。GOEは+0.0~0.4とあまり高くはないが、点数に表しきれない潔癖な魅力がアリ。

 

ヤニック・ポンセロ(フランス) 193.84(16位)

SP:「ICE 5」 FS:「Caravan/Summertime/Porgy and Bess/SingSingSing」

 ルール改正のおかげでキャメルの単一姿勢に挑戦する選手が増えましたかね。でも彼はそれ以前からキャメルスピンに取り組んできた、いってみれば元祖のひとり。軸の安定感・回転速度など、堂に入ったものを感じますな。

 ただジャンプの失敗ムードにスピンもいまいち色褪せ気味。「3回転より4回転のほうが質も確率もいい」なんていわれてますが、当然4回転より3回転のほうが数が多いわけで。点が伸びないのもしかり。でも去年までのポンセロはこんなもんだったとも思うような・・・。あ、でも演技とは関係ないところで、疑問がひとつ。

 なんでFS中盤の足換えキャメルスピンを、今回に限って足換えなしにしたのか?

 考えられるのは「NHK杯と欧州選手権でレベルが取れなかったから」が一番ありえそうなんだけども、それ以前の試合ではちゃんとレベル4取ってるのに、わざわざ基礎点を下げるような変更をする必要があったんかしらね。

 

無良崇人(日本) 194.97(15位)

SP:「The feeling begins」 FS:「古事記」

 SPは3Aで着氷乱れ。でも差し引きでおつりがくる高さで+1.00。3Fはエッジに不安があるのか3Loに。でも3Lzみたいな不思議なエントランスで跳んでた。スピンは全日本からがっつり練習してきたみたいっすね。しっかり軸がコントロールされたいいスピン。その他でも非常に伸びやかに身体を使えていたのが印象的。

 FSの冒頭では、解説の樋口地蔵尊から「彼は強いから」と信頼のお言葉。ありがたや。衣装いいですね。あのくいだおれ太郎・豪華版(?)みたいなやつじゃなくなってる。総合的にはいい出来だったけど、点数化してみるとeマーク、転倒、回転不足アリで、意外にマイナスが厳しかった。特に最初の3A+3Tで稼いだGOE+1.40を、3Fのエッジエラーで帳消しにしたのが痛し。彼の責任だけではないけど。

 それでも全日本から確実に成長した姿が見られたのは一番うれしいことですよね。

 きっとあのオールバックは大リーグボール養成ギプスみたいなものだったんだわ。そんで外したとたんぐわーーっっと。(スーパーサイヤ人か)

 

ジェレミー・アボット(アメリカ) 204.67(11位)

SP:「アダージョ」 FS:「Eight Seasons」

 SPではジャンプの不調に、演技が終わったとたん渋い顔。それでもステップの最中に解説の田村氏がぽろっともらした「ここだけ見てると、前半でジャンプを失敗したとは思えない」という言葉通り、演技の成果は5コンポーネンツにしっかり表れているのでは。

 とにかくプログラムの随所にいろいろと細かな配慮が詰まっているんですね。FSでも、1回めの3Aをショートサイド、2回目をロングサイドに向かって跳んだりして、目立たないところに小技が利いてるんだけど、今日のようにジャンプが決まらないと、どうしてもそのいい部分が引き立たない。 ピークがGPファイナルから全米のあたり、少し早すぎる段階で来てしまって、その後のコンディショニングをどう調整するか、トップ選手としての経験が少ない彼には慣れなくて、うまくいかなかった部分も多かったんじゃないかと。

 ところで面白いなと思ったのが振付けなんですけど、今シーズンのアボットの振付けはトム・ディクソンとカタリナ・リンデンということで、まあ例年通りです。SPなんかはディクソンっぽい振付けド真ん中なんですけど、FSの「Eight Seasons」はなんだかディクソンとデビッド・ウィルソンと、ニコライ・モロゾフの3人の手クセが混ざり合ったような、ちょっといままでと違う感じだなーーー、と。気のせいといわれればそうかも、と納得してしまう程度の話ではあるんですけどもね。

・ディクソン=肩から上の空間を効果的に使います

・ウィルソン=胸から腰くらいまでの高さの空間を効果的に使います

・モロゾフ=顔のまわりを効果的に使います(笑)

 

ブランドン・ムロズ(アメリカ) 207.19(9位)

SP:「Till Eulenspiegel」 FS:「トッカータとフーガ ニ短調」

 3Aをイーグルから跳ぶような小技の利かせかたは、さすがコロラド組というか。先輩アボットの轍を正しく踏んでいるようで。シーズン始めはまだ海とも山ともつかない印象しかなかったのが、今回のSPではすっかり小粋な少年(?)になっていて、ヒジョーに楽しみになってまいりました。

 一転して、FSは初出場らしい緊張に包まれた演技。最後までスタミナが保たずに、ちょっと荒っぽい仕上がりだったかなと。それでもジャッジの評価は高かったらしく、あるジャッジは「演技力」と「曲の解釈」の項目でそれぞれ8.00を出していた。この評価は定着すれば、大きな武器になるはず。とまれ、初出場でここまでやってくれたら万々歳でしょう。

 

デニス・テン(カザフスタン) 211.43(8位)

SP:「Flamenco/Once Upon a Time in Mexico」 FS:「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番」

 四大陸で初めて見て、きっと将来いい選手になるんだろうなと思っていたら、わずか1ヵ月強でもういい選手になってしまいましたね。 初めてみた時はどこの石原軍団かと思いましたが、驚きのビールマンスピンも披露する柔軟性の持ち主ということで、侮れません。

 SPはジャンプとスピンのマイナスがなければ、もうちょっといけたかなーとは思うものの、キス&クライでのマダム・タラソワの態度ほどには不満は感じませんでした。3Loがマイナスになったのは、ステップからジャンプに入るまでに間が空きすぎたのが原因か? スピンはただ点数を取るためにこなすだけじゃなくて、時間を掛けてたっぷり回ってくれるのがニクイ。

 そしてFSのあの演技。SPの時以上にジャンプがブレずに美しい。たとえ解説の樋口地蔵尊がいつも以上に「素晴らしいですね」しか言ってなかったとしても(誇張アリ)、本当にそれしか言葉が思いつかないくらい、容易にはコメントを許さない演技でした。あえて言うなら、スピンが全部レベル3止まりだったことくらいか。

 

織田信成(日本) 218.16(7位)

SP:「仮面舞踏会」 FS:「ワルシャワ・コンチェルト」

 SPは3Lz+3Tでエッジをリンクサイドのカメラピットに引っ掛けて転倒。その後は何事もなかったかのように滑り終えましたが、大方のファンの皆様が、あの転倒にがっくり来ていたであろう一方で、我が家では去年の真央やんに続くベスト・オブ・コケだと賞賛の嵐でございました。91年にカメラピットに突っ込んだ伊藤みどりの再来とまで言われてました。基本的にうちの家族はノブナリンのことは愛情持って見守ってますが、ときどき愛情の示し方が何か間違ってると思います。

 演技が終わった後は、会場全体でハッピーバースデー合唱。うれしいね。

 そして問題のFS。本当にあの3Aのミスさえなければすべてが予定通りに進んでいたかもしれませんし、それでなくとも、もし2回目の3Aに+2T+2Lo をつけて、3Fを単独にしていたら、基礎点だけで10.39のプラスが見込めたわけで。意味のない「たられば」ですが。

 おそらくカナダ時代に、「ミスしたらどうリカバーするか」という練習はかなり積んでいるんじゃないかと(カナダはそういうお国柄なので)。コンビネーションのレパートリーが広いのもその恩恵だと思うんですよね。ただいかんせん、ルールをきちんと把握していないと、その器用さがアダになってしまうってことですか。

 ただ、そうしたミスはあったとしても、やはりあの4T+3Tは素晴らしかった。 いつぞやの城田お局様の発言を思い出しました。「信成は、たとえ高難度のジャンプでも、降りさえすればすぐに後ろにコンビネーションを付けられる」なるほど。

 総体的には、収穫はありつつも少しほろ苦い結果になった、そう表現するのが適切でしょうか。でも考えようによっては来年へのいい布石ですよ。なにしろ、みどりさまがカメラピットに突っ込んだのが、アルベールビル五輪の前のシーズンの世界選手権。同じプレ五輪で同じミス、あ~らなんだか縁起がよさそうじゃございませんか(笑)

 

小塚崇彦(日本) 222.18(6位)

SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

 まずSPの間は大きなミスもなく、お客さんも結構ノリノリで拍手。途中3Fの軸が大きく傾いたものの、根性で着氷。よく降りたなあ。得点を見た瞬間、思わず低い! ともらしてしまったが、去年は70点超えた超えないで喜んでいたことを思えば、これで十分よござんしょ、という気も。

 FSはジャンプがどれもビミョ~に前傾気味で、ちょっとコンディションが狂っていたのかな? と思いながらハラハラして観戦。イーグルからの3Sを3連続コンビネーションにしたのは、本来3連続を跳ぶ予定だった3Lzのところで3Lz-3Tのコンビネーションを跳ぶつもりだったからなのかと思いきや、そのまま3Lz-2Tに。田村氏によると、2回目の3Aをコンビネーションにするために、体力を残す措置をとったのでは、とのこと。

 4回転について、いろいろと自分の中で葛藤はあったと思いますが、それでも自分の決断をまっとうして、それが結果につながったことは、本人としても誇らしく思える出来事だったのではないかと思います。最低限のノルマを達成はしたとはいえ、決してベストな演技ではありませんでしたが、いんです、来年思う存分ハジケれば。

 そういえば、今シーズンは佐藤ファミリーのキス&クライで、なかなか久美子大明神にお目にかかっておりません。あの福々しいお顔を拝見しないと日々が潤いませんので(ホントか)、国別対抗戦ではぜひとも輝かしくご光臨願いたいものです。なーむー

 

サミュエル・コンテスティ(イタリア) 226.97(5位)

SP:「J'envoie valser, Valse des Monstres」 FS:「Once Upon a Time in West/Cotton Eyed Joe」

 たぶんSPのワルツなんかは、キレイ系の選手だったら、もっと哀愁を帯びた演技になっていただろうに、この濃ゆい男が滑ると妙な愛嬌をまとった仕上がりに。スウェーデンのベルントソン氏も吊りズボン・ワルツ・アコーディオンの組み合わせで攻めてきているので、違いを比べると面白いかも。たっぷりとマイムが仕込まれたステップでも、足元はしっかりレベル3をキープしてくるあたり、振り付けを担当する奥様のプロデュースセンスを感じますね。

 聞けばステファン・ランビエールを育てたペーター・グルッターも指導に当たっているそうで、4回転も跳べるらしい。まだ確率はよろしくないようで、今回のFSでは回避。ただそれ以外にも、全体的に今回は大人しげだったというか、欧州選手権に比べるとあんまりハジケてなかったかな。このプログラムは何たって、スピンもステップも全部終わらせた最後に、3回転-3回転と3連続のコンビネーションジャンプが立て続けに飛び出すのが圧巻なわけですよ。それが今回は両方とも不発だったのが、見てるほうとしてもちょっと消化不良かな。コンビネーションのセカンドのトウループが、かなりトウアクセル気味なのもちと気になりますが(別にルール違反じゃないので、回転不足にさえならなければいいんだけどね)。

 それでもイタリアに2枠。来年のバンクーバーはゼレンカと一緒に移籍コンビで出場ですか。それとも若手がせり上がってくるかな? 楽しみだね。

 

トマシュ・ベルネル(チェコ) 231.71(4位)

SP:「黄昏のメロディー/ジプシー・スウィング」 FS:「タンゴ・メドレー」

 たぶん、心の中で考えていたことはそれぞれ違うだろうけども、SPとFSどっちもキス&クライで似たようながっかり顔を浮かべていたのが不思議。だって見てるほうからすれば、ベルネルにしちゃ珍しいくらいの大成功だと思ったのに。きっと「練習ではもっと充実した演技が出来ていた」という不満の表れが、あの表情だったんでしょう。欧州選手権のあと、猛練習を積んできたそうです。SPとFS両方で、非常にきれいに4回転を成功させたことは、立派に成果だと思うのですが。ただSPではその後ノリすぎたのか、つんのめりそうな勢いで突っ走って、まえうしろ間違えてフィニッシュ。少し粗さが目立ったかも。

 FSは後半ジャンプのすっぽ抜けが続いて、本人的には残念そうでしたが、タンゴの持つ情熱や陰の部分だけではない、どこか空っとぼけた軽やかな部分をクローズアップして見せてくれるので、好きなプログラムです。得点的には、パトリックちゃんと約4点差、演技構成点はほぼ同格。本当にジャンプひとつ多くダブったぶんだけが、点差に反映されているわけで、今回この2人はほぼ同格とみなされた、ということだと解釈してもいいでしょう。今シーズンのジャッジの傾向からいえば、パトちゃんと同格ってのはかなりの高評価よ、これ(笑)

 

ブライアン・ジュベール(フランス) 235.97(3位)

SP:「Rise」 FS:「マトリックス・リローデッド/Requiem for a Dream」

 07-08シーズンは全試合通して1度しかスピン・ステップでレベル4を取れなかったことを考えると、今回のSPは今シーズンの成長の跡が凝縮されているなぁ、と思う。あのフザケた振付けで当たり前のよーにレベル3が取れるようになっちゃったら、もはや誰もマネできない(したがらない?)境地ってもんです。GOEは2つのステップで+0.8、+0.9で、当然全選手中トップ。ジャンプさえ決まっていれば自己ベスト更新もありえたかもしれないだけに、4Tのお手つきが残念。

 FSもジャンプが痛かったですね。転倒したところでは2A+3Tをやろうとしていたそうで、それをミスしたこと自体もイタいんですが、そのことに焦ったのか、後に続くスピンが2つともレベルを取れなかったのが更にイタい。せっかくSPで見せた成長の跡が、FSでは発揮されないまま終わってしまいましたね。

 とはいえそれでも、4年連続メダル獲得にこぎつけたことにはもっと誇りを持ってほしいと、表彰台の上のお通夜みたいな姿を見て強く思いました。

 そのために、いい転機になるかはわかりませんが、コーチ変えたらしいっすね。国別対抗戦までは元コーチのローラン・ドプリー氏と組んで、そこから先はまだ未定とのこと。カート・ブラウニングやブライアン・オーサーも候補に上がっているようですが、もしジュベたんとオーサー氏が組んだら、来シーズンからチームジャパンは爆弾男×2とやりあわなきゃいけなくなるわけで。それはちょっとめんどくさそうですねー。でもプログラムはマダム・タラソワに手伝ってもらいたがってるみたいなので、このままヨーロッパにとどまる可能性が高いかな。

 

パトリック・チャン(カナダ) 237.58(2位)

SP:「Tango de los Exilados」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」

 SP3位発進。懸念だった最初の3Aを決めた後はぐんと波に乗った印象だったので、これはいけるかな、と思ったものの点が伸びませんでしたね。会場もブーイング。年若い選手はどんなに勢いがあっても、ベテランほど安定して点を伸ばせないものだ、ということを我々観客も念頭において観たほうがいい、のかも。本人が強みと称するスピン・ステップで、上位2人に水をあけられる格好になったのは、ちと痛いかな。

 FSも3Aからのコンビネーションで、トウが横滑りして回転が抜けたことと、3Loが2回転になったこと意外は特にミスなく。特にステップでは唯一のレベル4を獲得してGOEも+1.40を得たことが光ります。ただ、いかにも一世一代の名演技(縁起でもない?)的な風情を醸し出したライサ氏に比べると、パトリックちゃんは本当に良い意味でも悪い意味でも「いつもどおり」の演技だったような気がした。それが今回の点数の差かな? 本人も言ってるとおり、彼は四大陸であまりにも花開きすぎたのかもしれない(笑)

 

エヴァン・ライサチェク(アメリカ) 242.23(1位)

SP:「ボレロ」 FS:「ラプソディー・イン・ブルー」

 中山うりの日記から、こんな一文を発見。

 

   bjorkのライブに行った。

   ブレのない彼女の目からは、殺気さえ感じた。

   言葉にするのはもったいないので、心に秘めておく。(2008年2月28日付)

 

 うまいなあ、と思う。ライサ氏の目から殺気を感じたかはともかく(笑)、優勝によせてのファンの心境を的確に表現してくれている。

 そんなわけで、私も言葉にするのはもったいないので、心に秘めておきます。

 

 ・・・・・・・・・・・・ってわけにはいかないか(汗)。さすがに大会から20日も経って何も言えないようじゃ、そりゃ素人と同じだって(素人だよッ)

 とはいえ、ほんとに何を言っていいかわからないな。SPもFSも、下手なコメントを許さないような完璧な演技でした。これまで彼はとにかく安定感が武器で、そのかわりビッグウェーブにも恵まれにくい、他の選手が会心の演技を見せると埋没するところが最大の欠点(ファンの発言とは思えん)だっただけに、優勝したこと以上に、ここまで他選手を圧倒するパフォーマンスを見せたこと自体にまずビックリ。ホームな状況であればあるだけ燃える、アメリカ人らしい”お祭り野郎気質”がビッグウェーブをしっかり捉えましたね。このままの勢いで、「プレ五輪のジンクス」も吹っ飛ばしてもらいたいです。

 あと個人的な要望ですが、タラソワ×ニコルの”異種格闘技戦”は、ぜひ来シーズンにも取り組んでほしいですね。プログラムの大筋はマダム・タラソワが作って、それにニコルが赤入れ、衣装も地味目にリアレンジして(笑)。 ロシアと北米のエッセンスの混在って、考えてみたらライサの持ち味そのまんまだしね。

 なにはともあれおめでとう。その一言に尽きますね。

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 ・・・・・・といったところで、男子シングルはこの辺で。昨シーズンに続いて、2年連続でGPファイナリスト以外から世界チャンピオンが誕生する結果になりました。

 ・・・・・・もとい、2年連続でGPファイナルのメダリストと世界選手権のメダリストが一人もカブらないという仰天の結果になっちゃいました。

 男子シングルがいかに群雄割拠の様相を呈しているか、そしてシーズン通して高いポテンシャルを維持するのがいかに困難かが如実にわかります。来シーズンは一体どーなっちゃうんですか。

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2009年2月12日 (木)

四大陸選手権・男子

 swissinfoに出てたアラカワさんとランビエールの対談面白い。特にSPで技術、FSでパフォーマンス・表現力と、それぞれ限定して採点するルールにしたらどうか、というランビ兄さんのアイデアは興味深いです。ただ現行のルールではFSの比重が高いですから、兄さんのアイデアを実行に移す場合は、両方の比重を等しくする必要があるかもしんないっすね。

 この2人の競演についても話が弾んでいます。観たい! 日本にもArt on Ice来てくんないかな。

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四大陸選手権(バンクーバー)

男子

結果

 SP・FS合わせてたったの6組しか放送されませんでした。少ねえ。FSの放送のなかったブランドン・ムロズはやむを得ずカット。しかしイーグルから3A跳んだり、いろいろ技が進化してました。

 

・ジェレミー・アボット(アメリカ) 216.94(5位)

SP:「アダージョ」 FS:「Eight Seasons」

 4Tと3Lzの失敗については、去年までのアボットを思えば、まあ想定の範囲内と言えなくもないけど、スピンやステップまでバランスを崩したのは、ちょっとらしくなかったなぁ。ただSPに限っていえば、失敗をしたことが逆にプログラムそのものの魅力を引き立てることにもなったんじゃないかなーと思うのです。アボットのスケーティングのリズムと「アダージョ」のメロディーが持つリズムって、お互いに似たような振動数(?)を行きつ戻りつしていて、今回はうまいことその2つが同じ波長に揃ったような、そんなかんじ?

・織田信成(日本) 220.26(4位)

SP:「仮面舞踏会」 FS:「ワルシャワ・コンチェルト」

 失敗は多かったし、表現その他の面でも、粗い部分のほうが目立ったかもしれないけれど、個人的にはそこらへんにはあまり意識がいかなかったというか、いまさらながら彼の肩の可動域の広さにびっくり。ショートもフリーもずーーっと肩の動きばっかり見ていたと言っても過言ではない(汗)。表現力とか演技に対する意識とはまた別の部分で、振り付けとして「体が勝手に動く」ことに関しては、やはりトップスケーターというか、日々のメンテナンスをしっかりしていれば、緊張していてもあれだけの動きが出来るんだなと。

・小塚崇彦(日本) 221.76(3位)

SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

 まだ演技を自分の目で確かめないうちからNiftyの記事を読んでしまったせいか、「今回タカヒコは調子が悪い」というフィルター付きで見てしまったような気が・・・なので、あんまりくわしくは述べても意味がない・・・・・・かも。ただこの記事のライター青嶋女史が書かれているように、全体の流れがあまりスムーズでなかったのなら、演技構成点を低く抑えられた原因もそこにあるんでしょう。それプラス、今回は珍しいところでスピンのレベルを取りこぼしたりで、点を伸ばしたいところで伸ばせなかった、やっぱり総体的には「らしくない」大会だったのかな。去年に引き続いて小塚のバンビと四大陸は、あまり相性がよろしくないっぽい?

・エヴァン・ライサチェク(アメリカ) 237.15(2位)

SP:「ボレロ」 FS:「ラプソディー・イン・ブルー」

 改めて言うまでもなく、でっかい。身長が。北米の選手はNHLサイズのリンクに慣れていると報道は言ってましたが、60×30の標準リンクでも壁に激突しそうなライサがそんなはずはあるまいと思ってしまった。いったい何食ってりゃそんなに縦長になれるんだよぅ 10cmわけてくれよぅ

 ・・・とそんなわけで、いつも以上に壁にぶつかりそうなライサチェクさん、大会通していいフィーリングを得られたようでなにより。減点されたエレメンツがFSの3Aだけだったし、スピンでも前に比べるとずいぶんGOEが上がってきて、今回は+3をつけたジャッジもいたくらいで。得意のフリップで!マークが付いたことが気になるといえばなるけど。

・パトリック・チャン(カナダ) 249.19(1位)

SP:「Tango de los Exilados」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」

 SPで歴代2位、総合でも歴代3位を記録して輝かしいかんじ。全エレメンツ中、加点を受けなかったのがFSで着氷がぐらついた3Loだけというすさまじい勢いで、みごと惨敗したGPファイナルの汚名返上してきました。ステップやスピンなどのレベル取りにも手を抜かない姿勢が最大限の評価を受けたわけですが、ただ採点や評価に関係のない、個人的な好みの話をしてしまえば、演技の中にもう少しアソビを作るというか、「引き」の部分がほしい。絶えずステップを踏み続けて、演技構成点へのアピールを怠らないのは素晴らしいのだけれど、見ている私としてはプログラムの起承転結が判断しづらく、だんだん観ていてダレてきてしまいました。(真央やんのFSのプログラムと似た傾向があるかも。)

 すでに演技構成点への評価は、かなり高い次元で確立されていると思いますので、今後思い切って間引けるところは間引いて、もっとシンプルな振り付けにしてみても、点数はそのままで、より素敵なプログラムになるんじゃないかと思うのですがどうでしょうね。

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2009年2月 8日 (日)

四大陸選手権・女子

 フジテレビ放送分を参考に。「ボレロ」をバックにしたオープニングの映像が、四大陸の出場選手だけで再編集されていて、なかなか芸の細かいところを見せていました。この勢いでぜひ実況陣も再編集されたいところですな。とはいえ、今回全体的に押せ押せな番組構成だったので、あまりポエムの毒のお世話にならずに済みました。

 四大陸選手権(バンクーバー)

 女子シングル

 結果はこちら

・アメリ・ラコステ(カナダ) 148.18(10位)

SP:「Otonal」(未放送) FS:「フラメンコ・セレクション」

 05/06シーズン以来2回めの四大陸。シニア移行後は国際大会にほとんど出ていないので試合経験は足りないようですが、ゆくゆくはロシェット以後にマッスルディーヴァの称号を継ごうという意思はムキムキと、あいやひしひしと感じられました。ジャンプのすっぽ抜けはありつつも、回転不足判定がひとつもないのは、カナダ人らしい基礎の確かさを感じさせて◎ 

・アリッサ・シズニー(アメリカ) 159.81(9位)

SP:「白鳥」(未放送) FS:「Excerpts(『Dr.Zhivago』より)」

 SPの3Fで転倒し、FSも転倒こそなかったものの最初の3Lzでステップアウトして、3Fも両足着氷。これは・・・・・・・・・・・・まごうことなきいつものシズニーですね

 全米のときはSPを1位で折り返したこともあって、リードを守りきれるかと気が気じゃなかったので、どちらかというと今回のほうが冷静に演技を見られた気がします。中盤で2Aの着氷に詰まると、即座に次の3Lzに2Tをプラスしてリカバーするなど、柔軟な対応が出来ていたのはよかったんじゃないかと。今季はアグレッシブなシズニーが前面に出ていてよいです。あとはこのアグレッシブさが、世界選手権で更なる華麗クラッシュとかにつながらなければ。

・鈴木明子(日本) 160.36(8位)

SP:「ラ・カンパネラ」 FS:「黒い瞳」

 表現面での問題はなかったけれど、ジャンプの加点がとれないことで、全体の点も伸び悩んだ感じが。スピンがレベル・GOE共に点を稼げなかったので、その分をジャンプとステップで補いたいところでしたが、加点の大方が減点の穴埋めに回されてしまって、点を伸ばすどころではなかったかな、と。

・レイチェル・フラット(アメリカ) 162.83(7位)

SP:「ティファニーで朝食を」(未放送) FS:「海と風の対話」

 安定感はあるんだけど、完成度の点でいまひとつというか。プロトコルを見ても、ほとんどの試合でGOEの合計がマイナスになって、技術点の総得点が基礎点を下回ってます。特に今回は他の試合に比べると、ジャッジがやたらGOE加点と演技構成点を出し渋る印象を受けたので、そういう状況の場合、このひとはちょっと不利かも。

・村主章枝(日本) 167.74(6位)

SP:「Fanfan」 FS:「Otonal」

 SP、レイバックスピンとコンビスピンが若干トラベリングした以外はミスなく成功。それでもあの3Fがたったの加点0.4かあ・・・。まあ総体的には雰囲気のあるいい演技でしたし、演技構成点もトップクラスで戦えるだけのレベルには戻ってきたと思います。

 FSでは苦手の3Sを加点つきで成功させたことは大きいと思いますが、3Lzのエッジエラーが”!(軽度)”の範囲内であってもマイナスGOEと判定されてしまうほど重度だったこと、なかなか2回目の3Fからのコンビネーションを成功させられないことなど、以前からの問題がここへきて、よかった部分の足を引っ張ってしまったかなあと。後半の2A+2Aのシークエンスからステップまでの一連の流れも、せっかく曲が一番盛り上がる手前の大事なパートなのに、エレメンツがぎゅうぎゅうに詰まっていて、ちょっとバタバタした印象を受けました。

 悪い演技ではない、、、むしろ他の国の選手だとしたら、よくやったと褒めてもいいくらいの演技だとは思うのですが、ほかならぬ村主章枝ですし。やはり土壇場の女としては、世界選手権くらいの崖っぷちでないとやったるでゲージがMAXにならないってことか?

・シンシア・ファヌフ(カナダ) 169.41(5位)

SP:「ノクターン」 FS:「ミッション・クレオパトラ」

 安定感がアップするとともに、恰幅のよさも急激にアップした気がするんですけど。そこは昔のまんまでいいよ。FSでジャンプが若干乱れた以外はほぼノーミスで、スピン・ステップのレベルもしっかり取れていました。ただSPではまだジャンプに不安があるのか、3回転はルッツとトウループという組み合わせ。これがルッツとフリップなりループなりで組めるようになれば、よりグレードアップできるかと。

・キャロライン・ジャン(アメリカ) 171.22(4位)

SP:「ラ・バヤデール」 FS:「アヴェ・マリア」

 あんまりジャンプで加点の取れない選手ですけど、逆に減点も少ない範囲でおさめたことが、他の選手を追い抜いて上位に食い込めた一番の要因でしょうね。3F+3Tの回転不足と、ルッツのエッジエラー以外は、わずかなマイナスGOEを受けただけで、あとは得意のスピンとスパイラルで一気に加点を増やしていく・・・という、ある意味すごく効率のいい戦い方。スケーティングもシーズン前半に比べると、ステップなどで質が上がっていることを実感できますし、自分の表現したいことが的確に表せているかなと思います。このあと世界ジュニアが待ってますが、ご存知のとおりジュニアのFSは30秒短い3分30秒。これから手直しに入ると思いますが・・・間に合うんかいな??

・浅田真央(日本) 176.52(3位)

SP:「月の光」 FS:「仮面舞踏会」

 SPで大失敗したときは絶対にFSで1位になるという法則が出来上がりつつある昨今の横綱マオですが、今回もご多聞に漏れず・・・とはいえ膝の負傷の報道がなされていたとおり、だいぶ不調気味な試合展開ではありましたね。ほぼ根性だけでゴールまでって感じで。でも、事前に3Aは1回、3+3はナシ、と一応安全策をとっていましたが、予定のところで3Aが決まらないと、すかさず次のジャンプを3Aに替えたり、やっぱりこの人の本分は「攻め」なんだなぁと感じた次第。

 SPの衣装はぜったい前のヤツのほうがいいとおもうぞーーーーっっ!!

 

・ジョアニー・ロシェット(カナダ) 183.91(2位)

SP:「Summertime」 FS:「アランフエス協奏曲」

 カナダ出身でキャリアも長いとなれば、当然ホームもアウェーもいやってほど経験しているわけであって、そんなことから今回、誰よりも「自分の思い通りの試合展開」をしたのはこの人じゃないかな。胆力の強さはヨナさん以上じゃないですかね。今後はさらに、技術面でもなにか、ロシェットといえばこれ! といえるような、筋肉以外のトレードマークがほしいところ。

・ヨナ・キム(韓国) 189.07(1位)

SP:「死の舞踏」 FS:「シェヘラザード」

 やはり今回の一番の目玉といえば、SPでの世界記録更新でしょうか。時間の短いSPなのに、まるでFSを見ているかのような密度の高い演技。テレビの向こうにいるこちらも思わずゾクゾクしてしまいました。一方でFSでは少し失速気味。ロシェットと浅田真央に水をあけられる結果になりました。ループはともかく、ルッツまで回転不足になったのは、ループの転倒で流れが途切れてから、まだ十分にスピードに乗る前に跳んでしまったからかなーーと。いずれにせよ今季まだ、スケートアメリカの(つまり初見の)インパクトを超えるFSにお目にかかれていないのが残念。

 

 現在の北米とアジアでは、今回のトップスリーが混戦状態ですが、そこにコストナーが加わってくると想定して、今年の世界選手権はどうなりますか。ただ、6位の村主章枝ですらも、ヨーロッパ選手権1位のラウラ・レピストより高いスコアをマークしているわけですから、なかなか欧州勢が割り込むのも楽ではなさそうです。

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2009年2月 2日 (月)

欧州選手権・女子

 こないだの続き、今度は女子です。

 ヨーロッパ選手権(ヘルシンキ)

 女子

 結果はこちら

・ラウラ・レピスト(フィンランド) 167.32(1位)

SP:「幻想の海」 FS:「Don Juan DeMarco」

 欧州の2強に割って入るならこの人だろうという、周囲の期待にみごと応えてレピスト太一、初優勝です。いやなんかテンション低いですけど、いちおーこれでもファンなので。念願でした。めでたや

 サラ・マイアーの欠場とカロリーナ・コストナーのSP出遅れというハプニングをうまく味方につけた・・・というと多少聞こえが悪いけど、要するに掴めるチャンスをしっかり掴んだ結果だということで。特にFSは2年間滑り込んできて、曲の持っている鋭角的な雰囲気にフィットした演技が出来るようになってきたからこそ、これまでに比べて飛躍的に高い演技構成点を獲得出来たんじゃないかなと(全体的に今回、演技構成点は景気よく出てましたけどね)。

 ただ、スピン・ステップのレベルをちょくちょく取りこぼすのはいつもどおりって感じで。なかなか全部のジャンプが決まって、他のエレメンツもレベル3以上がそろった演技にお目にかかれないのがちょっとじれったくもある。もちろんそのぶん伸びしろも大きいってことなんだけども。完全版は世界選手権を楽しみにしときなさいよっていうメッセージだと思っときます。

・カロリーナ・コストナー(イタリア) 165.42(2位)

SP:「Mujer Sola」 FS:「Dumky Trio」

 いちどもセカンドトリプルが決まらないし、ルッツを踏み切り前に転んじゃうし、足換えシットスピンがコンビネーション判定になるしで、技術的にはかなり踏んだりけったりな内容だったかも。演技構成点で追い上げても、レピスト太一との点差をひっくり返すには至らず。

 でもプログラムそのものの出来はかなり良かった・・・っていうか衣装かえた途端に素敵プログラム・・・? これは私の価値観がカロたんの美意識に追いついたからなのか、それともやっぱりあの骨格模型(※)が個人的にアウトだったからなのか・・・・・・

※骨格模型・・・07/08シーズンのフリーの衣装(これ)のこと。や、キレイなんすけどね、どーも前面の白い模様があばら骨っぽく見えるのよね。

・スザンナ・ポイキオ(フィンランド) 156.31(3位)

SP:「リールーズのテーマ」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」

 姉さんもやっぱりシーズン前半と比べて演技構成点が格段に高くついたのが一番の勝因でしょう。技術面では転倒がなかったとはいえ、いくらかジャンプのすっぽ抜けもあったし(ちょっと巻き足グセが強くなってたし)、SPではスピン・ステップが全部レベル2以下でちと悲惨(T_T)。演技そのものは本当に素敵で、いいときの姉さんが全部引き出された感じ。それだけに、レベルがともなってくればね・・・。今季一度もビールマンスピンを入れていないのは、おそらく先シーズンの負傷をまだ引きずっているからでしょうか。そんな中でも最大限の演技を見せた気概には、もう姉さんを通り越して「社長!」と呼びたい(なんで?)

・アレナ・レオノワ(ロシア) 143.99(4位)

SP:「アル・アンダルス」 FS:「La Leyenda del Beso」

 ジャンプが決まれば、もう演技も表現もなくがばーーーーっっと笑顔に。スルツカヤ~ソコロワ直系のロシアの正しい伝統(?)を感じさせますな。多少スケーティングにつたないところがあっても、ここまでジャンプがバシバシ決まれば、見ているこちらも自然に顔がほころんでしまう。ちょっとGPシリーズ中よりも柔軟性上がったかも? ビールマンの形がよりキレイに。スパイラルは相変わらずヨシエちゃんを思い出す足の上がらなさ・・・だけども。

・キーラ・コルピ(フィンランド) 139.01(5位)

SP:「勝利」 FS:「Crooked Room/Passenger to Copenhagen」

 先シーズンの世界選手権で、スパイラルの最中に転倒したコルピ。今回もFSの冒頭で滑り出した直後に派手に転んで演技中断。いきなり減点-3がつく災難。さらに得意のループジャンプもSPとFS両方で回転不足判定(おまけにコンビネーションつけられず)。ちょっと苦々しい思いの残る試合でした。おそらくこれで世界選手権の代表からはもれたと思いますが、それでも5位を死守するあたり、フィンランドの底力ですかね。ファッションリーダーとしての存在感もアリでしたし。SPの衣装は、去年は思いっきりモードチックでしたが、今年は赤と白で可愛らしく。真央やんの代わりにクリミオのCMに出られそうでした。

・カタリーナ・ゲルボルト(ロシア) 137.05(6位)

SP:「Seven Years in Tibet」 FS:「カルメン」

 レオノワとは対照的におっとりタイプですが、完全に気迫負けしてますね。あのレオノワのがばーっと開いた口に食べられそうです。調子のいいときはもうちょっと勢いのあるジャンプ跳ぶ人なんですけど、今日は全体にヨロヨロと。ロシア選手権のカルメンのような、シャープな感じほしかったですね。

・アネッテ・ディトルト(ドイツ) 136.98(7位)

SP:「The Feeling Begins(『Passion』より)」 FS:「白鳥」

 今年からミヒャエル・フース門下別名the family of JIBAKUの一員として、手始めにスケートアメリカでは見事な自爆を披露しましたが、それ以降かなり持ちこたえてます。スケーティングの滑らかさは解説の樋口コーチの折り紙つきだし、それにジャンプが加われば、まあほっといても点数が出る選手なのでね。惜しむらくはやっぱり、SPのプチJIBAKUかなぁ。

・ジェナ・マコーケル(イギリス) 131.42(9位)

SP:「Harlem」 FS:「シルク・ドゥ・ソレイユ セレクション」

 SPで4位に立ったものの、FSは12位まで転落。大柄な選手は演技が大きく見える代わりに、他の選手だったらごまかしの利くミスまで目立ってしまうのが不利といえば不利。とはいえ、他の選手の点が抑え気味だった今大会では、出来ればもっと上位に食い込んでおきたいところだったかも。そういえば、男子シングルを観戦中のマコーケルが画面に映ったとき、実況の藤吉アナがひとこと

「あぁ、あれですねぇ・・・新妻

すてきな響き(笑)

・トゥバ・カラデミル(トルコ) 130.85(10位)

SP:「オーシャンズ13」 FS:「Ratatouille」

 キャリアも個性もあって、カナダ仕込みのいいスケートするのに、なぜか演技構成点が上がらないひと。わりといい演技には惜し気もなく点がついた今大会においてすら、その恩恵にあずかれませんでした。転倒や回転不足のジャンプが多いから、技術点があんまり伸びないのは仕方がないにしても、「魅せる」事にかけては非常にスキル高いと思いますが。何がいけないんだろう。解説の千香ちゃんはすっかりベテランだと思っていたのに、実は自分より年下だったのがちょっとショックだった模様。

・エレーナ・グレボワ(エストニア) 128.36(12位)

SP:「我が母の教えたまいし歌」 FS:「カルミナ・ブラーナ」

 レピスト以外で唯一セカンドトリプルを成功させた選手。SPの3T+3TとFSの2A+3T、どちらも今シーズンそれなりに安定してますが、一方でルッツとループがあまり安定しないのがちょいネックか。今回もジャンプの不安定さがそのまま演技の不安定さにつながったかなと。顔は若かりし由美かおるっぽい美人。かもし出す雰囲気も非常に優雅なものがあります。

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 以上で、欧州はひとまずおしまい。全米についてもシズニーの優勝についてとかライサチェクさんのギリギリ表彰台確保とか、スルーしがたいトピックはありますが、モタモタしてるうちにもう四大陸ですし、そっちでの更なる活躍に期待、ということで。

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2009年1月31日 (土)

欧州選手権・男子

 村主姉さんがエイベックスと契約満了したそうです。これから大事な試合が続くわけですから、妙なタイミングではありますが、「そもそも契約した当時はここまで長く続けるつもりじゃなかったから、あんまり気にしてなかった」とか、そういうことか?

 そうなると、しばらくのあいだ所属はどうなるんだろう。やっぱり一時的に新横浜のクラブ所属扱いになって、新たなスポンサー探しに取り掛かるんでしょうか・・・と思ってニュースサイトを覗いてみたら、どうやらマネジメントを担当している「AKグローバルエージェント」にそのままお引越しのようです。

 

 あ、遅れましたがヨーロッパ選手権、みました。男子はコンテスティが表彰台にのぼった以外はまあ順当、というか予想の範囲内の面子がそろいましたね。女子も顔ぶれ自体は変わらないんですけど、その中での順位変動が激しかった感じ。あとはレベル判定がえらく厳しい代わりに、演技構成点が景気よくついたなぁという印象ですね。

 今回は各種目トップ6+気になった選手をピックアップしてみますね。

 ヨーロッパ選手権(ヘルシンキ)

 男子

 結果はこちら

・ブライアン・ジュベール(フランス) 232.01(1位)

SP:「Rise」 FS:「マトリックス・リローデッド」

  スピンやステップでレベル2判定が多くって、ちょっと一昔前のジュベールっぽいスコア。でも一部取りこぼしてもジャンプで挽回できる勢いの良さもまたジュベール。このところFSでミスして、SPの貯金で逃げ切る試合展開が続いてますが、今回こそはSPもFSも1位で圧勝なるかと思ったら、直前にFSの演目を変えたせいでまた振り出しに戻っちゃった感が。ルッツジャンプも最近ちょっと不調だ。ベテランチームの切り込み隊長なんだし(勝手に任命)、世界選手権たのむで。

・サミュエル・コンテスティ(イタリア) 220.92(2位)

SP:「J'envoie valser/Valse des monstres」 FS:「Once Upon a Time in the West/Cotton Eyed Joe」

 眉毛つながってるし!! そして高度なエレメンツの中に珍妙なモーションが。これは確かにフランスにいたらプレオベールとキャラが被りそうだ。SPとFSはそれぞれ3位でしたが、他にSPとFS、両方いい演技をそろえられた選手が少なかったので、安定感が光ったコンテスティが上位に。

・ケビン・ヴァン・デル・ペレン(ベルギー) 219.36(3位)

SP:「禿山の一夜」 FS:「Hero's in Action(Episode 2)」

 例のホネホネロックですが、「禿山の一夜」自体が”夏至祭の前夜に亡霊たちが現れて馬鹿騒ぎを繰り広げる”というロシアの伝説にもとづく曲なので、あるイミ基本に忠実な衣装といえ・・・ないか。

 FSは去年に引き続いて、小芝居系スケーターならみんな大好きSafri Duo。背中の文字がEXITから7に変わってますがどーいう意味だ7って。ひと蹴りがあんまり伸びないので、演技構成点が毎度伸び悩むのが、ちとナンですが、全身を使った身体表現は曲調に合っていてよかったですね。

・ヤニック・ポンセロ(フランス) 219.30(4位)

SP:「ICE 5(ベートーヴェン交響曲第5番「運命」より)」 FS:「Caravan/Summertime/Porgy and Bess/Sing Sing Sing」

 うわあ0.06差で4位かぁ。これはつらい。でもFSと総合スコアでパーソナルベスト。今季はずいぶん安定感が増して、少なくともSPとFS、どちらかはベストの演技を見せられるようになって(去年は両方自爆気味だった)、フランスの躍進はひとえにこのひとが強くなったからといえそう。ただ、SPとFSの自己ベストを単純に足すと229.90で、今より10点以上高くなるんだな・・・・・・大会通していいコンディションを維持することが、いかに難しいかを象徴するようなおひとだ。

・アルバン・プレオベール(フランス) 212.22(5位)

SP:「Exit Music」 FS:「カリンカ/ヴォルガの舟歌」

 FSで点がのびなかったのは、2つめの3Aがコンビネーション認定されなかったこととか、他のエレメンツでひとつもレベル4を取れなかったことなんかが少しずつ重なっていった結果だと思いますが、ただ、自己ベストを更新したフランス大会のときでさえ感じた姿勢の悪さを、今回まったく感じなかったのは、大変によろしかった。試合に負けても勝負に勝ったよ!(何の勝負かわからんけど)

・トマシュ・ベルネル(チェコ) 207.98(6位)

SP:「黄昏のメロディ/ジプシー・スウィング」 FS:「タンゴ・メドレー」

 えー・・・これは・・・自爆王子の本領を見せ付けてきたと解釈していいのか・・・な? いや、ここはひとつ「お楽しみは世界選手権まで」ってことで、都合よく解釈しときましょ。多くは申しません。でも、「世界選手権で、もっと華麗に自爆☆」とかだったらヤだなぁ・・・

・クリストファー・ベルントソン(スウェーデン) 186.15(8位)

SP:「La Valse D'Amelie/Belleville Randez-Vous」 FS:「Axel F/Moments in Love/Take On Me」

 スウェーデン人にとって順位は問題じゃないよね(断言)。

 

・ハビエル・フェルナンデス(スペイン) 182.91(11位)

SP:「Lorca」 FS:「マトリックス」

 SPでくつ紐ほどけて演技中断。きっといい加減な結び方したに違いない(これだからスペイン人は!)。 でもフラメンコの国の住人だからダンスセンスはいいな(これだからスペイン人は!)

・ジャマル・オスマン(スイス) 178.79(12位)

SP:「Ice Queen/Raks Afrika」 FS:「アストゥリアス」

 アクセルは苦手なのかFSで失敗してたけど、SP&FS共に、ノーミスに近い状態で滑りきって12位。SPでコンビネーションジャンプの回転不足がなければもっと上にいけたはず。このひと、スイス1番手として出場した2007年の欧州選でも8位に入ったし、「ランビエールがいない」っていう、ツブシのきかない状況のほうが却って力が出やすいんじゃないか? 窮鼠猫をかむ、みたいな。

・アドリアン・シュルタイス(スウェーデン) 164.27(18位)

SP:「Detective」 FS:「Hypnotic/Peuton/ペール・ギュント」

 シーズン序盤からフリーで自爆続きのクチピー。今回も見事な散りっぷりでもーいっそ衣装に「TOKKO」とか「KAMIKAZE」とか縫い付けてあげたくなります(シャレにならん)。世界選手権で2枠維持出来なければ来年はベルントソンさんとクチピーのどっちかが見られなくなるという事実にしばらく驚愕。いつの間にこやつら、こんなに存在感がでかくなったんだか。

 現在三番手のマヨロフ君はロシア由来の正統派ですが、のちのち「おいらクチピー兄貴みたいなでっけーオトコになるんだ」とか言い出したら、それはそれでスウェーデンの将来安泰のような、滅亡へのカウントダウンのような。

 

 すっかり時間が経ってしまいました。書きたいことがあっても、まとめている内が長くてなかなか進みません。そんなわけで女子はまた今度。  四大陸始まっちゃうよ・・・

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2009年1月 4日 (日)

年越してもグランプリファイナル・ペア

 最近このブログが急に重くなった気がします。ただでさえ文章が長いのに読み込みが遅いと他人様に読んでもらえなくなるんじゃないかと心配です。つーかこいつのせいじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。

 さて、年末にようやくグランプリファイナルのペアの放送がありましたので、感想文やってみます。

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ペア

・マリア・ムホルトワ&マキシム・トランコフ(ロシア) 153.16(6位)

SP:「Nobody Home」 FS:「お嬢さんとならず者」

 なんだかファッションセンスがオモシロ過ぎる。SPはムホルトワがDJ OZMAもびっくりの肌色衣装。もう少し濃い目の茶色のほうがパートナーとのバランスがよかったんじゃないかと思うし、FSはFSでトランコフのならず者っぷりが…ロシアのヤンキーたちはあんなもんなのか? なのか?

 さてそのならず者、3Tを豪快に転倒したあとがっくりパワーダウン。キス&クライにも顔を出しませんでしたが、何があったのか情報を探してみてもよくわからない。のちのロシア国内戦では2位に入っているので、それほど重いケガではなさそうですが。

 

・川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア) 167.45(5位)

SP:「白鳥」 FS:「I Pagliacci」

 SPではジャンプとスピンで点が伸ばせず最下位。特にサイドバイサイドのスピンはデフィカルトポジション満載、あれを合わせようとするほうがどーかしてるんじゃないかってくらい(しかしFSでは見事なユニゾンで成功。恐ろしい)FSでは4SThはツーフットでしたが、アクロバティックなリフトでやや取り戻せたかシーズンベスト。ここら辺はコーチのタマラ・モスクビナの意地とこだわりを垣間見るような。さすがデニス・ビールマンより先にビールマンスピン思いついただけあるわ。

 

・タチアナ・ボロソジャル&スタニスラフ・モロゾフ(ウクライナ) 175.83(4位)

SP:「Mr. Holland's Opus」 FS:「パール・ハーバー」

 ほかのペアの出来不出来に惑わされず、マイペースを貫き通した演技。FSではちょいズレましたが、SPでのサイドバイサイドのスピンは今大会一番の完璧なユニゾン。ただFSのジャンプが・・・3T+2T+SEQではボロソジャルがパンクして、3Sは2人とも着氷ミス、3LoThはツーフットと、どんなに他が良くてもジャンプが決まらないとどうにもこうにも点数が上がらないのヨ、という見本のような結果に。あとここ最近のモロゾフは妙にミリタリーめいた衣装ばっかり着てる気がする。何かいい衣装とプログラムを考えてさしあげたい(しかし私にそんな才能はない)。

 

・アリョーナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコヴィ(ドイツ) 185.09(3位)

SP:「Lost in Space」 FS:「シンドラーのリスト/アダージョ」

 しっかし面白いなーこのSP。回を重ねるごとに二人のぶっ壊れ度ハッチャケ度が上がってきてるのがわかります。しかも結構ハマってるんだなこれが。このプログラムのおかげで一気にキャンデロロ’s チルドレンの一組に名乗りをあげましたね。

 対してFSでは、このペア独特の決め業である3T+3T+SEQや3FThがいま一つ活かしきれないまま終わってしまいました。ただ、ここまで毛色の違う2つのプログラムを演じ分ける力はほかのペアにはなかなか無いもの。大事にしてほしいです、ゾルコヴィの全身タイツといっしょに

 

・ダン・ジャン&ハオ・ジャン(中国) 188.22(2位)

SP:「Riding on the Wings of Songs」 FS:「ピアノ協奏曲『揚子江』」

 悠子ちゃんちのサーシャといい、ここんちのハオ・ジャンといい、なぜかペア男子はマッチョマンほど柔軟性が高かったりする。今回の、特にSPは身体的にも雰囲気的にも柔らかさが増した2人の成長を見せるいいプログラム。特にスピンはあの速さでしっかりユニゾンを維持できるのがすごい。FSで2A+3Tの着氷がぐら付いたのと3LoThの転倒が響いて点が伸びませんでしたが、この二人のスロージャンプとツイストはまた独特の魅力。うまく言えませんが、パン&トンのジャンプとツイストを擬音にすると「スパッ」ていう感じ。ジャン&ジャンは「ふわっ」っていう感じ・・・(自分でもよくわからん) 今のところ一番の課題はダン・ジャンのスタミナかな。一回でもジャンプ失敗すると、その後の演技からガクッと元気がなくなることが多いので。

 

・チン・パン&ジァン・トン(中国) 191.49(1位)

SP:「The Midnight Blues」 FS:「タンゴ(Gotan Project)/アランフエス協奏曲/ロクサーヌのタンゴ(『ムーラン・ルージュ』より)」

 28/29歳にしてファイナル初優勝、おまけにパーソナルベスト更新。なんか、バクゼンと勇気もらいました。ありがとう。

 とはいえ演技は一長一短なところも。ジャンプで回転不足判定をくらわなくなった代わりに今度はスピンが揃わない・・・orz 演技については、もともと劇的な感情表現を得意とするペアなので、タンゴ独特のきびきびした動作や適度に抑制のきいた表現というのは、このペアの持ち味からはちと外れている気がしないでもないですが、だいぶいいところまでは来てる気はするんだなぁ。これを乗りこなせればペアとしてまた更にもう一段階上に行けますよきっと! 対してスロージャンプとツイスト連発の「アランフエス」パートは2人の得意分野である叙情的表現もあわせて、もはや文句の付け様もなし。あとはタンゴパート次第だね。

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新年早々バトン受け取ってみました。

 あけましておめでとうございます。

 全日本が終わってもスケート界は動いております。先月のフィンランド国内選手権では病み上がりのキーラ・コルピが見事優勝を果たしまして、我らがファッションリーダーもハラハラさせといて最後の最後でやってくれやがるゼという思いですが、グランプリシリーズを二戦とも戦い抜いてきたラウラ・太一・レピストとポイキオ姉さんが2位、3位という結果は、2人にしてみれば「なに、このトンビにあぶらげな状況」ってなもんでしょうか。

 ところ変わって北米大陸ではアダム・リッポンがモロゾフからブライアン・オーサーにコーチを変更したそうです(だいたいの情報はブログ「ライサイドより愛を込めて。」から仕入れました。感謝)。振付師はデイヴィッド・ウィルソンになるそうですが、今シーズンいっぱいはモロゾ風味な衣装と振り付けでいくのでしょうか。

 先日は大晦日の「ジルベスターコンサート」生中継のカウントダウン用ナンバーにガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が使われましたが、やはりライサチェクファンとしては今シーズンのライサ(の、衣装)が真っ先に脳裏に飛び込んできて、なんともしょっぱい気持ちになります。コンサートにはスペシャルパフォーマンスとして世界の上野水香(※)が登場しました。そのあと高岸直樹(※)も登場したようなんですが、私はその前に眠気に敗北・・・惜しいことしたー そしてライサは全米選手権を生き残れるのか。

 ※上野水香&高岸直樹・・・東京バレエ団の看板ソリスト。ベジャールの「ボレロ」の舞い手として有名ですが。

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 さあ本日のメインテーマ、ブログ「False Start」の富井副部長さんマイク松さん主催による”お年玉バトン”に挑戦したいと思います。こちらはスポーツ全般に対して、笑いを交えてレビューをしていらっしゃるスポーツサイトですが、年始に一度、読者の皆さんに向けての質問をバトン形式で発信していらっしゃいます。で、私もそれに乗っかってみようと。なにぶん他のスポーツに詳しくないもので、フィギュアスケート関連の質問のみに絞っていますが、False Start自体はあらゆるジャンルを網羅するサイトであり、各種スポーツに関する質問も用意されていますので、興味がおありの方は、上記↑リンクを覗いてみてください。

 それでは、やってみます。

 

 Q1. 今シーズン、ここまでのベストプログラムは何ですか?

 A1. 鈴木明子の「黒い瞳」、ロシェットの「アランフエス協奏曲」

 

 Q2. 将軍(織田信成)が新しいプログラム曲を募集中! 何を提案しますか?

 A2. 「暴れん坊将軍」と「あわてん坊のサンタクロース」をマッシュアップ。 何故にそのチョイスかといえば、私が勝手に「あわてん坊将軍」というキャッチフレーズをつけているからです。

 

 Q3. クチピー(アドリアン・シュルタイス)が「今年のキャッチフレーズを考えたぜ!」さて、どんなフレーズ?

 A3. 「三七五六四上等 夜露死苦」

 

 Q4. ロシェット姉さん「この筋肉でビジネスがやりたいわ...」さて、何をやりましょう?

 A4. 背筋マークの引越し社。

 

 Q5. 中野友加里にぴったりのCMの話が。さて、何の会社?

 A5. リクルートスーツ。

 

 Q6. GPSファイナルでカナダ勢を轟沈させた「本番の舞台にすむ何か」。何だったんでしょうか?

 A6. 花子さん?

 

 Q7. 2009年飛躍を期待している人はだれですか?

 A7. ランビエールは引退するわサラ・マイアーはケガするわで、たぶん今頃てんてこ舞いのスイスのみなさま

 

 Q8. 2009年ネタを提供してくれそうな人はだれですか?

 A8. どうやら恩田美栄がコーチとして競技会に出入りし始めたらしい。育て方いかんによっては素晴らしくネタっぽい生徒が出てくるやも

 

 Q9. 2008年一番エキサイトしたスポーツスケートシーンを教えてください。

 A9. 村主章枝、まさかのフリー1位で世界選手権進出。

 

 Q10. 2008年一番がっかりしたスポーツスケートシーンを教えてください。

 A10. 9,10,11,12月とマンスリーで引退者が出た()こと。

 

 Q11. 2009年楽しみな対戦・対決は何ですか?

 A11. 男子シングル、フランス対スウェーデンの色モノエンターティナー覇権争い。

 

 Q12. 10文字作文。テーマは「スポーツスケート界でこんな事が」

 A12. 「本田武史コーチ一年生」

 

 Q13. 富井さん松さんに逆質問。

 A13. お正月に羽根突きでポエムに勝ちました。顔に墨でなんて書いてあげますか?

  

 ・・・マンスリーで引退者:9月ジェフリー・バトル、10月ステファン・ランビエール、11月太田由希奈、12月クリストファー・メイビー

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 こんな感じです。実はQ7からQ13はスケートに限らずどんなスポーツでも当てはめてOKです。そしてこれもバトンというからにはまた他の人の手に渡ってナンボ。「わっしも書いてみるっちゃ」という方は↑のリンクたどってみてくださいな。

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2008年12月28日 (日)

全日本終わったです~

 「土壇場の女」の称号復活だ!! 村主章枝!!!

 真央やん3連覇&織田ショーグン初優勝めでたい! そんでもって村主姉さんが世界選手権、鈴木あっこさんが四大陸選手権に、それぞれ久々の出場です。男子はジュニア勢の躍進にベテランの勢いが阻まれた感はあったとはいえ、比較的順当な結果といえそうですね。無良くん世界選手権初出場おめでとうございます。タカヒコは今度はロサンゼルスでショーグンを見返してやんなさい(どっちの味方だ)

 ・・・とはいえ何となく、今は手放しで喜ぶのにちょっと躊躇する気分です。うれしい点と同じくらい、切ない点、残念な点、不満な点もありましたから。中野さんと健介兄さんが本来の力を発揮できないまま、シーズン後半の大きな大会の出場権を逃してしまいましたし、なんといっても不満なのがやっぱり四大陸は1、2、4位なのかよぅってことですね。別にいいじゃないか今までどおり4、5、6位の選手を派遣すれば。なるべく多くの選手が国際舞台に立つ機会を得てほしいですよ、やっぱり。日本には埋もれたスケーターがいっぱいいるんだぞこのやろう、って、みんな思ってるよきっと。チンクワンタ会長!(←そっちじゃないよ)

 そしてフジテレビは・・・まあ例年に比べれば良かったんじゃないですか? あの塩いアナの自己陶酔実況は相変わらず罪悪ですが、やっぱりフジテレビのカメラワークが個人的にいちばんフィットするみたい(ドーナツスピンを真上から撮りたがるのはどーかと思うが)。番組構成のムダの多さと合わせると、差し引きマイナス10ぐらいだったのが、マイナス7ぐらいにはなったんじゃないかと。

 以下、結果リンクと簡単な感想用意しまーす。

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 ペア

 1.高橋成美&マーヴィン・トラン

 まだ演技見てませんが。。。

 トラン君、メルヴィンじゃなくてマーヴィンだったのね(そうか、マーヴィン・ゲイといっしょか)国内大会とはいえ、FSは自己ベストを大きく上回って87点台。このまま世界ジュニアでもGPファイナルの汚名返上と行きたい所です。組んで日が浅いのに、割と物怖じしないし、いいペアですよね。

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 男子シングル

 1.織田信成

 SP:「仮面舞踏会」 FS:「ワルシャワ・コンチェルト」

 圧勝。NHK杯のときは点が出すぎだという声も結構上がってましたが、これなら文句ないでしょう、と。とはいえ本人も承知のとおりスピード不足は結構感じたし、スケーティング中ももうちょい良い姿勢をこころがけて。

 2.小塚崇彦

 SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

 高橋・織田の二人に比べるとジャンプでやや分が悪い。今回もSPでは痛いジャンプミス(それでも根性で修正はしてきたが)。ただダイスケはステップ、ショーグンはスピンで、ジャンプ以外の得意分野が分かれてますけど、バンビはスピン・ステップともコンスタントに点を稼げるので、そこは強みかなと。とりあえずシーズン後半に向けて、FSの衣装替えはあるのかと、そればっかりが気になります(笑) 抽象的なプログラムならともかく、はっきり「ロミオ」の役が決まってるとなるとね。

 3.無良崇人

 SP:「The Feeling Begins(『Passion』より)」 FS:「古事記」

 まだジュニアに残れるのに今シーズンシニアに上がったのが幸いしてか、いい具合に気合入ってますね。FSでは崩れてしまいましたが、一度失敗した3Aに予定変更してもう一度トライして、根性のあるところを見せつけてきました。ただ本人も自覚しているとおり、猫背気味なスケーティングが得点に影響を及ぼしてくる可能性も考えられます。アルバン・プレオベールの次元まで開き直る必要はありませんけど、今後どうやってカバーしていくか。

 4.南里康晴

 SP:「月光」 FS:「アランフエス協奏曲」

 3Lzに泣かされた大会でしたが、FSでは3位まで巻き返して、年長スケーターとしての威厳は見せてきましたね。プログラムとしてはまだひとつにまとまりきれていないというか、バタバタした印象は否めませんでしたが、先シーズンの世界選手権のような奮起した演技が四大陸でできることを祈っときましょう。

 5.村上大介

 SP:「禿山の一夜」 FS:「」

 FSの減点4もびっくりだがGOE加点がマイナス13.4ってのもびっくり、それでも116点台を維持してることにさらにびっくり。パーフェクトに滑っていたらどんな点が出てたやら。演技中実況アナが「今年の夏に4回転を習得した」ことを盛んに強調してましたが、去年の冬の「フィギュアスケートDays」に、「すでに2種類の4回転を持っている」記述が・・・あーれー?

 6.中庭健介

 SP:「ニューシネマパラダイス」 FS:「ブレイブハート」

 吹っ切れた無良君と対照的に、やる気が空回りしてしまった兄さんですが、苦手な3Aをきちんと決めてきた意味は大きいはず。だからこそ、このあと何がしかの国際大会に出場できないのは切ない。あとどっかしらずれてる歯車が噛みあえば、途端に見違える予感はするんだよねー。

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 アイスダンス

 1.キャシー・リード&クリス・リード

 2.杉木奈々&水谷大洋

 3.平井絵巳&湯澤綾人

 はい、まあ当然っちゃ当然の結果ですが。リード姉弟の演技はどうだったのか? 実は肝心のところを見逃しました。クリスマスにちなんで「何がほしいか」とたずねられてクリス「新しいヒザがほしい」(アンパンマンか!?)というお答えからすると、まだ調子は万全じゃないらしい。平井&湯沢組は今年初めて試合に出たわりには、2位のカップルによく喰らいついてますね。ほとんど僅差です。

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 女子シングル

 1.浅田真央

 SP:「月の光」 FS:「仮面舞踏会」

 どちらか一方ならばともかく、3Aが二つとも回転不足とは珍しい。他の選手と比べても、勢いのよさは段違い。三連覇もむべなるかな。しかし厳しい回転不足の判定といっしょに、何気ないところでレベルを取りこぼしやすいのもこの人のちょっとした欠点。SPではスパイラルでレベル1になってかわりにステップでレベル4って・・・これじゃほんとに男子並みのスコアだよ(笑) 終盤のステップの前で塩アナが「ここからは実況も観客になります」とかのたまってましたが、「あなたはそのまま一生観客でいてください」と全国何千万人が思ったことか(ねぇ?)

 2.村主章枝

 SP:「Fanfan」 FS:「Otonal」

 SPの5位発進は一瞬ほんとにどうなっちゃうんだろうと思いましたが、FSで1位になって3年ぶりの世界選手権へ。まだトップスピードには乗り切れていない、自重したすべりだったとは思いますが、かといって徹頭徹尾守りに入ったわけではまったくなく。ジャンプも3連続コンビの3番めを抜かした以外はしっかりと決め、ステップではモロゾ風味と自分の持ち味をいー具合にミックスさせて。世界選手権に向けて、いまいちスピンのキレがなく、GOEが伸びないのが気がかりです。念を送っときましょう。

 3.安藤美姫

 SP:「The Chairman's Waltz(『SAYURI』より)」 FS:「サン=サーンス 交響曲第三番『オルガン』」

 ジャンプの不調に、ご本人は「最悪」と言っていますが、それ以外の部分はむしろ今年で一番いい仕上がりだったんじゃないかと思いますよ。スケーティングが滑らかで迫力があったし、スパイラルも全然ぐらつかなくなったし。FSのプログラムについても、滑り込んである程度表現の方向性が固まって来た頃かな。でも「今シーズンは安藤美姫としてではない、物語の役になって演じたい」といった趣旨の発言をしていましたが(してなかったらどうしよう。。。汗)、このプログラムはむしろ積極的に「安藤美姫として」演じたほうがいいような気もする。

 それにしても演技後のインタビュアーの質問は酷い。「6分間練習の負傷が影響したか」なんて訊かれたら、美姫ちゃんだってはいと言わざるを得ない。わざと波風が立つような答えが返ってくるように誘導したとしか思えませんわ。

 4.鈴木明子

 SP:「ラ・カンパネラ」 FS:「黒い瞳」

 ご本人はSPのときは周りを見る余裕がなかったと話していましたが、それでも違うイメージの女性像をしっかりと演じ分ける表現力はさすが。FSでは、観客に与えたインプレッションの大きさでは一番だったと思います。あとは「スピン萌え(笑)」の私としては、スピンの回転速度がもっと上がれば言うことなしです。

 5.中野友加里

 SP:「Romance(『馬あぶ』より)」 FS:「ジゼル」

 昨シーズンの世界選手権であれだけのインパクトを与えた選手が、今年は四大陸にすら出てこないという事実に、海外の選手やファンも愕然とするのでは。ただ、今回の原因はジャンプが決まらなかったからで、うまく歯車がかみ合えば世界のトップクラスを御するだけの修練を積んでいることは、SPの出来栄えで十分に証明してくれたと思います。FSだって、悪かったのはほんとに「ジャンプだけ」だったんですよね(その「だけ」が曲者でもあるんだけど)。院生でもユニバーシアードって出られるんですね(南里君は卒業しちゃったのに出ますが)。

 6.武田奈也

 SP:「Tanguera」 FS:「白鳥の湖」

 この人も土壇場で、記録以上に記憶に残る演技。決してすべてのエレメンツがクリーンに成功したわけではない(特にスピンは軸があやしかった)ですが、気分がノッたときの演技のダイナミックさには恐れ入ります。なんですか、今大会で一番GOEを稼いだ女子選手ってことで、今は演技構成点で上位と離されてますが、全エレメンツを完璧に決められたら面白いことになりそうです。いや、オフアイスの武田は十分面白いヤツですが。ユニバーシアードも中野さんといっしょに引っ掻き回してきてください。

 7.村上佳菜子

 SP:「チャップリン・メドレー」 FS:「Diablo Rojo/Vamos A Bailar」

 周りで言われているとおり、「魅せる」事にかけては14歳当時の真央やんよりも力ありそうですね。年齢相応の可愛らしい仕草と大人っぽい表情がひとつに共存する、ちょっと表現するのが難しそうなプログラムですが、、、

 8.村元小月

 SP:「Tango Amore」 FS:「LOVERS」

今シーズン途中からシニア入り。さすが濱田組というか、安定感あるなあ。シーズン頭のジュニアGPでうまく結果が出なくて、さっさとシニアに行ってあえてツブシが効かない状況に身をおこうと思ったのか? 悪くない判断だったのでは。

 12.鈴木真梨

 SP:「白鳥の湖」 FS:「くるみ割り人形」

 今大会一番の掘り出し物(?)ですね! 上半身、特に腕遣いが非常に洗練されていて、結構バレエに力入れてそう。あの今にも止まりそうなドーナツスピンは・・・あれはまあ、置いときましょう。世界ジュニアがんばってね。

 15.浅田舞

 SP:「ある日どこかで」 FS:「SAYURI」

 タケシ兄さんもコーチ一年生で、お互い試行錯誤しながらやってると思いますが、ジャンプが決まらない分、もう少しスピード感で魅せられたらよかったかな。彼女の場合ジャンプだスパイラルだというよりも、すべてのエレメンツがひとつながりに見える、流れるような演技が一番の魅力だと思うので、やっぱりスピードの向上がいちばん不可欠ですよ。 でも「彼女の演技はまず見ることに意義がある(結果は二の次)」と、だいぶよくわからない境地に達しております。

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 オマケです。

 女子の上位6人のテクニカルエレメンツに注目して、GOE加点数、ジャンプ得点、スピン得点、ステップ&スパイラル得点をそれぞれ計算してみたら、面白い結果になりました。カオスです。

(すべてSP+FSの合計。赤字は最高点)

                 GOE加点        ジャンプ          スピン    ステップ

浅田             10.18      49.27      22.2      17.7

村主      9.3                56.23             20.3              17.3

安藤      4.44               50.39             21.1              16.8

鈴木             3.54               52.66            19.54             17.3

中野             10.2               45.18             25.0              15.7

武田             12.6               55.49             18.4              13.4

 なーんとなんと、GOEをいちばん稼いだのは意外や意外、武田奈也だったんですね。ジャンプでも55.49を出して、一番高い村主章枝の僅差まで迫っています。スピンとステップでは浅田・中野両選手が得意分野を活かして一番。安藤・中野両選手のステップの得点が低めですが、これはスパイラルがレベル3になったからってことですね。そこ行くと真央やんなんかスパイラルでレベル1とってるのに一番になっちゃってるのはすごい。

 ちなみに男子もやってみたんですが、完全に織田&小塚2人勝ち状態で、あんまりやる意味がありませんでした。

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2008年12月25日 (木)

GPファイナル男子だよ

 なんか、みんな「氷が硬い」って言ってましたけど、特に男子はその影響か、それぞれステップがヨロヨロしてたりジャンプ転んだりスピン遅かったり。どの選手もこわごわ滑っているような瞬間がときおり垣間見えました。その中でパーソナルベストを更新できた選手がいることはすばらしいですが、テレビの前で見ている分には、ちょっとダイナミズムに欠ける試合でもあったかもしれません。

・ブライアン・ジュベール(フランス) SP74.55(途中棄権)

 SP:「Rise」 (FS:「The Last of the Mohicans」)

 昨シーズンの世界銀メダリストとしてはちょっと寂しい結果とはいえ、なんだか見ているこっちが圧倒されるような人気ぶり。腰振っただけで「キャ~~~~~~!!!」って、我々日本人からすれば、ジュベール(ひいてはフランス人選手)の魅力ってソコじゃないのでは・・・とも思ってしまう。 かねてからの珍妙な振り付けが、ひとつの「エンタテインメント」に昇華されてきた感のある今季とはいえ、まさかあのジュベがスピンやステップで当たり前のようにレベル3~4をとっている姿を目にする日が来ようとは・・・これも振付けプラトフ氏のご利益? ちなみに今回の怪我でその後の国内選手権を棄権して、何気に深刻だったり。

・パトリック・チャン(カナダ) 205.16(5位)

 SP:「Tango de Los Exilados」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」

 とにかく3Aが決まらない。アプローチに入ってから踏み切るまでが、妙にアセって跳んでいるようにも。。。昔からこんな跳び方だったっけ? コンディションの問題云々以前に、3Aの感覚自体が鈍ってるんじゃないかと心配になります、はい。表現については、FSは割と得意そうな曲調だからまだしも、SPはちょっと苦労しそうだなーという気もする。タンゴのようにリズムが強く、滑らかさよりもメリハリとキメ打ちが要求されるような曲に限っては、「滑りのスムーズさ」って必ずしもアドバンテージにはならないんだな、と個人的な感想。

・トマシュ・ベルネル(チェコ) 206.65(4位)

 SP:「黄昏のメロディ/ジプシー・スウィング」 FS:「タンゴ・セレクション」

 うわーSP元気がない!! ジャンプを終わってからがっくりスピードダウン。ステップは息も絶え絶えという風情で、CiStでは遠心力に負けて転倒してしまいました。FSはそれに比べると、ジャンプミスこそあったものの、スタミナ切れもなく最後までやり通したな、と。タンゴの有名曲ばっかり節操なく繋ぎ合わせたにしては、なかなか雰囲気のある編集が出来ていて、けっこう頑張ってるじゃないのと思いました。うわ、しかもうやむやのうちに世界ランク1位だ。

・ジョニー・ウィアー(アメリカ) 215.50(3位)

 SP:「On the Wings of Time」 FS:「ノートルダム・ド・パリ」

 今シーズンは今のところ大崩れはないけど大成功もないという試合展開で、見ていてまだプログラムの全貌が掴みきれない感じ。昨シーズンの『Yunona I Avos』に比べると一見でのインパクトがない感じ、、、なので、シーズン通して見たときの「味わいの変化」みたいなものに、今年は注目かなと。SPでは3A失敗したけれど、ジャンプのよさは本当に折り紙つきで。スピンも軸の安定感とポジションの美しさは言うまでもなく、あともう少し回転速度が上がれば言うことなし。

・小塚崇彦(日本) 224.63(2位)

 SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

 毎年3作品はお目にかかってる気がします、ニーノ・ロータの「ロミオとジュリエット」・・・。まあ、ご当人が「初々しい少年」のイメージど真ん中なので、ハマるといえばこの上なくハマりますけどね。しかし、つくづく私の「スピン萌え」心理を突いてくる選手だと(萌えの一言で片付けてもよいものか)そう考えると佐藤ファミリーの選手はほぼ例外なくツボに入ります。でもFSの後半で2回続けてジャンプ転倒というのは、世界選手権のときにもやらかしたポカ。2度あることは3度ないようにね~~~~~~~~~

・ジェレミー・アボット(アメリカ) 237.72(1位)

 SP:「アダージョ」 FS:「Eight Seasons」

 先シーズンに初めてグランプリシリーズに登場したと思ったら、2年めで一気にファイナル王者に。異例のスピード出世でもあるし、同時にベテランの底意地が爆発したとも言える。鈴木明子なんかもそうだけど、キャリアをつんでから海外に出て行ったぶん、「技量が洗練されていて、なおかつ新鮮味もある」のがアボットのいいところ。ただ今回見ていて、スピンにいつものスピード感がない、スケーティングの部分でもふらつきが目立つなど、「らしくない」演技だったような。やっぱり選手たちの「氷が硬い」という発言がどうにも引っかかります。わざわざそう口に出すということは、実はみんな結構ハラハラしながら滑ってたんじゃないだろうか。

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2008年12月14日 (日)

グランプリファイナル・女子シングル 残りは後日~♪

 実にカオスな大会でした。が、ジェレミー・アボットと小塚崇彦が1,2フィニッシュで、クィン・パン&ジァン・トンがペアで初優勝。ロシェットねえさんと中野ねえさんが揃って表彰台を逃してしまいましたが、それ以外では応援していた選手が好結果を残してくれたので、おおむね満足でした。

 男子は全員が初表彰台! バンビこと我らが小塚崇彦はFSで崩れてしまいましたが、代わりにアボットがうれしい初優勝で、ふたりとも初めてのファイナルなのによくがんばりました~、と。タカヒコもSPのリードを守りきれなかった残念さはありますが、アボットがトップ選手の影で苦渋を舐めつづけてきた期間の長さを思えば、やはりここは彼にスポットライトが当たるべきだったかもしれません。まあ群雄割拠の時代ですからね、なかよく替わりばんこにてっぺんに立てばいいんですよ(笑)

 で、なんぞ一言コメントでも添えさせていただきたいのもアレなんですが、なにぶんジョニーとベルネルのSPを見ていないのでね・・・ここはテレ朝チャンネル放送後にまわそうかと思います。アイスダンスは感想書こうかどうか考え中ですが、ペアはたぶんやりますよ~なんたってパン&トンが優勝しちゃったからね!!

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 で、女子シングル。結局表彰台はあの三人かぁ。

 安藤美姫(日本) 158.25(6位)

 SP:「The Chairman's Waltz(『SAYURI』より)」 FS:「サン=サーンス 交響曲第三番『オルガン』」

 SPの冒頭で3Lz+3Loのファーストジャンプを失敗し、FSも転倒はなかったものの、実に5回のダウングレード判定を下され、今季は比較的安定していたはずのジャンプに泣かされた大会だったかなー、という印象です。ただし、ステップやスパイラルを支えるスケーティングは、アメリカ大会の頃に比べると格段にしっかりしてきているし、あえて挑戦した4Sは目に見えて回転不足とはいえ転ばずに降りてきたし、着実に進歩している部分はアピールできていたんじゃないでしょうか。FSで変更したプログラムについては、まだ変えたばかりでなんとも言いがたいけれど、モロゾフにしては大胆にエレメンツを変更したなあ、と。いままで入れたことのない2A+3Tも(今回は回転不足だった)練習する必要があるし、少し全日本までのあいだが慌ただしくなりそうですね。

 中野友加里(日本) 161.93(5位)

 SP:「Romance(『馬あぶ』より)」 FS:「ジゼル」

 SPでパーソナルベストを更新。しかしFSでは美姫ちゃんに続いて、演技自体はまとめながら回転不足が3つにパンク1つ(フリップには!マーク)。ステップでも一部よろけて、さすがに少し痛々しい出来でした。スピンはSP,FS合わせて22.3点でいつもどおり一番高い得点を出していますし(ちなみにキム21.2点、浅田20.9点)、演技構成点もシリーズ中とほぼ同レベルのスコアを維持しているので、これでジャンプが決まってくれば・・・。

 ところでジャンプといえば気になるのが、ルールでは「3回転以上のジャンプは、2種類までなら同じものを2回跳んでよい」ということになっているのに、中野さんは今のところ重複するジャンプは3Fしか跳んでいません。去年はフリップとサルコウを重複していたので、今年も適当なところで、序盤の2Aを別の3回転に替えるんだろうと思っていたら、いつまでたってもその兆しがない。よっぽどジャンプの調子が上がってないのかな

 ジョアニー・ロシェット(カナダ) 166.36(4位)

 SP:「Summertime」 FS:「アランフエス協奏曲」

 とにかくSPでの自爆ぶりに驚き、「シリーズ中の快進撃はなんだったんだ」と唖然とした次第。3F+3Tは慢性的に失敗続きだけれど、今回3Lzをミスしたのは飛び上がるときに右足のトウを手前につきすぎて左足に引っかかったのが原因のように見えますね。何でそんな変なトウのつき方をしたのか、っていう根本的な原因はわかりませんが・・・

 FSはルッツのミスが響いてコンビネーションが入りませんでしたが、それ以外はまずまず無難に。ただ、やっぱりカナダ大会のときのような勢いに乗った演技ではありませんでした。シーズン後半の競技会は北米での開催が続くので、今回よりはのびのびと(そしてムキムキと!!・笑)滑れることを期待してます。

 カロリーナ・コストナー(イタリア) 168.01(3位)

 SP:「Mujer Sola/Canaro en Paris」 FS:「Dumky Trio」

 SPでは3F+3Tのファーストジャンプを失敗してコンビネーションならず。ただ、安藤・ロシェット両選手に比べると失敗をしてもあまり後に引かずに滑れていたかなと。

 FSのプログラムを去年のものに戻した理由はわかりませんが、個人的にはもったいないことしたな~と思ってます。総体的にいってしまえば彼女の演技自体があまり好きではない、ということになってしまうのですが、今シーズンのSP、そしてカナダ大会での「白鳥の湖」をみて、ようやくこのひとの良さがなんとなくわかったような気がしていたので、もう少しよく見ておきたい気持ちがあったんですが。まあ、「ドゥムキー」も世界選手権の銀メダルをとれた、ゲンのいいプログラムなんでしょうけど・・・

 ヨナ・キム(韓国) 186.35(2位)

 SP:「死の舞踏」 FS:「シェヘラザード」

 SPでは3Lzをパンクして1回転にしたにもかかわらず僅差で1位。これにはいろいろと議論が噴出していたようですが、個人的には滑りの質だとか成功したジャンプの質、それから表現面では浅田選手よりも彼女のほうが勝っていたと思うので、まあ理解できる範囲内かな、と。少なくとも中国大会のFSの得点よりは、はるかに納得できるなー。

 FSでもミスを2回したけれど、その前後の演技はほぼ完璧に近い出来で、1Lzと転倒した3Sの部分だけが、まるでフィルムを切って繋いだように唐突に表れたのが印象に残ってますね(笑)。それにしてもこの2人って、対照的なようでいて実はけっこう似てる・・・多少真央ちゃんのほうが筋肉質ですけど、わずかな腕の使い方とか一瞬の表情に、なんとなく共通点を感じますね。

 浅田真央(日本) 188.55(1位)

 SP:「月の光」 FS:「仮面舞踏会」

 ツルっと3A2回。あまりのインパクトにすっかりSPの記憶がありません(汗)。ただ3F+3Loが失敗して入らなかったりしたので、技術点は64.57とさほど伸びませんでしたが(それでも男子のベルネルとパトリックちゃんより高い・・・)これで予定通りのエレメンツをこなしていたなら、どんな点が出ていたやら。ただ、今回の「仮面舞踏会」のような休みなく動き続けるプログラムは緩急がつけづらく、見る人をダレさせる危険性がありますし、実際に高度なことをやろうとして、曲想からちょっと乖離してるんじゃないかと思う場面も本っ当~にほんのわずかですが、ありました。それが今回、浅田・キム両選手の演技構成点の差1.12になって表れたように感じられましたね。

 演技構成点といえば、面白いことに彼女の5コンポーネンツはつなぎのムーブメントの項目が6.95なのに、全項目7点台をそろえたロシェットよりも演技構成点が高いという逆転現象が起きているんですね。以前はスケート技術を基準にして採点し、スケート技術が高ければ自然と他の項目のスコアも高めになる傾向がありましたが、最近はその傾向が崩れてきて、それぞれの技術を絶対的に評価しようという流れが生まれてきているようです。

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2008年12月11日 (木)

今日からファイナル

 スペイン語検定受けたり、中間試験(何故かうちの大学では、けっこうな数の授業で中間試験をやります)があったり、ゼミ論文の発表会のための準備に追われたり、主に学業面でそれなりに忙しくしてるスキに、ロシア杯もNHK杯もさっさと通り過ぎてGPファイナル直前になってしまいました。

 結局何もしないうちに、いろんな「やるべきタイミング」を逃してしまって、なんともおナマケなブログになりつつあります。え、最初っからそうだったって? ハイそのとおりでございます。しくしく

 。。。とまぁ、そんなわけなので、せめてファイナルぐらいは何とかしようと思うです(この漠然とした表現はなんだろう)。

 とりあえずエントリーをおさらいしてみます

 ジュニア

 男子

  • アーミン・マーバノザデ (アメリカ)
  • アレキサンダー・ジョンソン (アメリカ)
  • リチャード・ボーンブッシュ (アメリカ)
  • アルトゥール・ガチンスキー (ロシア)
  • イヴァン・バリエフ (ロシア)
  • デニス・テン (カザフスタン)
  • フロレント・アモディオ (フランス)
  • エラディ・バルド (カナダ)

 女子

  • ダイアン・ズミエット (カナダ)
  • 藤沢亮子 (日本)
  • 村上佳菜子 (日本)
  • ベッキー・ベアスウィル (アメリカ)
  • アマンダ・ドーブス (アメリカ)
  • アレックス・ギルズ (アメリカ)
  • アンジェラ・マックスウェル (アメリカ)
  • クリスティーヌ・ムサデンバ (アメリカ)

 ペア

  • ユエ・ジャン&レイ・ワン (中国)
  • 高橋成美&メルヴィン・トラン (日本)
  • ルボフ・イリウシェチュキナ&ノダリ・マイスラドゼ (ロシア)
  • サビナ・イマキナ&アンドレイ・ノヴォセロフ (ロシア)
  • セニア・クラシルニコワ&コンスタンティン・ベズマテルニク (ロシア)
  • アナスタシア・マルティウシェワ&アレクセイ・ロゴノフ (ロシア)
  • セニア・オゼロワ&アレクサンドル・エンベルト (ロシア)
  • マリッサ・キャステーリ&サイモン・シュナピール (アメリカ)

 アイスダンス

  • カリス・ラルフ&アシェール・ヒル (カナダ)
  • マリナ・アンティポワ&アルテム・クダシェフ (ロシア)
  • エカテリーナ・プシュカシュ&ドミトリー・キセレフ (ロシア)
  • エカテリーナ・リアザノワ&ヨナザン・グエッレイロ (ロシア)
  • アリサ・アガフォノワ&ドミトリー・ドゥン (ウクライナ)
  • マディソン・チョック&グレッグ・ゼーレイン (アメリカ)
  • マディソン・ヒューベル&ケイファー・ヒューベル (アメリカ)
  • マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ (アメリカ)

 全種目アメリカとロシアで半独占状態。特に女子とペアは尋常じゃないですねー。これからまたアメリカ対ロシアのがりがり対決の時代が来るんでしょうか。そこいくと、日本とカナダは少数精鋭でも出るやつは出てくる、という感じですね。日本女子はファイナル代表と世界ジュニア代表の顔ぶれがまったく違うだけじゃなくて、ファイナルはハツラツ系、世界ジュニアは比較的おっとり系で、演技の特質まできれいに分かれましたね。

 シニア

 男子

  • パトリック・チャン (カナダ)
  • トマシュ・ベルネル (チェコ)
  • ブライアン・ジュベール (フランス)
  • 小塚崇彦 (日本)
  • ジェレミー・アボット (アメリカ)
  • ジョニー・ウィアー (アメリカ)

 女子

  • ジョアニー・ロシェット (カナダ)
  • カロリーナ・コストナー (イタリア)
  • 安藤美姫 (日本)
  • 浅田真央 (日本)
  • 中野友加里 (日本)
  • ヨナ・キム (韓国)

 ペア

  • クィン・パン&ジァン・トン (中国)
  • ダン・ジャン&ハオ・ジャン (中国)
  • アリョーナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコヴィ (ドイツ)
  • 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ (ロシア)
  • マリア・ムホルトワ&マキシム・トランコフ (ロシア)
  • タチアナ・ボロソジャル&スタニスラフ・モロゾフ (ウクライナ)

 アイスダンス

  • イザベル・デロベル&オリビエ・ションフェルダー (フランス)
  • フェデリカ・ファイエラ&マッシモ・スカリ (イタリア)
  • オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン (ロシア)
  • ヤナ・ホフロワ&セルゲイ・ノヴィツキー (ロシア)
  • メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト (アメリカ)
  • タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト (アメリカ)

 男子の中でシリーズ最高得点をあげているのは、SPではジュベール、FSと総合ではパトリックちゃんですが、我らがバンビこと小塚崇彦も二試合の合計ではいちばん高いスコアをあげていて、安定感は期待できそうです。

 今年の女子はミス・ドーナツ(中野)とミス・マッスル(ロシェット)のほかには格別思い入れのある選手はいないので、あまり胃が痛い思いはせずに済むかな・・・と思っていたですが、なにやらミス・タラソワン(真央やんですが何か?)が3A2回に3+3のコンビネーションを2回という狂気のようなジャンプ構成を予定しているそうなので、ここへきてがぜん目が離せなくなってまいりました。

 ペアではワタクシは断然、パン&トンを応援します! こないだNHK杯でようやく、あの高い高い3Twをナマで見ました。眼福。技術と表現のバランスのよさと基準の高さの点で、サフチェンコとゾルコヴィのペアが完全に突き抜けているとは思いますが、川口&スミルノフも4STh跳ぶつもりみたいですからねー、成功すればどうなるか。ジャン&ジャンは予定表では2番めに3SThを用意してますが、やはり跳べるものなら4Sも十分視野に入れてのこの配置でしょう。

 アイスダンスは正直誰が表彰台に乗るのかワカリマセンね。デロベルたちは磐石っぽいですが、他の2枠に誰が収まるのか。ドムニナ&シャバリンも強いけど、最後の最後で後輩に抜かれたり(←ロシア杯)油断のならないカップルですし、そのドムシャバを抜いたホフロワ&ノヴィツキーも昨シーズンの世界選手権のメダリスト。ポイントでは最下位だったベルビン&アゴストも合計スコアではトップに立っていて、安定感アリ。個人的な思いとしては、彼らに表彰台にあがってほしいのですが。

 以上、ファイナル出場者の顔ぶれですが、男子とアイスダンスは新顔と常連がうまい具合に混ざったようですが、女子とペアはなんだかんだ言って結局いつものメンツ。それだけ各選手の実力がゆるぎないものであるということではありますが、このメンバーの中でどう順位が動くのか、ドキドキしながら見守りたいと思いますです。

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2008年11月27日 (木)

来月は誰だろう、と思ってしまう。

 11/22にDELE(スペイン語検定)を受験しました。結果はまず間違いなく玉砕してると思いますが。

 その足で青山円形劇場に、遊機械プロデュース「ア・ラ・カルト」観にいってきました。いやー生き返った。高泉淳子は相変わらずガキンチョからバーサンまで芸達者でした。

 そんなこんなでしばらくのあいだパソコンから遠ざかっているうちに、明日はもうNHK杯。いまさらもう中国もフランスもないだろうということで、両大会の感想はいさぎよくスキップしよっかな~なんて・・・(どこがいさぎよいんだ)。まぁ後のロシア杯とNHK杯をしっかり見ておけば、主力選手は全員網羅できるはずですから・・・。

 グランプリシリーズと並行して、先週末~今週アタマには全日本ジュニア選手権が開催。結果は近年まれに見る荒れ模様だったと教えられ、どきどきしながら連盟のサイトを覗いてみたら、はたして脳裏を"下克上"という言葉がよぎるような仰天の結果でした。男子は羽生くんと町田くんがともに180点越えてます。女子は上位三人は全員、シニアの全日本に出場するの初めてですよね? 今井さんの演技を、一度よく見てみたかったので、こりゃ今から全日本シニアが楽しみです。

 そして昨日には、我らが太田由希奈嬢が競技を引退。皆さんご存知とは思いますが、ニフティのフィギュア特集に彼女からメッセージ(これ)が寄せられています。今後は学業と並行しながら、スケートは続けていきたいと、そもそも競技以外でもスケートを続ける道が開けたから引退してもいいと思えたのだということです(だいぶ超訳気味ですが)。もちろん大学での学業もあるでしょうから、そう頻繁に人前に登場することは出来ないだろうとは思いますが、これからも彼女の演技が見られると分かってほっとしました。

 ただ、ヤフーのスケート特集に載せられた記事(これ)に書かれた「やるからには勝ちたいが、納得する演技ができない」というコメントに、まだ試合に未練を残している様子がうかがえて、切ないですね。

それにしても9月ジェフリー・バトル、10月ステファン・ランビエール、11月太田由希奈と、このところマンスリーで引退者が出ているフィギュアスケート界。いったい来月は誰が消えるかと、笑えないブラックユーモアに走るワタクシでございます。

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2008年11月18日 (火)

スケートカナダ 男子シングル

 男子シングル。おもっくそ駆け足でやりまーす。

・ウラジミル・ウスペンスキー(ロシア) 150.50(11位)

SP:「冬(『四季』より)」 FS:「ノートルダム・ド・パリ」

 正統派な兄貴に比べると弟はちょっと風変わりな選曲で攻めてきている。いかにもジュニア上がりな勢いが活かせるドラマチックなプログラムではあるけれど、シニアグランプリ初戦の緊張と焦りの上に、まだスタミナが足りないのか、後半一気に演技が粗くなった。これから経験をつんでスピンにもスケーティングにも、もっと磨きをかけてくらさい

・ジェレミー・テン(カナダ) 169.79(10位)

SP:「レィエンダ」 FS:「August's Symphony/Duelling Guitars(『August Rush』より)」

 伏目がちなアングルだと及川ミッチーに似てる(心の底からどうでもいい話)。SPでは3Aで転倒し、3Lz+1Tに。それで慌てたのかステップでちょっとよろける場面も。FSでは本人も納得したのか、実に晴れやかな顔でフィニッシュ。SPで失敗した3Aも3Lz+3Tもしっかり決めて、スピンも難しい姿勢を織り込んだまま速い回転速度を維持出来ていました。上半身の動きにもっと気が回れば理想系に近付いていくんじゃないかな。ちょっと口元がジェフ先輩に似てる?

・アントン・コワレフスキー(ウクライナ) 170.61(9位)

SP:「Flamenco」 FS:「アルメニアン・ダンス/ヴァイオリンと管弦楽のためのボレロ」

 スピンにショットガンやレイバックのポジションを入れてよく工夫している。つなぎはおそるおそる滑っているような危なっかしさを感じるが、エレメンツには勢いあり。ステップに合わせて解説の伊藤みどり様「ブラッケット、ツイズル、バックインループ、ごにょごにょ・・・」などとモノスゴイ早業でステップの種類を言い当てていく。みどり様「ステップには圧倒されましたねー」ワタシはあなたの喋りに圧倒されましたよ。

・南里康晴(日本) 177.84(8位)

SP:「月光」 FS:「アランフエス協奏曲」

 ジャンプは失敗しても動きは滑らかだった世界選手権と比べると、若干動きに勢いがなかったかも。スピンもいつもより遅かったかな~、と。今年のメラノ杯やゴールデンスピンでは高い得点で優勝しているのに、グランプリシリーズやISU選手権など、上位に食い込みたい試合になるとぽろぽろミスが出てきてしまいますね。

・ブランドン・ムロズ(アメリカ) 192.23(7位)

SP:「Till Eulenspiegel's Merry Pranks」 FS:「トッカータとフーガ ニ短調」

 パトリックちゃんといいムロズといい、最近の北米の若手は妙にフケている。なんでじゃ。滑りは実に北米人らしい実直なスケーティング。なんとなく色をぬる前の真っ白い画用紙を連想させる。まだ彼の演技にヘタにコメントするのは早計かもしれない。でもSPの冒頭で妙な小芝居を始めたり、FSの衣装に見事な洗濯物がぶら下がってたり、将来ツッコミがいのあるスケーターになりそうな予感・・・。

・セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) 201.59(6位)

SP:「Concert for Violin and Percussion - Prague」 FS:「タンゴセレクション」

 普通に滑ってるところでヨロヨロする場面も多かったものの、各エレメンツには安定感アリ。特にスピンはスムースなポジション変化に磨きをかけてきている印象を受けました。。ただあの如何にもロシアンな衣装はプログラムの雰囲気にそぐわない。FSの振り付けにしてもタンゴっぽい動きを取り入れているものの、まだ「らしさ」が足りない感じ。ロシア大会までに、よりプログラムの消化に努めてほしいですね。

・ショーン・ソーヤー(カナダ) 206.56(5位)

SP:「Another Brick in the Wall」 FS:「アマデウス」

 アメリカ大会に続いてパーソナルベスト更新。今年のFSは見れば見るほどいいプログラムだ。つなぎのスケーティングの滑らかさが、ステップシークエンスにもっと活きてくればなお良いかな。かならず回転不足で降りてくる3Aも問題ですが、こればっかりはどうすればいいのか素人のアタクシにはさーっぱりワカリマセン。

 そういえば、このひと誰かに似てるとおもったら、ココリコの遠藤氏に似てるんだわ(またどうでもいい話題を・・・)あ、胸にイレズミしてら。

・ヤニック・ポンセロ(フランス) 208.97(4位)

SP:「ベートーヴェン 交響曲第五番」 FS:「Caravan/Summertime/Porgy and Bess/Sing Sing Sing」

 SPはノーミスの演技で1位に立ったものの、FSでは乱れて5位まで転落。結局いつもの展開。とはいえ、あの衣装にあの振付。さすがだ・・・さすがはフランスのスケーターだ・・・・・・。演技の良し悪しとか好みはまったく別問題として、何をどうしたらああいうプログラムが完成するのか、脳ミソかち割って検証してやりたい気分だ。

・エヴァン・ライサチェク(アメリカ) 209.27(3位)

SP:「ボレロ」 FS:「ラプソディー・イン・ブルー」

 タラソワ一年生の毎度の慣習で、まずプログラムのハードさに見事にぶち当たってる印象。去年の浅田マオやんと似たような状態に陥っている感じ? ただ、1位との点差を考えたら、4回転回避してる場合じゃなかったと思うんだけどな・・・。結局アメリカ大会カナダ大会ともに3位で、ファイナル出場はかなーーーーり微妙。

 ただ、今年の彼はそれほどファイナルを重要視していないんじゃないか? という気も。シーズン前半いっぱいはプログラムの消化に充てる覚悟でいそうな・・・。

・ライアン・ブラッドレイ(アメリカ) 212.75(2位)

SP:「エルヴィス・プレスリー・メドレー」 FS:「ラテン・メドレー」

 去年の小塚崇彦に続いてガソリンスタンドの店員が登場(SPの衣装)。相変わらず観客をプログラムに引きずりこむパフォーマンスはお見事。ジャンプはSPで少しミスったものの、FSで清算。あんなに客席がどよめいた3Aはじめて見た。スピンもA字→ショットガン等、ユニークなポジション変化。キャメルスピンの速度が上がればなお良し。

・パトリック・チャン(カナダ) 215.45(1位)

 SP:「Tango de los Exilados」 FS:「ラフマニノフ チェロ・ソナタ/ピアノ協奏曲第二番」

 高難度のジャンプで失敗するが、滑りのよさで点数をリカバーできる選手。とはいえ、より万全を期すにはやはりジャンプにもっと安定感がほしい。演技にも確実にムードが出てきてはいるが、さらに欲を言えば、SPの振り付けによりタンゴらしい”キメ”のシャープさがほしい。

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2008年11月17日 (月)

[改題]グランプリシリーズ、欠場&代替出場者一覧

11/17追記:ロシア・日本各大会の欠場者を追加しました。

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・スケートアメリカ

男子

ケビン・ヴァン・デル・ペレン(ベルギー) → 補欠ナシ

セルゲイ・ダヴィドフ(ベラルーシ) → イゴール・マチプラ(スロバキア)

クリストファー・メイビー(カナダ) → イアン・マルティネス(カナダ)

チェンジャン・リー(中国) → 未定結局補欠ナシのようです。

アンドレイ・グリアチェフ(ロシア) →アレクサンドル・ウスペンスキー(ロシア)

ペア

ピアッコスカ&コロミン組(ポーランド) → カナック&コイア組(フランス)

アイスダンス

フレイザー&ルカニン組(アゼルバイジャン) → 補欠なし

モンコ&トカチェンコ組(ロシア) → ルブレワ&シェファー組(ロシア)

未定(アメリカ) → サマーセット&ジルズ組(アメリカ)

男子はのっけからダヴィドフ&リーの年長2双璧がそろって欠場。中堅世代にあたるメイビーも今期は2試合とも辞退、、、ってどーしたのみんな。かわりに出場が決まったのはマチプラ、マルティネス、ウスペンスキー兄、あとたぶん中国の誰か。マチプラはメイビーと同い年。二試合とも補欠出場で確保しちゃったラッキー君ですが、しっかりチャンスをモノにしてほしいです。

 ペアとアイスダンスは、、、名前が読めん(汗)。これで合ってるかどうか自身ナイっす。今回欠場した二組とも、若手~中堅世代に入るので、別に引退したとかではナイと思いますが。。。

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・スケートカナダ

男子

ジェフリー・バトル(カナダ) → ショーン・ソーヤー(カナダ)

未定(カナダ) → ジェレミー・テン(カナダ)

カレル・ゼレンカ(イタリア) → 未定

ステファン・ランビエール(スイス) → アントン・コワレフスキー(ウクライナ)

女子

キーラ・コルピ(フィンランド) → エレーナ・グレボワ(エストニア)

ペア

ラングロワ&ヘイ組(カナダ) → ブロデュール&マッタートル組(カナダ)

未定(カナダ) → カークランド&ラドフォード組(カナダ)

ピアッコスカ&コロミン組(ポーランド) → エボラ&ラドウィグ組(アメリカ)

アイスダンス

ヴァーチュー&モイア組(カナダ) → 未定

未定(カナダ) → チョン&グフェラー(カナダ)

リード姉弟(日本) → 未定

 バトルの穴を埋める形で、ソーヤーの二試合目の出場が決定。繊細タイプとマッスルタイプの両極に分かれるカナダ勢(注:ロシェットは含んでも含まなくてもよい)の中にあって、ひときわ線の細い印象のあるソーヤーですが、日本の柴田嶺と並ぶ2大軟体系男子としての実力を遺憾なく発揮しきれれば、インパクトもぐっと強くなって、日本での放送も増えるでしょう(笑)。待ってるぜ!! そしてカナダの未定枠には、今年シニア入りしたジェレミー・テンが。 某ブログ様では、エマニュエル・サンデュの電撃復帰を期待する声もあがっていましたが、どうやら連盟は召喚に失敗した模様(笑)。

 われらが氷上のセレブことキーラ・コルピは、毎年秋口に体調を崩している気がしますが、今年もやっぱり初戦欠場となりました。なんでも謎の病気で足の疲労がとれないとか・・・?(だいぶハショって説明しています)原因がわからないってところが去年のジュベールみたいだな。かわりに出場するグレボワは今年シニアに完全移行した選手。どんな演技をするんでしょうか。

 ペアのラングロワ&ヘイはもうベテランといってもよい組ですが、なーんですか、今年は年長者からどしどし名前が消えているような気が。NHK杯には予定通り出場のようなのでうまく調整してほしいですね。

 そしてリード姉弟も欠場。いつのまに。クリス弟の怪我がよくないのでしょうか。

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・中国杯

男子

ジェフリー・バトル(カナダ) → ジェレミー・テン(カナダ)

高橋大輔(日本) → 未定

女子

ユリア・シェベスチェン(ハンガリー) → ビンシュ・シュ(中国)

ペア

リー&シュー組(中国) → ザン&ワン組(中国)

クラシルニコワ&ベズマテルニク組(ロシア) → 未定

キャスティール&オコルスキー組(アメリカ) → ギレン&クルゾン組(アメリカ)

 欠場者が増えたので追加しました。直前なので高橋大輔には代替出場者はつかないかもしれませんが、もし誰かが代わりに出るとしても、織田信成はあまりに気まずいのでやめたほうが・・・。

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・エリック・ボンパール杯

男子

ジンリン・グァン(中国) → ジァンリァン・ウー(中国)

キム・ルシーヌ(フランス) → ヨアン・デスロ(フランス)

アンドレイ・グリアツェフ(ロシア) → アンドレイ・ルータイ(ロシア)

ステファン・ランビエール(スイス) → イゴール・マチプラ(スロバキア)

女子

キーラ・コルピ(フィンランド) → 未定

ヴァレンティナ・マルケイ(イタリア) → 未定

アイスダンス

モンコ&トカチェンコ組(ロシア) → ブドゥネル&モスキッキ(ポーランド)

 中国勢、先シーズンの世界ジュニア3位のグァンが中堅のウーにバトンタッチ。グァンは中国には珍しく、表現者タイプの選手だそうですから、ぜひ見たかったのですが。

 アイスダンスはこの2組とも、演技を見たことがないのでなんとも言えないのですが、モスキッキについてはもっと正しい名前の訳し方があるんじゃないかと。このままじゃ脳内に「アイアイ」のメロディが流れてきそうで。。。

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・ロシア杯

女子

セニア・ドロニナ(ロシア) → カタリーナ・ゲルボルト(ロシア)

未定(ロシア) → アレーナ・レオノワ(ロシア)

追加:武田奈也(日本) → 未定

追加:ジェニ・ベヘマー(フィンランド) → ナヨン・キム(韓国)

追加:サラ・マイアー(スイス) → アリッサ・シズニー(アメリカ)

ペア

ウシャコワ&カレフ組(ロシア) → オゼロワ&エンベルト組(ロシア)

アイスダンス

ミハイロワ&セルゲーエフ組(ロシア) → プラトノワ&グラチェフ組(ロシア)

 新たに女子シングルで三人が欠場。代わりにナヨン・キムとアリッサ・シズニーが出場することに。特にシズニーは第一戦で表彰台に乗っているだけに、今回の結果次第ではファイナル出場の可能性も出てきますが、なにぶん急な決定なので万全に調整が出来るかどうか。

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・NHK杯

男子

ジンリン・グァン(中国) → ジャマル・オスマン(スイス)

クリストファー・メイビー(カナダ) → アントン・コワレフスキー(ウクライナ)

セルゲイ・ダヴィドフ(ベラルーシ) → セルゲイ・ドブリン(ロシア) → ピーター・リーバース(ドイツ)

追加:高橋大輔(日本) → 南里康晴(日本)

ペア

追加:ラングロワ&ヘイ組(カナダ) → ピソッタ&ステュワート組(カナダ)

追加:シェレメティエワ&クズネソフ組(ロシア) → マギッテリ&オタレク組(イタリア)

アイスダンス

追加:ヴァーチュ&モイア組(カナダ) → パハルディ&カルソ組(イタリア)

 結局ダヴィドフおっちゃんとメイビーは二試合とも欠場ですか・・・。彼らぐらいのクラスの選手は、世界選手権だけに焦点を絞ってもあまりメリットがないので、グランプリ等にはどしどし出てくる筈なのですが・・・怪我でもしたのか? へ?引退?いやいや、まだまだやってもらわにゃ。あれ、グァンはここでも欠場ですか。ぐぁーん(←寒い)

 グァンの代理として出場予定だったドブリンのさらに代理としてドイツのリーバース。ダイスケはこのまま今シーズンは治療に専念するそうです。ヴァーチュの怪我はどんなもんですかね?

 そして、ランビエールなき今、スイス男子のトップとして(わたしの脳内限定で)にわかに注目を浴びているジャマル・オスマンが繰り上がって出場。おお、これはナマで見るチャンスだ。

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 ・・・とまぁ、ざっとこんな感じで、開幕直前のラインナップが揃っています。試合が進むにつれて、フランス大会やロシア大会などの欠場者が徐々に増えていく可能性もありますが、選手全員が無事に試合に出場できるように祈りましょう。

 もちろん、トップ選手が多く欠場&引退していることはショッキングで寂しいことではあるのですが、見方をかえれば、そのぶん普段見られない下位選手が多くテレビ放送される可能性がある、ということでもあるわけですし、それは多くのスケートファンが理想とするところでもあると思います。

 だからして、くれぐれもテ○ビ朝日には、バトルやランビエール用に確保しておいた枠が空いたからといって、ここぞとばかりに放送時間短縮したりしたら許さんぞと。

 そしてマオやんとミキティの宣伝コーナーの時間をムダに延長したり、ましてやシューゾーの暑苦しい顔アップをムダに挟み込んだりなどというのは鬼畜のおこないだぞと。そこらへんをしっかり頭に入れておいてほしいものです。

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2008年11月16日 (日)

スケートカナダ 女子シングル

 みなさん、フランス大会たのしんでますか~~~? 当方はいよいよカナダに入国ですよ~~~(←遅すぎる) ちなみに、ジァリァン・ウーはフランス大会でも4回転ルッツを予定に入れているそうでっせー。

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女子シングル

 SPはどの選手もPCSがのびませんでしたねー。ほぼロシェットの一人勝ち状態で、コストナーでさえも25点台とは。我らが村主章枝も24点台で、不振だった昨シーズンとほとんど変化ナシです。むしろ四大陸選手権のときより低いくらいで。でもみんな、これもひとつの試練だと思って(←眠いからさっさと話を切り上げたいらしい)

・ミリアン・サムソン(カナダ) 112.74(12位)

SP:「Within」 FS:「ワルシャワ・コンチェルト」(放送されなくってよ)

 今年からシニアに上がった選手。SPのみで、FSはテレ朝のインボーにより放送されませんでした。いかにもカナダ人らしいというか、パトリックちゃんほどじゃありませんが、滑りに妙に老成した雰囲気を感じます。スピンのポジションもいちいち決まってるし、派手じゃないけどドラマチックな音楽によく合わせて踊っていたと思います。まだ個性を求めるには経験が浅いかもですが、将来は地味~に存在感のある選手になりそう?

・エレーナ・グレボワ(エストニア) 116.38(11位)

SP:「我が母の教え給いし唄」 FS:「カルミナ・ブラーナ」(これも見られなくってよ)

 彼女もSPだけ。ふちが黒くて中がピンクの衣装、ローストビーフ?(←失礼) マリーナ・ズエワの振り付けなんですね。初めてちゃんと演技を見ましたが、この人もなかなか雰囲気のあるいい選手。アクセルジャンプの後にすかさずステップシークエンスにつなげたりして、なかなか工夫がこらされているプログラムなのですが、3T+3Tを豪快に転倒した余波で点数が伸びない。

・ジェニ・ベヘマー(フィンランド) 122.75(10位)

SP:「ハウルの動く城」 FS:「ウエストサイド・ストーリー」

 フィンランドの選手を見ていると、やはり彼の国はアジアとヨーロッパの交差点なのだなと実感。

  • 顔もスタイルもアジアっぽいポイキオねえさん
  • 顔はモロ白人系なのにプロポーションは意外とアジアっぽいコルピ
  • 顔は早乙女太一だけど意外と手足の長いレピスト 
  • 顔も体型もヨーロピアンなベヘマーちゃん

 そんなわけで、この4人の中では(日本人から見て)いちばんいいクジ引いてる(?)ベヘマーちゃんですが、今回はルッツとフリップに果敢に挑むも失敗するなど、ジャンプミスがひびいて、彼女のソフトなスケーティングやスパイラルをもってしてもちょっとカバーし切れませんでした。やはりジャンプの失敗に関係なくプログラムを引き締められるスケーターというのは、ほんの一握りです。

・武田奈也(日本) 128.93(9位)

SP:「Artistry in Rhythm」 FS:「白鳥の湖」

 結局シーズンインまでにルッツとフリップはモノにならなかったようですが、それをおいてもとにかく体調の悪そうな演技。スピンに去年のような切れ味が無いし、何より種類は少なくても跳べるジャンプは美しく跳ぶのが身上(?)のなやさん(←「奈也」が「なや」ってよめる)ですのに、得意のループやサルコウが決まらない。これは絶対調整不足じゃなくて体壊してるだろと思ったらロシア杯欠場ですって。

・シンシア・ファヌーフ(カナダ) 133.47(8位)

SP:「ノクターン」 FS:「Mission Cleopatra(『Asterix and Obelix』より)」

 ファヌーフってまだ二十歳だったんですね。勝手にベテランだと思ってましたが、わしより年下だったとは。昨シーズンに怪我から復帰してきましたが、同じ2004年の四大陸選手権で表彰台に並んだ太田由希奈とファヌーフが揃って似たような境遇に置かれているというのは、なんだかすごいのか不幸なのかよくわからん偶然ですな。スピンやステップなどにはしっかりした基礎を感じましたが、いかんせんジャンプの具合がまだよろしくない。これからですね、これから。

・ジェナ・マコーケル(イギリス) 139.37(7位)

SP:「ハーレム」 FS:「シルク・ドゥ・ソレイユ・セレクション」

 SPは本人もガッツポーズを見せるほどの会心の演技でしたが、FSで崩れてしまいました。SPの好成績に、「SPで出した結果を維持できるような演技をせねば」と考えすぎてしまったとか? 体格の割に小ぢんまりした演技になってしまいました。ダンナ(ベルギーのケビン・ヴァン・デル・ペレン)のハッチャケ振りを見習ってみて! ・・・ってそれもマズイか。

・ベアトリーサ・リャン(アメリカ) 142.12(6位)

SP:「魔法使いの弟子」 FS:「SAYURI」

 わりとパワーやらスタミナやら豊富そうな体型のリャンお嬢さんですが、意外とこのひとの完璧なプログラムってほとんど見たことがない気がする。SP・FS問わず、何かしらミスするんですよね。スピンの速さも柔軟性もあるし、スパイラルの最中にも曲想に合わせた振り付けを入れていたり、プログラムに対する細やかな気遣いもあります。かならず一回はあるジャンプミスがなくなればなー・・・

・キャロライン・ジャン(アメリカ) 150.80(5位)

SP:「ラ・バヤデール」 FS:「眠れる森の美女」

 某雑誌で樋口豊氏が話してオラレタとおり、どうもスケーティングの一歩一歩に伸びがない。なかなかPCSが上がらない原因はこういう所にもあるのでは。今年シニアに移行したアメリカ3人娘の中では、いちばん表現に対する意識が高いだけに、努力が結果に結びつかないのは見ているこちらも歯がゆく思ってしまいます。

・カロリーナ・コストナー(イタリア) 152.76(4位)

SP:「Mujer Sola/Canaro en Paris」 FS:「オディールと王子のパ・ド・ドゥ(『白鳥の湖』より)」

 冒頭でも言ったとおり、SPのPCSは25.76と今イチ振るわない結果に。普通に滑ってる最中と最後の2Aで2回の転倒、ことに前者はPCS(特にスケート技術とつなぎの滑り)にダイレクトに反映されるだけに、今回の結果はまぁ仕方ないかと。FSも順位を上げはしたものの、点数的にはやっぱり辛い。個人的には、今までどうにも理解できなかったこの人の良さとか魅力が、今回の演技でわかった気がするな~と思えたので、十分に有意義ではありましたが・・・。

・アリッサ・シズニー(アメリカ) 157.92(3位)

SP:「白鳥」 FS:「Excerpts(『ドクトル・ジバーゴ』より)」

 ネーベルホルン杯の優勝はまぐれでは無かったことを証明する滑り! 本気のシズニーが帰ってきてくれましたよ!! っていつだって本気なんですけどねシズニーは!! いつぞやのGPシリーズガイドブックに「どんなにジャンプを失敗しても、絶対に演技を投げ出さない姿勢は賞賛に値する」と書かれていて、「わかってるじゃないの」と一人で勝手に相槌を打ってしまいました。・・・それはおいといて。

 SPこそジャンプの回転不足を二つもくらって不運でしたが、スピンは相変わらずのクオリティ。SP・FSでGOE合計5.30の加点はもちろんダントツのトップ。ジャンプもFSでコンビネーションをひとつ抜かしたのと3+3が決まらなかったとはいえ、去年のどん底っぷりはなんだったのよと思うほどの安定感でした。今年はカナダ一試合だけですが、その大事な一試合でしっかり表彰台に乗ってきました。よかったよかった。(追伸:代打でロシア杯に出場が決まりましたっす)

・村主章枝(日本) 163.86(2位)

SP:「Fanfan」 FS:「Otonal」

 とにかく「惜しい!!」の一言。

 まずよくない事。SPでレイバックスピンのトラベリングをおかしたことに始まって、SFではコンビネーションジャンプを二つとばした上にスピンの種類が重複してひとつが無効に。結果的にFSの基礎点は44.80と、去年の全日本選手権フリーとほぼ同じ点数まで落ちてしまいました。スポーツの世界に「たられば」は禁物とはいえ、もしすっぽ抜けたフリップを含め、コンビネーションジャンプを完璧に跳んで、最後のスピンが有効だったと仮定すると、基礎点だけで12.74も上積みできたことになります。演技後のインタビューではご本人、「多少のミスがあった」と表現されていますが、むしろこれはちょっと痛すぎるミスでは・・・?

 次にいい事。まだまだ慎重に滑っている観は否めないとはいえ、いつもの切れ味のよさが確実に戻ってきていること。そしてFSで基礎点を大量にロスした代わりに、GOEではロシェットやヨナ・キムをも上回る7.22の加点(中国大会終了の時点で、女子では一番の高さ!)を得て、総合のTESを52.02まで引き上げたこと。実に4つのジャンプで1.00以上の加点をマークしています。もし、今大会でおかしたミスをきちんと修正したうえで、同程度の加点を引き出せたとしたら・・・ロシア大会、ひょっとすると、ひょっとするかも~~~ 

・ジョアニー・ロシェット(カナダ) 188.89(1位)

SP:「Summertime」 FS:「アランフエス協奏曲」

 SPではコンビネーションジャンプの第一ジャンプでオーバーターン。間に前を向いてチェンジエッジまでしていたように見えましたが奇跡的にGOEマイナスを受けただけでした。もしテクニカルスペシャリストが厳しいひとであったら、第二ジャンプの2Tを無効にされて、《+COMBO》の判定にされていてもおかしくないと思うので、あのジャンプに関しては「運がよかった」と表現するのが妥当かな、と。

 そのかわり、FSはまさに”圧巻”という言葉がふさわしい迫力の演技。ミスらしいミスといえば、大技のジャンプ3T+3S+SEQの着氷がやや乱れたことと、後半に2Aがシングルになったことくらいで、終始リンクの上でオーラ(と、筋肉)を誇示し続けるかのようでした。ただ、FSでは2つのスピンでマイナス評価を受けるなど、スピンに若干の研鑽の余地がありやに感じました。フランス大会では浅田真央との対戦も控えていますし、どのように修正してくるか・・・?

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2008年11月12日 (水)

スケートアメリカ 女子シングル

 先週の続き、今度は女子シングルです。

 女子シングル

 開幕前からシリーズ一番の激戦地といわれたスケートアメリカですが、蓋を開けてみればヨナ・キムのぶっちぎり1人勝ちという結果になりました。中野・安藤両選手はともに最高とは言わないまでも、上々の滑り出し。現時点で165点台を超えられれば上出来の部類では。 アメリカ勢は前回金メダリストのマイズナーとシニア初参戦のフラット・ナガス両選手を配して、若手の勢いに乗って表彰台を狙おうとしていたのではないかと思いますが、結局のところはフラットの4位が最高で、メダルには届きませんでした。なにぶんシーズン序盤ですので、演技の解釈や表現面についてはとやかく言ってもあまり意味がありませんが、今回は少しスケーティングの面で問題がある選手が多かったように感じました。みんなヨロヨロしているというか、スピード感もあまり無かったかと。みんな2戦目には改善されているといいですけどね。

 ちなみにテレ朝チャンネルではSPでリウとディトルト、FSでリュンとカラデミルがそれぞれカットされました。喝!! テレビ朝日に喝!!!!

・トゥバ・カラデミル(トルコ) 113.91(11位)

SP:「オーシャンズ13」 FS:「Ratatuille(ラタトゥイユ)」(見てない)

 「オーシャンズ13」のサウンドトラックにのって、色仕掛け系ちゅーか、ゲデヴァニシビリ系?(意味不明) 雰囲気作りはさすがの巧さ。コンビネーションジャンプの第二ジャンプで片手を上げるなど、細かな工夫もありました。すべてのジャンプで転倒もしくは回転不足となり、点数が伸びなかったのが悔やまれますが、中位につけた選手たちと比べてもよほど迷いの無い滑り。FSも見たいと思わせてくれるパフォーマンスでしたが、テレビ朝日の心無いオトナノジジョーによりあえなく斬り捨て御免(T_T)合掌。あとでYouTubeかなんかでゆっくり見よう。

・アネッテ・ディトルト(ドイツ) 116.83(10位)

SP:「The Feeling Begins(『最後の誘惑』より)」(見てない) FS:「白鳥」

今季からミヒャエル・フースの門下生となったディトルト。あの変なカチューシャとったら、かくもべっぴんさんでありましたか。FSはチームメイトのカロリーナ・コストナーを髣髴とさせる自爆っぷり(泣)で、ジャンプの転倒による減点‐4という痛すぎる結果に終わりましたが、後半は何とか調子を戻して、スタイルのよさを活かしたきれいなフォルムのスパイラルやレイバックスピンで魅せてくれました。ジャンプはどうも、踏み切る瞬間に軸が斜めになる癖がついているようです。

・ヤン・リウ(中国) 128.12(9位)

SP:「The Impossible Dream」(見てねっス) FS:「Why Are The Flowers So Red」

 5種類のトリプルジャンプを用意しているのに6回しかプログラムに組み込んでいないなど(5種類あれば最大7回まで組み込める)、最初から少しプログラムの密度をゆるめてあったうえに、スピンの取りこぼしが響いて技術点・構成点ともに伸びませんでしたが、観衆の目を自分の’足元’にぴたりと吸い付けるような、流れの途切れない演技だったかと。もう少し構成点は上がっていてもよかったのでは・・・? 

・キミー・マイズナー(アメリカ) 135.92(8位)

SP:「アンジェ・パッセ」 FS:「Concerto Grosso No.11/アダージョ」(Grossoてなんやろ・・・どなたかイタリア語わかる方教えてください)

 キミーボーイズの野太い歓声に後押しされて登場。荒川さんの「なんとか踏ん張りましたね」という解説が目立ったというか、本当にやっとでジャンプを降りているという印象。スピンやスパイラルなどのエレメンツは非常に安定しているし、表現の面でも少なからず感じ入るものはある。ただやはり、彼女のスケーティングはジャンプが決まってこそ輝く、というタイプなんですよね。

・ミラ・リュン(カナダ) 136.16(7位)

SP:「ラ・バヤデール」 FS:「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二・三番」(くどいようですが見てません)

 いまだにリャンさんなのかリョンさんなのかリュンさんなのかハッキリしないけど、なんとなくお馴染みさんになってるリュンさん(場内アナウンスでは「リョン」に近い発音でしたが、ここでは日本でメジャーな「リュン」で統一します)。ちと塗りすぎではと思わせる(失礼)赤いほっぺたも相変わらず、かならず一回は回転不足になるジャンプも相変わらず。演技自体は最後まで流れが途切れず、いい感じでした。コンビネーションスピンがバックから入ってキャメル(ドーナツ)→アップライト(I字→フォアアウト)→足換え→シット(うつぶせ)→アップライト(ノーマル)という、珍しい組み合わせ。

・スザンナ・ポイキオ(フィンランド) 142.14(6位)

SP:「Leeloo's Tune」 FS:「ラフマニノフ・メドレー」

 とにかく慎重を絵に描いたようなスケートで、今年度のプログラムの全貌はまだまだ未知数といったところ。ジャンプで細かいミスが続いたのはまだしも、得意のはずのスピンもあまりレベル4を狙っているようには見えない構成で、失敗で点数が伸びないというよりはあえて難度を下げているような印象を受けました。おそらくはグランプリシリーズは最初から調整の場として位置づけているのかもしれませんし、昨シーズンの故障を気遣って、まだ全力を出すには若干の躊躇があるかもしれません。

・ミライ・ナガス(アメリカ) 142.90(5位)

SP:「City Lights/チャーリー・チャップリン・メドレー」 FS:「Caprice Fantasique/Fairy Tale and Devil's Beauties/地獄のオルフェ」

 体格が変わる時期にあるうえに、今回足の甲かどこかが疲労骨折寸前の状態で臨んだそうで、ジャンプがなかなか安定せず、FSでは全部で10回試みたジャンプのうち実に6回が回転不足という結果に。総合5位に踏みとどまれたのも、他が失敗したからという気もします。あと個人的には、スケーティング時の”欽ちゃん走り”のような手の動きが、ジャンプ以上に気になりますね。今のうちから意識して矯正していかないと、大人になってから苦労するぞ~~~~

・レイチェル・フラット(アメリカ) 155.73(4位)

SP:「Moon River(『ティファニーで朝食を』より)/ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番」 FS:「風のダイアローグ(『海』より)/En bateau(『Petite Suite』より)」

 逆回転のキャメルスピンというのは日本の佐藤菜乃初選手も持ち技にしていますが、リンクを広く使える北米の練習環境だからこそ習得できる技ですね(佐藤選手も練習拠点はアメリカ)。ただやはり、ジュニア上がりの選手はどうしてもすべりのスピードの面でシニアの上位選手に見劣りしてしまいますが、彼女も例外ではないでしょう。ジャンプ以外のエレメンツのひとつひとつにもっと切れ味のよさがほしい。3+3のジャンプはこれまでの3Lz+3Tから3F+3Loに変えたばかりということで、まだ実践では模索段階といったところでしょうか。それにしても彼女、今後の鍛え方次第ではエミリー・ヒューズ2号と化しそうな(笑)・・・。

・安藤美姫(日本) 168.42(3位)

SP:「The Chairman's Waltz(『SAYURI』より)」 FS:「ジゼル」

 SPはピンク色のワンピースに紺の学ランを羽織ったような衣装、FSは「ジゼル」第二幕のヴィリ(未婚のまま死んだ女性が変化した精霊)のイメージと思われる白系の衣装。相変わらずの不思議衣装ですね。モロゾフ印

 このところ彼女に限らず、セカンドジャンプに3Loをつけたコンビネーションジャンプにほとんどお目にかかっていない。今大会では安藤・フラット両選手が挑みましたが、すべて回転不足判定となっています。やはり安全策としては、より成功率の高い+3Tの習得に着手するのもひとつのテかな、とは思いますが、国際大会ではふたり(イリーナ・スルツカヤ&安藤美姫)しか成功させていない難度の高い3Lz+3Lo、それを持ち技に出来ているという誇りはなかなか捨てがたいものだとも思います。難しいところですね。

・中野友加里(日本) 172.53(2位)

SP:「Romance(『馬あぶ』より)」 FS:「ジゼル」

ここ二年くらいの試合ではほとんど必ず160点台後半から170点台前半をマークしていて、どんなコンディションの時でもこのくらいの点数は出す、という最低ラインが決まっているのは、見ている側としても非常に安心できます。SPでは2回転になったうえにお手付きまでしてしまったように、ルッツの精度が不安定なのが気になりますが、エッジの矯正がまだ未完成で・・・とかの理由ですかね。

 FSは技術よりもプログラムそのものにちょっと疑問符が・・・。「ジゼルが狂い死ぬ場面から始まる」という事前の説明があったので、じゃあジゼルの死後(第二幕)のエピソードが中心になるんだろう、それにしちゃあ、あの如何にも村娘然とした衣装はおかしくないか? と思っていたのですが・・・冒頭は確かに発狂の場面の音楽。しかしなぜか、そのまま第一幕の村の収穫祭の場面の音楽に移っていって、和やかな雰囲気のまま終了・・・・・・・・・ストーリーが錯綜してる(笑)。

・ヨナ・キム(韓国) 193.45(1位)

SP:「死の舞踏」 FS:「シェヘラザード」

SP、FSともにクリーンな3+3の連続ジャンプを成功させた唯一の選手。曲想にもきちんとマッチさせた滑りで、要素点と構成点いずれもトップの点数をマークしました。個人的に、昨季のプログラムはSP、FSどちらもいまいち彼女に合っていると思えなかったのですが、今季の、特にSPはしっくり来ていると思います。やはり今季の一番の課題は、持病の腰痛をうまく抑えて3月の世界選手権までコンディションを良好に保つことでしょうか。さらに個人的な希望をいえば、もっとスピンの回転速度が上がれば言うこと無いんですが。なまじ他のエレメンツが水準以上なだけに、余計にスピンが見劣りして感じられてしまう。腰のことを考えると、背面に負担のかかるスピン練習はあまりハードに出来ないのはわかりますけどね・・・。

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こんな感じで、主に男子と女子について書いていこうと思います。ペアとアイスダンスは、NHK杯に直に観戦にいくので、日本大会については書いてみようかな・・・と考えていますが、それ以外は遠慮する方針でいきます。ひとえに私がノロマなのがいけないんですけど(泣)。

スケートカナダについては、もう少し内容の枝葉をおとしてスピーディにやらないとですねー。もたもたしてるとNHK杯の頃に中国のこととか書いてそう・・・

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2008年11月11日 (火)

意外な場所からバンビ発見。

 中国杯も終わったというのに、わたくしの脳内はいまだに北米大陸にとどまってます。待ってーー!! >時代の流れ

 ですが、とりあえずその話は隅のほうにうっちゃって、フランス大会に向けてこんな記事を発見しました。↓

 11/9付の「しんぶん赤旗 日曜版」の第9面にご注目・・・

Kozuka_2

 なんと我らがバンビが一面ぶち抜きで記事になってます。(この日曜版は普通の新聞より小さめの版で刷られています。念のため)

 スケートアメリカの記事なので、格別新しい内容は載ってませんが、こんな記述も・・・

 試合後、うれしい出来事が待っていました。4歳年上のライサチェク選手から「おめでとう」と声をかけられました。 3年前、米国でのスケート修行のさなか、ライサチェク選手と同じリンクで練習する機会がありました。練習から完ぺきなジャンプを求め続ける真剣な姿に「一流」の厳しさを垣間見ました。あれから3年、ようやく「一流」の仲間入りです。(本分より抜粋)

 バンビの躍進の裏には、ライサチェクのスケートに対する心構えも影響しているやも、というお話。たいていライサは、自分を負かした相手にも紳士的な態度をくずしませんが、4年連続で負けている国の相手に向かって祝福を述べられるというのは、やっぱり大人の証ですねぇ。というか、あの弟キャラ全開のタカヒコが相手じゃ、本気でイライラするのも何となく馬鹿らしく感じるのかも(笑) 

 ライサはアメリカ・カナダ大会ともに3位で、ファイナル出場はかなり厳しい状況ですが、ぜひともバンビには初のファイナル出場に向けて、奮起してほしいですね。そのためにもフランス大会で4回転!! 決められるといいな。

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2008年11月 6日 (木)

スケートアメリカ 男子シングル

 今週末は、中国だ~~~~~~!!

 でも心はまだアメリカだ~~~~~~!!

 そんなわけでアメリカ大会の男子シングル観戦メモ書きです。何でこんな遅くなってるかといえばテレ朝チャンネルの放送(←1週間遅れ)をきちんと見てから書こうと思ったのもありますが、一番の理由はひとえに管理人の筆と腰が重いせいで時の流れから取り残されちゃってるからです。

 ここはひとつ、二週間前にタイムスリップした気持ちで読んでいただける様お頼み申します。「アタクシの心はもう北京に飛んでてよ!!」という方は読み飛ばしちゃっていーです

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男子シングル

 われらがバンビこと小塚崇彦が開幕初戦で優勝するという「番狂わせ」があったとはいえ、それを除けば比較的順当な結果に落ち着いたと言えるんではないかと。どちらが勝ってもおかしくないジョニー・ウィアーとエヴァン・ライサチェク、それに絡む小塚の三人でダンゴ状態、その下に4回転を持つレイノルズ、続いて中位以下の選手の中では最も経験豊富なショーン・ソーヤーと、まーなんて選手同士の力関係がよくわかる結果でございましょ(苦笑) ここに欠場したケビン・ヴァン・デル・ペレンとチェンジャン・リーが加わったとしたら、もっとカオスなことになっていたやも。

 その中から、今回は小塚が抜け出たことになりますが、1位から3位まで3点も開いていないという、実質点差がないに等しい状況下で辛くも手にした勝利だったわけです。シーズン序盤から見ごたえのある勝負だったと言っていいでしょう。

・イアン・マルティネス(カナダ) 155・18(10位)

SP:「Mambo En Sax/Rico Mambo/Historia de un Amor」 FS:「パイレーツ・オブ・カリビアン」

SPはちょっとノリが空回り気味だったような。大会通してジャンプミスが目立ったのが気になる・・・。特にFSはパンクしたジャンプだけで10点は損してるはず。ただFSの「パイレーツオブカリビアン」は、もともとこういう勇壮な曲と相性がいいのか、なかなか行き届いた表現を魅せてくれました。中盤の端正なイーグルにカナダ人らしさを見た。

・イゴール・マチプラ(スロバキア) 169・61(9位)

SP:「Street Passions」 FS:「Spring」

FSでは、プログラム通して細かく組み込んであるステップとか、それを無理なくこなしていくやわらかいタッチのスケーティングとか、この選手のいいところが出ていたと思います。ただしSPもFSも、衣装と振り付けが笑っちゃうほど音楽にマッチしてない~・・・。中盤のスパイラルやイナバウアーも、もっとたっぷり見せてほしかった。こういう細かい部分へのこだわりが、演技構成点のアップにつながりますよ、と。

・アダム・リッポン(アメリカ) 174.82(8位)

SP:「Storm」 FS:「Send In The Clowns/I Pagliacci」

SP,FS通して3Aが1度もクリーンに決まらなかったのは残念ですが、全体通して雰囲気を保ったまま滑れていたんじゃないかと。SPは少しステップに時間を割きすぎていて、スピンやつなぎのムーブメントが寂しい感じもしましたが、FSではゴージャスなポジション変化のスピンで魅せてくれました。つなぎのスケーティングに独特の「ゆらぎ」のようなものが感じられるので、今後はいかにその独自性を、あのモロゾフ色満載のステップシークエンスの中に持ち込めるかがカギ?

・アドリアン・シュルタイスa.k.a.クチピー(スウェーデン) 177.26(7位)

SP:「Detective」 FS:「Hypnotic/Peuton/ペール・ギュント」

とにかくこの大会でいちばん調子悪かったのもコイツ。そしてあるイミ一番ウケたのもコイツ。SPこそ危なげなく持ちこたえたものの、FSでは序盤にコンビネーションジャンプとスピンを相次いで失敗してから後は息も絶え絶えというご様子でした。曲はオーケストラとブレイクビーツを合わせたような不思議系音楽で、クチピーの得意分野というか、あの妙に爬虫類的なスケーティングによくあっていたと思うので、コンディションさえ戻せばこっちのもん、という気も。しかし、シリアスな雰囲気で滑っていたと思ったらいきなり大マジな顔してDJの真似事を始めるあたり、ヨーロッパの某2選手(ヒント:フランスとベルギー)の系譜をしっかり受け継いでいるらしい・・・・・・orz

・アレクサンドル・ウスペンスキー(ロシア) 177.81(6位)

SP:「母への手紙」 FS:「ラフマニノフ 前奏曲&協奏曲」

個人的に、この大会で一番いいとこ無かったな、と思った選手。上半身の使い方などはさすがロシアクオリティですが、他の選手と比べると明らかに氷をざりざりと削る音が耳につく感じで、スケーティングそのものの調子がどうにも上がっていないご様子。SP,FSとも極端に静かな曲を選んできたので余計に不幸でしたかね。FSでは3A+3Tは決めたものの、そのほかの高得点のジャンプを相次いで失敗していて、まだまだプログラムに急いた感じが否めませんでした。ロシア大会までまだ時間ありますから、しっかり滑り込んできてネ。

・ショーン・ソーヤー(カナダ) 199.98(5位)

SP:「Another Brick in the Wall」 FS:「アマデウス」

ジェフリー・バトルの引退に寄せたコメントの中でも、バトル亡き後(死んでません)のカナダをしっかり盛り立てていこうという気概を見せていたソーヤーですが、このところずいぶんその気合がいい方向に作用しているようですね。2A+3Tの高難度のジャンプの直後に、すかさず180度開脚のスパイラルを披露したり、観客とジャッジ双方にしっかりアピールできるプログラムのおかげで、エンターテイナーとしてのチャクラがむんむん開いてる感じ。また今期から、GOEのプラス評価に関するガイドラインが詳しく整備され、そのガイドラインにしたがってジャッジも比較的躊躇なく+2や+3をつけることが出来るようになりました。今回ソーヤーが3Aを失敗しながらもパーソナルベストを更新できたことは、そうした背景があるからじゃないかと。GOE評価で点を上げてくるタイプの選手には、追い風になるかもです!

・ケヴィン・レイノルズ(カナダ) 204.89(4位)

SP:「アルメニアン・フォークミュージック」 FS:「Walpurgis Night」

唯一4回転をクリーンに成功させた選手なのですが、解説のサノ氏のお説のとおり、回転の速さで稼ぐジャンプなので、あまり迫力のある4回転じゃなかったのが残念。ただしSP、FSともに、クリーンに決めたのはトウループより難度の高いサルコウ。これはすごい。その他スケーティングも軽やかで、スピンも速い。難を言うならつなぎの踊りにもっと魅力がほしい。どうでもいいけど、あのでかい鼻の穴は、鼻づまりとは無縁そうでうらやましいナー・・・と。

・エヴァン・ライサチェク(アメリカ) 223.21(3位)

SP:「ボレロ」 FS:「ラプソディー・イン・ブルー」

試合に敗れはしたものの、「観客を惹き付け、魅せる」という点においては、間違いなくライサチェクが一番だったと思います。事実、演技構成点の76.30は自己ベストを更新して、全選手中トップの点数でした。おめでとうライサ、キミは試合に負けても自分には勝ったぞ。ん~~~~~~~かっこいい! 衣装以外は

 特にSPでは、みっつのスピンすべてレベル4でGOEも軒並み+1以上、ジャンプ以外の要素では抜群の安定感を誇っていました。後はFSの楽曲を表現しきるような小粋さというか洒脱さのようなものが漂えば完璧なんですが・・・間違いなく「あの衣装」が足かせになるとは思いますけども(笑)。がんばれライサ。

・ジョニー・ウィアー(アメリカ) 225.20(2位)

SP:「On the Wings of Time」 FS:「ノートルダム・ド・パリ」

衣装という観点では彼もまた注目の的ですが、FSのわりとノーマルな衣装に比べると、SPのやつの色使いは、ステンドグラスというかアールデコというか・・・初見の感想はなぜか「マーブルチョコっぽい」でした。ごめんよジョニー。

例年より若干早いシーズンインだったためか、ステップの最中などで時折ふらつく場面が見受けられたように思いますが、NHK杯までにはどんな演技になっているか。。。楽しみですね。スピンでは相変わらず手足のポジションを工夫して不可思議なシルエットを作るのがうまい。FSのラストのコンビネーションスピンではトラベリングをおかしてプラス評価をもらい損ねましたが、新たにキャッチフットレイバックのポジションを組み入れるなど、新規開拓への意欲を感じました。

バンビもとい小塚崇彦(日本) 226.18(1位)

SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

ひゅ~~~~~~~~~バンビ~~~~~~!!(声援)

昨シーズンの世界選手権から、一気に20点以上スコアを上げての優勝です! 4回転や3A、3連続ジャンプなど大技にミスが出たものの、総体的には非常にバランスの取れたいい演技だったと思います。腕使いや視線の送り方などにまだぶっきらぼうな面があるものの、確実にジェントルなスケーターにグローイングしているとリアライズしました(なぜルー語を)。

技術は今のところ安定している、となればやはり課題は、上位選手に大きく引き離されている演技構成点ということになります。ウィアー・ライサチェクの2人が74点台、76点台をそれぞれ出しているのに比べ、小塚は以前に比べれば段違いに上がったとはいえ71点台。しかし、こればっかりは一朝一夕にはいかない。やっぱり衣装変えるとか衣装変えるとか衣装変えるとか(笑)、地道な努力の積み重ねがマストですね。しかし地道な努力は佐藤一門の最も得意とするところですし、なによりSPの結果が出た後の佐藤コーチの言葉が「これで調子に乗らないようにね」だそうですから、まぁ根っこがはえるくらい地に足がついていると思っていいでしょう。2戦目では、あのフランスの4回転男との対決が控えてますが、それまでに4回転の精度、上がってるといいですね。

、と、こんな感じで男子は終わりです。こんどは女子だ~~~~~~~~!!

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2008年10月17日 (金)

ランビエール兄さん、おつかれっス 

 さて、グランプリシリーズ開幕直前ですが、またしても仰天ニュースが。

 すでに報道されているとおり、スイスのステファン・ランビエールが競技を引退すると宣言しました。内転筋の負傷が予想外に重く、今後のキャリアに影響が出ると考えたからのようです。

Swissinfo.chへのリンク⇒http://www.swissinfo.ch/jpn/front.html?siteSect=105&sid=9855580&cKey=1224161319000&ty=st

 内転筋の負傷というのは四回転ジャンパーに特に多い怪我なのだとか。以前、雑誌の中でティモシー・ゲイブルが「現役時代に四回転を跳んでいた選手は皆どこかしら身体を痛めている」といったような発言をしていましたが、図らずもランビエールも、先輩たちと同じ結果を辿ることになってしまいました。ジュベールやダイスケは大丈夫なのか!?

 そんなときにワタクシ管理人は、驚きはしたものの、それほどショックもなく受け入れることが出来ました。「グランプリシリーズを棄権する」「緊急に記者会見を開く」という報道を聞いたときから、最悪引退かな・・・と半ば覚悟を決めていた(?)のもありますが、先月のジェフリー・バトルの電撃引退にビックリしすぎて、まだ感覚がマヒしてるんじゃないかとかいう気も(笑)。

 なにより、ランビエールがいちばん輝けるのは、点数による採点を超えた世界、すなわちショースケートの世界なんじゃないかと思うわけです(あくまで個人的にネ)。その世界に向かうと言っているのだから、何をがっかりする必要があるのかと、なるべく前向きに捉えたいんですね。

 惜しむらくは、彼がまだ競技生活への未練を残していると語っていることですが、もしこの先元気になって競技に戻りたいと言うことがあったとしたら、それはそれでやっぱり嬉しいでしょう。要はプロであれアマチュアであれ、ランビエールが元気でスケーター生活を送ってくれるのであればそれが一番です。好きなことを、やりたいようにやってください。

 そしてランビエールはやっぱりランビエールですから(←?)きっと日本にもちょくちょくやって来てくれるでしょう。いつでも笑顔でお待ちしてます。

 ただその場合、ショーの主催者にお願いしたいのが、ジャパンオープンの本田武史やトッド・エルドリッジみたいに、プロに四分半のプログラム滑らせるのは勘弁してあげてねっていう(笑) アレはほんとにホンダ兄さんが死んじゃうと思った(爆)

 なにはともあれランビエール兄さん、お疲れ様でした。

 あ、一ヶ月送れだけど、バトル兄さんにも、お疲れ様でした(うわっ、ついでっぽい)

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 そして、こんなほの悲しいニュースのあとでも、このブログやっぱりカオス。悲しみをすかさず笑いに変えます。グッジョブ。ランビ兄さんの引退の寂しさを笑いで紛らわせたい人(で、ランビ兄さんのキャラが極端にデフォルメされてても、そよ風のようにスルーできる人)は、ゼヒ覗いてみて、笑ってみてください。

 そういえば、ランビエール兄さんが抜けたあとのスイスって、バンクーバーに向けてけっこうシュラバですよね? おそらくよっぽど頑張らない限りは一枠に減っちゃうっていう、、、うわー、がんばれジャマル・オスマン。ハーフビールマンのポジションもとれちゃうキミならきっと大丈夫だ、うん(遠い目で)。

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2008年10月 4日 (土)

スケート用語のくり知識。

 シュラバ抜けました。それでも今後のゼミで研究の途中経過を逐一発表しなくちゃいけないそうで、油断はできません。

 それに加えてとうとう新学期も始まって、余計忙しくなってしまいました。なので、だいぶ更新怠けたあとにイキナリCDの感想なんかをガッツリ書くのも気が重いなぁ・・・ということで、最初はちょっと、どうでもいい話から始めたいと思います。何かっちゅーと・・・

   栗家限定のスケート用語解説

 どちら様にもそれぞれのご家庭だけで通じる隠語のようなものがおありかと存じますが、今回は我が家のヘン語の中でも、スケートにまつわる単語を寄せ集めてちとご披露しようかというわけです。

 ほら、試合の感想なんかを書きたいと思ったときに、うっかり無意識に我が家限定用語を使ってしまって、読者の方がナニやら訳がわからなくなってしまうかもしれませんし。そんなときにこのページを活用していただければ、スッキリ問題解決していただけるわけです。

 え? そんな隠語なんかなくても、オマエの文章はじゅーぶんわかりづらいって? わははははははははは、聞こえない聞こえない(逃避)

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  • 海藻(かいそう)

  モロゾフ門下生の衣装に時折くっついているヒラヒラした布のこと。高橋大輔の05-06FS「ピアノ協奏曲第二番」の衣装を見たうちの姉いわく、「たったいま海から上がってきた海女みたい」とのこと。

  • きのこ1、きのこ2

  きのこ1はキャノンボールスピン、きのこ2はキム・ヨナによる仰向けのキャメルスピンを意味する。見てくれがきのこっぽいから。

  • 「君の本当の名は、キンバリー・マイズナー」(きみのほんとうのなは――)

  毎度(不本意ながら)おなじみ、ポエムことフジテ○ビの塩アナのダメ発言の一。言うまでもなくキミー・マイズナーのことだが、ただフルネームで言い直しただけの謎のコメントが、うちの家族内でなぜか爆発的にヒット。以来キミーが登場すると「あ、キンバリーだ。」「今日はキンバリーやってくれるかね」などと馴れ馴れしく呼びかけるように。

  • 骨格模型(こっかくもけい)

  07-08シーズンのカロリーナ・コストナーの衣装はどれも白い横じまが走っていて、ちょっとあばら骨っぽかったので、こんなあだ名に。

  • 早乙女太一(さおとめたいち)←追加

 フィンランドのラウラ・レピストのこと。なんか、似てない?

  • シェー(しぇー)

  巻き足ジャンプの中野友加里が、空中で片手を上げるタノ・ジャンプを披露したら、完璧な「シェー!!」のポーズになるなァという妄想。だから何だと聞かれると、とても困ります。

  • 洗濯物(せんたくもの)

  「海藻」と同義。

  • たまねぎ

  ハンガリーのユリア・シェベスチェンのビールマンスピンのこと。縦幅よりも横幅のほうがひろいので、そのポジションは見た目的にどうよという問いかけと、あんまり無理してやらんでもええぞといういたわりをこめて。

  • チャイナシンドローム(ちゃいなしんどろーむ)

  村主章枝の高速アップライトスピンのこと。チャイナシンドロームとは「アメリカの原子力発電所がメルトダウンを起こして、地球の反対側の中国まで岩盤を溶かしていってしまうのではないか」という都市伝説のこと。要するに、スピンの回転が速すぎて地球の裏側まで突き抜けそうだという驚嘆のあらわれ。家族間で

  「今日は村主さん掘るかねぇ」

  「いやぁー、掘るでしょう、エキシビだもの」

・・・などといった会話を繰り広げると、とても楽しいと

  • 手袋さん(てぶくろさん)

  うちの母の認識では、村主章枝とエフゲニー・プルシェンコのふたりには、常に手袋が必要不可欠らしい。「そんなことないよ」って誰か教えてあげてください。

  • 何かに気がついちゃう人(なにかにきがついちゃうひと)

  スイスのサラ・マイアーのこと。2008世界選手権のSPで、解説をつとめた村主千香さんの「時折なにかにハッと気がついたような表情をするのが好き」というコメントにうちの母が大ウケしたのがきっかけ。最近では本名のほうが思い出せなくなって困っているらしい。

  • バンビ(ばんび)

  小塚崇彦のこと。見てくれが子鹿っぽいのと、コジカとコヅカで語感が似ているので、「じゃあ小塚のバンビでいいじゃん」と。

  • ヒコーキぶーん(ひこーきぶーん)

  概してまだ表現力不足で、とにかくスピードで押しまくるジュニア選手たちのこと。特に女子選手はスパイラルのノーマルポジションを指す場合にも。腕のポジションが決まっておらず、ピーンと横に張って、まさしくヒコーキぶーんな体勢で滑っていくので。

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・・・とりあえず、大体こんな感じですかね。今後あたらしい用語が誕生したりしたら、そのつど注釈つけて説明していくことにします。

 ところで、テレビで大橋のぞみちゃんがポニョの主題歌を歌っているところを見ましたが、明らかにCDよりうまくなってますね(←スケートと何一つ関係ない)。あのくらいの子は1年たつとすっかり別人ですね。自分もああなりたい(就活がんばりましょう)

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2008年8月30日 (土)

スケート界、何気に活況。

トピック①:マリパト夫妻が結婚式を

 カナダ・アイスダンス界のペアレンツこと、マリ=フランス・デュブレイユ奥さんとパトリス・ローゾン旦那さんが先週ご結婚なさいました。おめでとうございます。

 でもこの人たち、まだ結婚してなかったんだ・・・。

 トリノ五輪前から「公私ともにパートナー」なんて言われてたのにねぇ。

 すでに今年の5月には競技引退を発表していて、今後はプロスケーターとしてツアー等に参加されるそうですが、ん~ぜひ日本にも来ていただいて、新婚パゥワァーのおすそ分けがほしい! 五輪シーズンのEXプログラム「雨に唄えば」は、今でもよ~く憶えていますよ。

トピック②:icenetworkがグランプリシリーズ全試合を放送するらしい

 icenetworkちゅーのはスケート関係のニュース発信とか試合のストリーミング放送とかを行っているアメリカのサイトのことです。いままではアメリカ国内の試合がメインでしたが、今シーズンはGPシリーズ全試合と、主要な国際試合はかなりの数を放送する予定のようです。

 これは要するに、30ドル也払えばテレ朝のシューゾーにもフジの塩アナにも悩まされずに試合が観られるわけで、お茶の間の皆様の精神衛生面を考えればかなりの快挙といえるかもしれませんぞ。これは・・・やるじゃないかアメリカ。

 ・・・とはいっても、クレジット決済が出来ないワタシには関係のない話。アメリカ人は、クレジットカード持ってない奴は人間だと思ってないらしい。ちくしょー。

トピック③:NHK杯のスケジュールが明らかに。

 詳しくはhttp://www.skatingjapan.jp/Jsf/News/nhk_trophy_summary_information.pdfまで。

 うわー。だ、だ、だだだ大誤算だよ。てっきり去年と似たような試合日程だとばっかり思ってたのに、今年は初日から男女SPがある。なんでよ

 聞こえます聞こえます。私の「どうせ初日はアイスダンスとペアだけだから、チケット代も安いし低競争率だし、楽して良い席で観戦できると思うの~☆★」というイタイケな願望が、音をたてて崩れ去っていくのが聞こえます。

 くぅッッ、こんな時ばかりはマオがにくい。ダイスケもにくい。(←本人たちに罪はありません) 

 頑張ります。チケット取り・・・。

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2008年6月19日 (木)

思わぬところにジャパニーズ・パワーハウスが

フィギュアスケートの村主章枝がニコライ・モロゾフに師事(6月17日) ブルータスお前もか!

表現力の向上に定評あるモロゾフに、もとから表現力あふれる村主姉さんが師事するメリットって何なんでしょう。 それよりも、一時期低迷しまくっていた高橋大輔と安藤美姫を見事に復活させた手腕を買って、精神的な自信を取り戻したい、ということでしょうか。

いずれにせよこれでモロゾフのもとにミキティ、姉さん、織田将軍(このニックネームどうなんでしょう)、村上大介くん、リード姉弟と、知っているだけで日本勢が5組も集まることに。思わぬところでジャパニーズ・パワーハウスだ!

とりあえずモロゾフにとっても織田・村主という、いままで指導してきたメンツとはまったく違う個性を得て、新境地を見せるチャンスでしょうし、前向きに期待してみようと思います。

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さてフィギュアスケートといえば、先日来年度のグランプリシリーズのエントリーが発表されましたね。例年に比べると、それなりに強さが均等に分散された印象。逆に言えば、各大会ごとに骨肉の潰し合いが(期待してどーする)・・・☆

村主姉さん、無事に2大会確保ということで、よかったよかった。2戦とも伸び盛り武田奈也選手とともに出場ですから、しっかり若い衆のエキスを吸って頑張ってほしいです(えっ・・・?)  来年はぜひ太田由希奈選手の派遣も! 今年のNHK杯は東京開催なので、気が早いですが可能ならば見に行こうかなぁと思いながら、エントリーを見てみたら、いやーこれがなかなか豪華だ。

アイスダンスの筆頭は、やはりカナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モア組(←アイスダンスに詳しくないのがモロバレな人選・汗)。若くして円熟味あるきれいなスケーティングもさることながら、眉毛の形しだいで小池徹平似から羽賀研二似まで自由自在なスコット・モア氏のお顔も最重要チェック事項。

ペアでは中国のクィン・パン&ジャン・トン組、アメリカの井上怜奈&ジョン・ボールドウィン組に期待。(←ペアに詳しくないのが・・・) パン&トン組、好きなんですよねー、オーラのシェン&ツァオ組、パワーのジャン&ジャン組に圧されてイマイチ目立たないところとか(失礼)。でも世界選手権で'06年金・'07年銀メダルの実力派。他の中国ペアに比べて、物語をつむぎながら滑るペア、という感じがします。

女子ではやはり、浅田真央vsミライ・ナガスの東西超人対決が一番の見所でしょうか。 その間を縫って中野友加里、無事1大会確保の鈴木明子、フィンランドのラウラ・レピスト この3人が一番観たいな。 ベテランのアナスタシア・ジマゼティノーバ 新星ナヨン・キム 2年目のアシュリー・ワグナーも、試合を面白くしてくれそう。去年の武田奈也的存在が登場するかな? あぁ、そうそう。忘れてましたがアメリカ、カトリーナ・ハッカーも来るんでしたね。スピンでディフィカルトポジションに入ると何故かオニのよーに加速する、不思議な選手です。

男子 将軍復帰&シニアデビュー無良崇人も無事に1大会確保 高橋大輔とジョニー・ウィアーが揃って登場というのも、熱くなります。 スティーブン・キャリエール、ヤニック・ポンセロら個性派も気になりますね  それよか個性派といえばかの金髪モヒカン唇ピアスことアドリアン・シュルタイス来るじゃないか! コイツもはや個性派どころの騒ぎじゃないですよ  これは見に行かねば。

やー今からシーズンが楽しみです。しかし男子&女子の試合の日はチケット代が6,000~7,000円前後。なかなかキビシイぞ。うーむ

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