こないだの続き、今度は女子です。
ヨーロッパ選手権(ヘルシンキ)
女子
結果はこちら
・ラウラ・レピスト(フィンランド) 167.32(1位)
SP:「幻想の海」 FS:「Don Juan DeMarco」
欧州の2強に割って入るならこの人だろうという、周囲の期待にみごと応えてレピスト太一、初優勝です。いやなんかテンション低いですけど、いちおーこれでもファンなので。念願でした。めでたや
サラ・マイアーの欠場とカロリーナ・コストナーのSP出遅れというハプニングをうまく味方につけた・・・というと多少聞こえが悪いけど、要するに掴めるチャンスをしっかり掴んだ結果だということで。特にFSは2年間滑り込んできて、曲の持っている鋭角的な雰囲気にフィットした演技が出来るようになってきたからこそ、これまでに比べて飛躍的に高い演技構成点を獲得出来たんじゃないかなと(全体的に今回、演技構成点は景気よく出てましたけどね)。
ただ、スピン・ステップのレベルをちょくちょく取りこぼすのはいつもどおりって感じで。なかなか全部のジャンプが決まって、他のエレメンツもレベル3以上がそろった演技にお目にかかれないのがちょっとじれったくもある。もちろんそのぶん伸びしろも大きいってことなんだけども。完全版は世界選手権を楽しみにしときなさいよっていうメッセージだと思っときます。
・カロリーナ・コストナー(イタリア) 165.42(2位)
SP:「Mujer Sola」 FS:「Dumky Trio」
いちどもセカンドトリプルが決まらないし、ルッツを踏み切り前に転んじゃうし、足換えシットスピンがコンビネーション判定になるしで、技術的にはかなり踏んだりけったりな内容だったかも。演技構成点で追い上げても、レピスト太一との点差をひっくり返すには至らず。
でもプログラムそのものの出来はかなり良かった・・・っていうか衣装かえた途端に素敵プログラム・・・? これは私の価値観がカロたんの美意識に追いついたからなのか、それともやっぱりあの骨格模型(※)が個人的にアウトだったからなのか・・・・・・
※骨格模型・・・07/08シーズンのフリーの衣装(これ)のこと。や、キレイなんすけどね、どーも前面の白い模様があばら骨っぽく見えるのよね。
・スザンナ・ポイキオ(フィンランド) 156.31(3位)
SP:「リールーズのテーマ」 FS:「ラフマニノフ・セレクション」
姉さんもやっぱりシーズン前半と比べて演技構成点が格段に高くついたのが一番の勝因でしょう。技術面では転倒がなかったとはいえ、いくらかジャンプのすっぽ抜けもあったし(ちょっと巻き足グセが強くなってたし)、SPではスピン・ステップが全部レベル2以下でちと悲惨(T_T)。演技そのものは本当に素敵で、いいときの姉さんが全部引き出された感じ。それだけに、レベルがともなってくればね・・・。今季一度もビールマンスピンを入れていないのは、おそらく先シーズンの負傷をまだ引きずっているからでしょうか。そんな中でも最大限の演技を見せた気概には、もう姉さんを通り越して「社長!」と呼びたい(なんで?)
・アレナ・レオノワ(ロシア) 143.99(4位)
SP:「アル・アンダルス」 FS:「La Leyenda del Beso」
ジャンプが決まれば、もう演技も表現もなくがばーーーーっっと笑顔に。スルツカヤ~ソコロワ直系のロシアの正しい伝統(?)を感じさせますな。多少スケーティングにつたないところがあっても、ここまでジャンプがバシバシ決まれば、見ているこちらも自然に顔がほころんでしまう。ちょっとGPシリーズ中よりも柔軟性上がったかも? ビールマンの形がよりキレイに。スパイラルは相変わらずヨシエちゃんを思い出す足の上がらなさ・・・だけども。
・キーラ・コルピ(フィンランド) 139.01(5位)
SP:「勝利」 FS:「Crooked Room/Passenger to Copenhagen」
先シーズンの世界選手権で、スパイラルの最中に転倒したコルピ。今回もFSの冒頭で滑り出した直後に派手に転んで演技中断。いきなり減点-3がつく災難。さらに得意のループジャンプもSPとFS両方で回転不足判定(おまけにコンビネーションつけられず)。ちょっと苦々しい思いの残る試合でした。おそらくこれで世界選手権の代表からはもれたと思いますが、それでも5位を死守するあたり、フィンランドの底力ですかね。ファッションリーダーとしての存在感もアリでしたし。SPの衣装は、去年は思いっきりモードチックでしたが、今年は赤と白で可愛らしく。真央やんの代わりにクリミオのCMに出られそうでした。
・カタリーナ・ゲルボルト(ロシア) 137.05(6位)
SP:「Seven Years in Tibet」 FS:「カルメン」
レオノワとは対照的におっとりタイプですが、完全に気迫負けしてますね。あのレオノワのがばーっと開いた口に食べられそうです。調子のいいときはもうちょっと勢いのあるジャンプ跳ぶ人なんですけど、今日は全体にヨロヨロと。ロシア選手権のカルメンのような、シャープな感じほしかったですね。
・アネッテ・ディトルト(ドイツ) 136.98(7位)
SP:「The Feeling Begins(『Passion』より)」 FS:「白鳥」
今年からミヒャエル・フース門下(別名the family of JIBAKU)の一員として、手始めにスケートアメリカでは見事な自爆を披露しましたが、それ以降かなり持ちこたえてます。スケーティングの滑らかさは解説の樋口コーチの折り紙つきだし、それにジャンプが加われば、まあほっといても点数が出る選手なのでね。惜しむらくはやっぱり、SPのプチJIBAKUかなぁ。
・ジェナ・マコーケル(イギリス) 131.42(9位)
SP:「Harlem」 FS:「シルク・ドゥ・ソレイユ セレクション」
SPで4位に立ったものの、FSは12位まで転落。大柄な選手は演技が大きく見える代わりに、他の選手だったらごまかしの利くミスまで目立ってしまうのが不利といえば不利。とはいえ、他の選手の点が抑え気味だった今大会では、出来ればもっと上位に食い込んでおきたいところだったかも。そういえば、男子シングルを観戦中のマコーケルが画面に映ったとき、実況の藤吉アナがひとこと
「あぁ、あれですねぇ・・・新妻」
すてきな響き(笑)
・トゥバ・カラデミル(トルコ) 130.85(10位)
SP:「オーシャンズ13」 FS:「Ratatouille」
キャリアも個性もあって、カナダ仕込みのいいスケートするのに、なぜか演技構成点が上がらないひと。わりといい演技には惜し気もなく点がついた今大会においてすら、その恩恵にあずかれませんでした。転倒や回転不足のジャンプが多いから、技術点があんまり伸びないのは仕方がないにしても、「魅せる」事にかけては非常にスキル高いと思いますが。何がいけないんだろう。解説の千香ちゃんはすっかりベテランだと思っていたのに、実は自分より年下だったのがちょっとショックだった模様。
・エレーナ・グレボワ(エストニア) 128.36(12位)
SP:「我が母の教えたまいし歌」 FS:「カルミナ・ブラーナ」
レピスト以外で唯一セカンドトリプルを成功させた選手。SPの3T+3TとFSの2A+3T、どちらも今シーズンそれなりに安定してますが、一方でルッツとループがあまり安定しないのがちょいネックか。今回もジャンプの不安定さがそのまま演技の不安定さにつながったかなと。顔は若かりし由美かおるっぽい美人。かもし出す雰囲気も非常に優雅なものがあります。
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以上で、欧州はひとまずおしまい。全米についてもシズニーの優勝についてとかライサチェクさんのギリギリ表彰台確保とか、スルーしがたいトピックはありますが、モタモタしてるうちにもう四大陸ですし、そっちでの更なる活躍に期待、ということで。
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