物語るR&B:CD感想文。
あれよあれよというまにスケートアメリカも終わってしまって、今はもう村主姉さんが出場するスケートカナダが始まっております。
アメリカ大会も、男子シングルはバンビが優勝という意外な結果で、早く感想なども述べたいのですが、なにぶんテレ朝チャンネル(スカパーですね)組は一週間のタイムラグがありますもので・・・痛いイタイ(T_T)
女子はヨナ・キムがオニのよーなスコアであっさり優勝、ペア・アイスダンスもおおむね下馬評どおりの結果となったようですが、そちらのほうも併せて、映像が確認でき次第なんかチョコチョコ書こうと思います。
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『CIRCUS』/SHY
| SHY/CIRCUS |
- DOUBLE LIMITS
- いつもときどき
- Nana
- 気持ち
- ラブソング
- ムジントウ
- 花
- 頬
- 過食症baby
- ロープダンサー
- トビウオ
- After you
赤字で示した曲目は、管理人がおすすめする楽曲です。
このブログは、基本的に新譜もしくは管理人が最近になって聴いたアルバムを中心に紹介する、というスタンスでやっているのですが、今日はちょっとその趣旨から外れて、過去に聴いた作品の中から面白そうなものを引っ張り出してみたいと思います。なぜって?? お金がないから新しいCDが買えないんです(泣)
このアルバムは2003年の11月発売なので、気がつけばもう5年も経っていることになりますが、今回改めて聴きなおしてみても、やっぱりこのひとは面白い。
何が面白いって歌詞が面白い。言葉の選び方が非常にユニーク。例として、3曲目「Nana」と11曲目「トビウオ」の歌詞をリンク張っておきますので、ぜひ覗いてみてくださいね。’リスタート’がテーマの歌詞の中に1から6までの数字が隠された「Nana」、先陣をきって飛び出していくチャレンジャーの姿をトビウオにたとえた「トビウオ」、どちらも新しい世界に向かっていく決意をうたった歌ですが、隠喩やモチーフ使いの巧みさが光っています。そのほか、恋愛系の歌詞も多くものされていますが、いずれもありふれない言葉遣いが印象的な作品ばかりです。特に「崩壊しかけたカップル」「不倫」などを題材にとった歌における、ユーモアと皮肉と自虐の入り混じったエグい表現が秀逸(笑)。
ジャンルとしてはR&Bやファンクがベースになっていますが、スローバラードからハードロックまで幅広く網羅しています。もちろん、R&Bやヒップホップでも、ロックやラテンなど幅広いジャンルを自分の音楽に取り入れてみせるミュージシャンは多くいますが、このSHYの場合は「取り入れる」なんて次元じゃなくて、あからさまにロック! ラテン! 一歩間違えばアルバム全体の統一感を乱しかねないレベルです。
その雑多、ともいえるサウンドを束ねるのがSHYのボーカル。踊りながら歌うこともあるだけあって、切れ味のよいダンサブルな歌唱を聴かせてくれますが、よくディーヴァ系と呼ばれる歌い手にありがちな、
「私はブラックミュージック界のゴッドねえちゃん! あたしが主役!! ウァ~~~~~~~!!!!!(←ハイトーンボイス)」
的な(笑)ところがまったくなく、むしろちょっと古内東子っぽくもあるファニーボイスを活かして、「曲、そして歌詞の世界観を表現するための道具」に徹している印象があります。あえて前に出すぎず、一歩引いた視点で表現することで、アルバム全体に飄々とした雰囲気が漂っていて、「サーカス」というタイトルに、実によくマッチしているなぁと思います。(余談ですが、このひとの歌詞にはよく動物が登場します。それでタイトルも「サーカス」になったのかも)
唯一の難点といえば、濃密に詰まった世界観のおかげで、少し聴き通すのに体力がいることでしょうか。ダメな人はまったくダメな気も・・・。ちょっと毒のあるメルヘンがお好きな方は、試してみてくださいな。
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