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2009年4月14日 (火)

世界選手権・男子

 新学期ですね。

 前回の日記で一ヶ月は空けないつもり、とか書いたのに、あと10日足らずで1ヵ月経っちゃう(汗) ってゆーかモタモタしてるうちに国別対抗戦始まっちゃうよ。 もーどうしよ。

 そんなわけで、われら観察隊は最近ほぼ月記状態です。これでブログって呼んでいいのかどうか、書いている自分でもよくわかりませんが、とにかくマイペースにやる以外に取り柄はありませんので、読んでくださる方にも、時々思い出したようにフラッと覗くぐらいのスタンスでお付き合い頂けたらなと思っております。まあ普通はそれだけ間が空けば、忘れられたものと見なされるのかもしれませんけど(汗)

 ともあれ、新しい年度、皆様フレッシュに参りましょう。

 では、いつものように上位陣+注目選手を中心に。テレビ観戦中にメモった文をそのまんま載っけてる部分もあります。ちょっと単語ブツ切り会話みたいになってるかも。

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 世界フィギュアスケート選手権(ロサンゼルス)

 男子

 結果はこちら

 

ハビエル・フェルナンデス(スペイン) 183.55(19位)

SP:「Entre Dos Aguas」(未放送) FS:「マトリックス」

 前回の欧州選手権では、演技以上に「靴ひもがほどけた濃い目の男」として、管理人の脳裏に刷り込まれてしまったちょっと気の毒な青年。スペイン人として初めて3Aを跳んだエポックメイキングな選手なのに、ひどい扱いですな。(って自分で言っても説得力ないけど)

 初進出のフリーがいきなり先頭滑走で緊張していたとは思うけれど、いい演技でした。力任せなようでいて、その実ジャンプは完全に技術だけで跳んでるみたい。後半、つなぎのすべりで大分バテてきたように見えても、ジャンプはしっかりコントロールされてました。スピンやステップではスタミナ切れがダイレクトに響いたのか、レベル・GOE共に伸ばしきれず。ちょっと苦しいか。でもこれからですよこれから。

 男くさい部分と一緒に、スペインらしい洗練された舞踏センスも感じられる・・・ので、パワー路線でも王子路線でもない、独自の方向に突き進んでいきそうで、今後どんな選択をするのか楽しみですね。モロゾフ氏にはじっくり育ててほしい。

 

アドリアン・シュルタイス(スウェーデン) 186.43(18位)

SP:「Detective」 FS:「Hypnotic/Peuton/Peer Gynt」

 SPは、3Aのステップアウト以外はいつもどおりの演技。すべてのスピンでGOE+0.3~0.5と、男子としてはなかなかコンスタントに点が取れたのでは。手術後の不調からはだいぶ脱してきた模様。キス&クライで妙にケミカルな色彩のドリンクを飲んでたのが、栄養よりは燃料っぽくてナマナマしい。エンスト気味のベルントソン氏にわけてあげて。

 一転、FSはまだ体力面に不安があったのか、全体に安全運転気味。調子の上がりきらないところに、ラストでステップとジャンプを4つ立て続けにこなすプログラムはちと負担が大きかったか。特にラスト前の3S+2Tはほとんど浮いてるのかも微妙なラインで、、これでよく回転不足にならなかったなと思ってしまう。それでもジャンプ以外は特に問題なくまとめてフィニッシュ。お得意の変形イーグルも見ものだが、中盤のFSSpでは更に大胆なブロークンポジションを披露してキョーアクな感じ。クチピー伝説に新たな技が加わりましたな。

 それにしてもスウェーデンの一枠減退か・・・来年はどっちが来るんだろう。いやむしろ盲点をついてマヨロフ少年が・・・・・・・・・!?

 

ジェレミー・テン(カナダ) 193.16(17位)

SP:「Leyenda」(未放送) FS:「August Rush」

 解説陣はしきりにサンデュ先輩との類似を指摘。個人的には振付師がデビッド・ウィルソンなせいか、ジェフ先輩の動きにもかなり似ていると思う。

 見た目かぼそーーい割に、特にスタミナ切れするでもなく4分半滑りきれるあたりは、カナダ男子3番手の矜持かな。でもシーズン初めは別にそれほどでもなかったことを考えると、バンクーバーマネーの投資が今年にはいって急に効いてきたってことかしら。筋肉系女子を量産するだけじゃないぞ、と(失礼)

 相変わらず豊富なバリエーションを丁寧にこなすスピンが好印象。GOEは+0.0~0.4とあまり高くはないが、点数に表しきれない潔癖な魅力がアリ。

 

ヤニック・ポンセロ(フランス) 193.84(16位)

SP:「ICE 5」 FS:「Caravan/Summertime/Porgy and Bess/SingSingSing」

 ルール改正のおかげでキャメルの単一姿勢に挑戦する選手が増えましたかね。でも彼はそれ以前からキャメルスピンに取り組んできた、いってみれば元祖のひとり。軸の安定感・回転速度など、堂に入ったものを感じますな。

 ただジャンプの失敗ムードにスピンもいまいち色褪せ気味。「3回転より4回転のほうが質も確率もいい」なんていわれてますが、当然4回転より3回転のほうが数が多いわけで。点が伸びないのもしかり。でも去年までのポンセロはこんなもんだったとも思うような・・・。あ、でも演技とは関係ないところで、疑問がひとつ。

 なんでFS中盤の足換えキャメルスピンを、今回に限って足換えなしにしたのか?

 考えられるのは「NHK杯と欧州選手権でレベルが取れなかったから」が一番ありえそうなんだけども、それ以前の試合ではちゃんとレベル4取ってるのに、わざわざ基礎点を下げるような変更をする必要があったんかしらね。

 

無良崇人(日本) 194.97(15位)

SP:「The feeling begins」 FS:「古事記」

 SPは3Aで着氷乱れ。でも差し引きでおつりがくる高さで+1.00。3Fはエッジに不安があるのか3Loに。でも3Lzみたいな不思議なエントランスで跳んでた。スピンは全日本からがっつり練習してきたみたいっすね。しっかり軸がコントロールされたいいスピン。その他でも非常に伸びやかに身体を使えていたのが印象的。

 FSの冒頭では、解説の樋口地蔵尊から「彼は強いから」と信頼のお言葉。ありがたや。衣装いいですね。あのくいだおれ太郎・豪華版(?)みたいなやつじゃなくなってる。総合的にはいい出来だったけど、点数化してみるとeマーク、転倒、回転不足アリで、意外にマイナスが厳しかった。特に最初の3A+3Tで稼いだGOE+1.40を、3Fのエッジエラーで帳消しにしたのが痛し。彼の責任だけではないけど。

 それでも全日本から確実に成長した姿が見られたのは一番うれしいことですよね。

 きっとあのオールバックは大リーグボール養成ギプスみたいなものだったんだわ。そんで外したとたんぐわーーっっと。(スーパーサイヤ人か)

 

ジェレミー・アボット(アメリカ) 204.67(11位)

SP:「アダージョ」 FS:「Eight Seasons」

 SPではジャンプの不調に、演技が終わったとたん渋い顔。それでもステップの最中に解説の田村氏がぽろっともらした「ここだけ見てると、前半でジャンプを失敗したとは思えない」という言葉通り、演技の成果は5コンポーネンツにしっかり表れているのでは。

 とにかくプログラムの随所にいろいろと細かな配慮が詰まっているんですね。FSでも、1回めの3Aをショートサイド、2回目をロングサイドに向かって跳んだりして、目立たないところに小技が利いてるんだけど、今日のようにジャンプが決まらないと、どうしてもそのいい部分が引き立たない。 ピークがGPファイナルから全米のあたり、少し早すぎる段階で来てしまって、その後のコンディショニングをどう調整するか、トップ選手としての経験が少ない彼には慣れなくて、うまくいかなかった部分も多かったんじゃないかと。

 ところで面白いなと思ったのが振付けなんですけど、今シーズンのアボットの振付けはトム・ディクソンとカタリナ・リンデンということで、まあ例年通りです。SPなんかはディクソンっぽい振付けド真ん中なんですけど、FSの「Eight Seasons」はなんだかディクソンとデビッド・ウィルソンと、ニコライ・モロゾフの3人の手クセが混ざり合ったような、ちょっといままでと違う感じだなーーー、と。気のせいといわれればそうかも、と納得してしまう程度の話ではあるんですけどもね。

・ディクソン=肩から上の空間を効果的に使います

・ウィルソン=胸から腰くらいまでの高さの空間を効果的に使います

・モロゾフ=顔のまわりを効果的に使います(笑)

 

ブランドン・ムロズ(アメリカ) 207.19(9位)

SP:「Till Eulenspiegel」 FS:「トッカータとフーガ ニ短調」

 3Aをイーグルから跳ぶような小技の利かせかたは、さすがコロラド組というか。先輩アボットの轍を正しく踏んでいるようで。シーズン始めはまだ海とも山ともつかない印象しかなかったのが、今回のSPではすっかり小粋な少年(?)になっていて、ヒジョーに楽しみになってまいりました。

 一転して、FSは初出場らしい緊張に包まれた演技。最後までスタミナが保たずに、ちょっと荒っぽい仕上がりだったかなと。それでもジャッジの評価は高かったらしく、あるジャッジは「演技力」と「曲の解釈」の項目でそれぞれ8.00を出していた。この評価は定着すれば、大きな武器になるはず。とまれ、初出場でここまでやってくれたら万々歳でしょう。

 

デニス・テン(カザフスタン) 211.43(8位)

SP:「Flamenco/Once Upon a Time in Mexico」 FS:「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番」

 四大陸で初めて見て、きっと将来いい選手になるんだろうなと思っていたら、わずか1ヵ月強でもういい選手になってしまいましたね。 初めてみた時はどこの石原軍団かと思いましたが、驚きのビールマンスピンも披露する柔軟性の持ち主ということで、侮れません。

 SPはジャンプとスピンのマイナスがなければ、もうちょっといけたかなーとは思うものの、キス&クライでのマダム・タラソワの態度ほどには不満は感じませんでした。3Loがマイナスになったのは、ステップからジャンプに入るまでに間が空きすぎたのが原因か? スピンはただ点数を取るためにこなすだけじゃなくて、時間を掛けてたっぷり回ってくれるのがニクイ。

 そしてFSのあの演技。SPの時以上にジャンプがブレずに美しい。たとえ解説の樋口地蔵尊がいつも以上に「素晴らしいですね」しか言ってなかったとしても(誇張アリ)、本当にそれしか言葉が思いつかないくらい、容易にはコメントを許さない演技でした。あえて言うなら、スピンが全部レベル3止まりだったことくらいか。

 

織田信成(日本) 218.16(7位)

SP:「仮面舞踏会」 FS:「ワルシャワ・コンチェルト」

 SPは3Lz+3Tでエッジをリンクサイドのカメラピットに引っ掛けて転倒。その後は何事もなかったかのように滑り終えましたが、大方のファンの皆様が、あの転倒にがっくり来ていたであろう一方で、我が家では去年の真央やんに続くベスト・オブ・コケだと賞賛の嵐でございました。91年にカメラピットに突っ込んだ伊藤みどりの再来とまで言われてました。基本的にうちの家族はノブナリンのことは愛情持って見守ってますが、ときどき愛情の示し方が何か間違ってると思います。

 演技が終わった後は、会場全体でハッピーバースデー合唱。うれしいね。

 そして問題のFS。本当にあの3Aのミスさえなければすべてが予定通りに進んでいたかもしれませんし、それでなくとも、もし2回目の3Aに+2T+2Lo をつけて、3Fを単独にしていたら、基礎点だけで10.39のプラスが見込めたわけで。意味のない「たられば」ですが。

 おそらくカナダ時代に、「ミスしたらどうリカバーするか」という練習はかなり積んでいるんじゃないかと(カナダはそういうお国柄なので)。コンビネーションのレパートリーが広いのもその恩恵だと思うんですよね。ただいかんせん、ルールをきちんと把握していないと、その器用さがアダになってしまうってことですか。

 ただ、そうしたミスはあったとしても、やはりあの4T+3Tは素晴らしかった。 いつぞやの城田お局様の発言を思い出しました。「信成は、たとえ高難度のジャンプでも、降りさえすればすぐに後ろにコンビネーションを付けられる」なるほど。

 総体的には、収穫はありつつも少しほろ苦い結果になった、そう表現するのが適切でしょうか。でも考えようによっては来年へのいい布石ですよ。なにしろ、みどりさまがカメラピットに突っ込んだのが、アルベールビル五輪の前のシーズンの世界選手権。同じプレ五輪で同じミス、あ~らなんだか縁起がよさそうじゃございませんか(笑)

 

小塚崇彦(日本) 222.18(6位)

SP:「Take Five」 FS:「ロミオとジュリエット」

 まずSPの間は大きなミスもなく、お客さんも結構ノリノリで拍手。途中3Fの軸が大きく傾いたものの、根性で着氷。よく降りたなあ。得点を見た瞬間、思わず低い! ともらしてしまったが、去年は70点超えた超えないで喜んでいたことを思えば、これで十分よござんしょ、という気も。

 FSはジャンプがどれもビミョ~に前傾気味で、ちょっとコンディションが狂っていたのかな? と思いながらハラハラして観戦。イーグルからの3Sを3連続コンビネーションにしたのは、本来3連続を跳ぶ予定だった3Lzのところで3Lz-3Tのコンビネーションを跳ぶつもりだったからなのかと思いきや、そのまま3Lz-2Tに。田村氏によると、2回目の3Aをコンビネーションにするために、体力を残す措置をとったのでは、とのこと。

 4回転について、いろいろと自分の中で葛藤はあったと思いますが、それでも自分の決断をまっとうして、それが結果につながったことは、本人としても誇らしく思える出来事だったのではないかと思います。最低限のノルマを達成はしたとはいえ、決してベストな演技ではありませんでしたが、いんです、来年思う存分ハジケれば。

 そういえば、今シーズンは佐藤ファミリーのキス&クライで、なかなか久美子大明神にお目にかかっておりません。あの福々しいお顔を拝見しないと日々が潤いませんので(ホントか)、国別対抗戦ではぜひとも輝かしくご光臨願いたいものです。なーむー

 

サミュエル・コンテスティ(イタリア) 226.97(5位)

SP:「J'envoie valser, Valse des Monstres」 FS:「Once Upon a Time in West/Cotton Eyed Joe」

 たぶんSPのワルツなんかは、キレイ系の選手だったら、もっと哀愁を帯びた演技になっていただろうに、この濃ゆい男が滑ると妙な愛嬌をまとった仕上がりに。スウェーデンのベルントソン氏も吊りズボン・ワルツ・アコーディオンの組み合わせで攻めてきているので、違いを比べると面白いかも。たっぷりとマイムが仕込まれたステップでも、足元はしっかりレベル3をキープしてくるあたり、振り付けを担当する奥様のプロデュースセンスを感じますね。

 聞けばステファン・ランビエールを育てたペーター・グルッターも指導に当たっているそうで、4回転も跳べるらしい。まだ確率はよろしくないようで、今回のFSでは回避。ただそれ以外にも、全体的に今回は大人しげだったというか、欧州選手権に比べるとあんまりハジケてなかったかな。このプログラムは何たって、スピンもステップも全部終わらせた最後に、3回転-3回転と3連続のコンビネーションジャンプが立て続けに飛び出すのが圧巻なわけですよ。それが今回は両方とも不発だったのが、見てるほうとしてもちょっと消化不良かな。コンビネーションのセカンドのトウループが、かなりトウアクセル気味なのもちと気になりますが(別にルール違反じゃないので、回転不足にさえならなければいいんだけどね)。

 それでもイタリアに2枠。来年のバンクーバーはゼレンカと一緒に移籍コンビで出場ですか。それとも若手がせり上がってくるかな? 楽しみだね。

 

トマシュ・ベルネル(チェコ) 231.71(4位)

SP:「黄昏のメロディー/ジプシー・スウィング」 FS:「タンゴ・メドレー」

 たぶん、心の中で考えていたことはそれぞれ違うだろうけども、SPとFSどっちもキス&クライで似たようながっかり顔を浮かべていたのが不思議。だって見てるほうからすれば、ベルネルにしちゃ珍しいくらいの大成功だと思ったのに。きっと「練習ではもっと充実した演技が出来ていた」という不満の表れが、あの表情だったんでしょう。欧州選手権のあと、猛練習を積んできたそうです。SPとFS両方で、非常にきれいに4回転を成功させたことは、立派に成果だと思うのですが。ただSPではその後ノリすぎたのか、つんのめりそうな勢いで突っ走って、まえうしろ間違えてフィニッシュ。少し粗さが目立ったかも。

 FSは後半ジャンプのすっぽ抜けが続いて、本人的には残念そうでしたが、タンゴの持つ情熱や陰の部分だけではない、どこか空っとぼけた軽やかな部分をクローズアップして見せてくれるので、好きなプログラムです。得点的には、パトリックちゃんと約4点差、演技構成点はほぼ同格。本当にジャンプひとつ多くダブったぶんだけが、点差に反映されているわけで、今回この2人はほぼ同格とみなされた、ということだと解釈してもいいでしょう。今シーズンのジャッジの傾向からいえば、パトちゃんと同格ってのはかなりの高評価よ、これ(笑)

 

ブライアン・ジュベール(フランス) 235.97(3位)

SP:「Rise」 FS:「マトリックス・リローデッド/Requiem for a Dream」

 07-08シーズンは全試合通して1度しかスピン・ステップでレベル4を取れなかったことを考えると、今回のSPは今シーズンの成長の跡が凝縮されているなぁ、と思う。あのフザケた振付けで当たり前のよーにレベル3が取れるようになっちゃったら、もはや誰もマネできない(したがらない?)境地ってもんです。GOEは2つのステップで+0.8、+0.9で、当然全選手中トップ。ジャンプさえ決まっていれば自己ベスト更新もありえたかもしれないだけに、4Tのお手つきが残念。

 FSもジャンプが痛かったですね。転倒したところでは2A+3Tをやろうとしていたそうで、それをミスしたこと自体もイタいんですが、そのことに焦ったのか、後に続くスピンが2つともレベルを取れなかったのが更にイタい。せっかくSPで見せた成長の跡が、FSでは発揮されないまま終わってしまいましたね。

 とはいえそれでも、4年連続メダル獲得にこぎつけたことにはもっと誇りを持ってほしいと、表彰台の上のお通夜みたいな姿を見て強く思いました。

 そのために、いい転機になるかはわかりませんが、コーチ変えたらしいっすね。国別対抗戦までは元コーチのローラン・ドプリー氏と組んで、そこから先はまだ未定とのこと。カート・ブラウニングやブライアン・オーサーも候補に上がっているようですが、もしジュベたんとオーサー氏が組んだら、来シーズンからチームジャパンは爆弾男×2とやりあわなきゃいけなくなるわけで。それはちょっとめんどくさそうですねー。でもプログラムはマダム・タラソワに手伝ってもらいたがってるみたいなので、このままヨーロッパにとどまる可能性が高いかな。

 

パトリック・チャン(カナダ) 237.58(2位)

SP:「Tango de los Exilados」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」

 SP3位発進。懸念だった最初の3Aを決めた後はぐんと波に乗った印象だったので、これはいけるかな、と思ったものの点が伸びませんでしたね。会場もブーイング。年若い選手はどんなに勢いがあっても、ベテランほど安定して点を伸ばせないものだ、ということを我々観客も念頭において観たほうがいい、のかも。本人が強みと称するスピン・ステップで、上位2人に水をあけられる格好になったのは、ちと痛いかな。

 FSも3Aからのコンビネーションで、トウが横滑りして回転が抜けたことと、3Loが2回転になったこと意外は特にミスなく。特にステップでは唯一のレベル4を獲得してGOEも+1.40を得たことが光ります。ただ、いかにも一世一代の名演技(縁起でもない?)的な風情を醸し出したライサ氏に比べると、パトリックちゃんは本当に良い意味でも悪い意味でも「いつもどおり」の演技だったような気がした。それが今回の点数の差かな? 本人も言ってるとおり、彼は四大陸であまりにも花開きすぎたのかもしれない(笑)

 

エヴァン・ライサチェク(アメリカ) 242.23(1位)

SP:「ボレロ」 FS:「ラプソディー・イン・ブルー」

 中山うりの日記から、こんな一文を発見。

 

   bjorkのライブに行った。

   ブレのない彼女の目からは、殺気さえ感じた。

   言葉にするのはもったいないので、心に秘めておく。(2008年2月28日付)

 

 うまいなあ、と思う。ライサ氏の目から殺気を感じたかはともかく(笑)、優勝によせてのファンの心境を的確に表現してくれている。

 そんなわけで、私も言葉にするのはもったいないので、心に秘めておきます。

 

 ・・・・・・・・・・・・ってわけにはいかないか(汗)。さすがに大会から20日も経って何も言えないようじゃ、そりゃ素人と同じだって(素人だよッ)

 とはいえ、ほんとに何を言っていいかわからないな。SPもFSも、下手なコメントを許さないような完璧な演技でした。これまで彼はとにかく安定感が武器で、そのかわりビッグウェーブにも恵まれにくい、他の選手が会心の演技を見せると埋没するところが最大の欠点(ファンの発言とは思えん)だっただけに、優勝したこと以上に、ここまで他選手を圧倒するパフォーマンスを見せたこと自体にまずビックリ。ホームな状況であればあるだけ燃える、アメリカ人らしい”お祭り野郎気質”がビッグウェーブをしっかり捉えましたね。このままの勢いで、「プレ五輪のジンクス」も吹っ飛ばしてもらいたいです。

 あと個人的な要望ですが、タラソワ×ニコルの”異種格闘技戦”は、ぜひ来シーズンにも取り組んでほしいですね。プログラムの大筋はマダム・タラソワが作って、それにニコルが赤入れ、衣装も地味目にリアレンジして(笑)。 ロシアと北米のエッセンスの混在って、考えてみたらライサの持ち味そのまんまだしね。

 なにはともあれおめでとう。その一言に尽きますね。

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 ・・・・・・といったところで、男子シングルはこの辺で。昨シーズンに続いて、2年連続でGPファイナリスト以外から世界チャンピオンが誕生する結果になりました。

 ・・・・・・もとい、2年連続でGPファイナルのメダリストと世界選手権のメダリストが一人もカブらないという仰天の結果になっちゃいました。

 男子シングルがいかに群雄割拠の様相を呈しているか、そしてシーズン通して高いポテンシャルを維持するのがいかに困難かが如実にわかります。来シーズンは一体どーなっちゃうんですか。

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